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玄海原発4号機 原子炉が起動

11月2日 0時7分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

トラブルで原子炉が自動停止した佐賀県にある玄海原子力発電所4号機について、九州電力は、1日午後11時、原子炉を動かす作業を始めました。2日午後、発電を再開することにしていて、トラブルや定期検査で止まった原発の運転再開は、東京電力福島第一原発の事故のあと玄海原発4号機が初めてです。

九州電力は、作業の手順ミスで原子炉が自動停止した玄海原発4号機について、1日午後11時に原子炉を動かすため「制御棒」を抜く作業を始めました。2日午後、発電を再開し、出力を徐々に上昇させて、今月4日、通常の運転に戻すということです。トラブルや定期検査で止まった原発の運転再開は、福島第一原発の事故のあと玄海原発4号機が初めてとなります。九州電力は、1日午後7時半からの記者会見で「地元の玄海町内で全世帯を回り、トラブルの原因や再発防止策を説明したので、ある程度の納得は得られたと考えている」と説明しました。また4号機は、来月中旬に定期検査で運転を止める予定で、この時期に運転を再開する理由について、「電力の安定供給と燃料の調達コストを下げるためだ」としています。玄海原発の運転再開について、地元玄海町は容認していますが、九州電力は、玄海原発を巡るいわゆるやらせの問題で信頼を失っているうえ、佐賀県や福岡県などの周辺の自治体や住民から説明を求める声が相次いでいて、対応が問われています。