2011年9月2日 20時18分
国際オリンピック委員会(IOC)は2日、2020年夏季五輪の開催に、東京、ローマ、マドリード、イスタンブール、ドーハ、バクーの6都市が立候補を申請したと発表した。立候補は1日に締め切られ、申請した都市がすべて受理された。東京は16年に続く再挑戦となる。
6都市のうち、東京とドーハはアジア、他の4都市はヨーロッパ。一時は関心を示していた米国や南アフリカが立候補を見送ったため、2大陸間の争いになった。過去に五輪開催経験があるのは東京(64年)とローマ(60年)。マドリードは、スペインとして92年のバルセロナ以来の開催を狙う。カタールの首都ドーハ、トルコ最大の都市イスタンブール、カスピ海に面したアゼルバイジャンの首都バクーはいずれも初の開催を目指す。
立候補都市は、財政の見通しや都市基盤の状況などについてIOCの質問に答える申請ファイルを来年2月15日までに提出。IOC理事会がこれを審査し、来年5月に数都市に絞り込む第1次選考が行われる。
第1次選考を通過した都市は、13年1月7日までに詳細な開催計画を記した立候補ファイルを提出。同年2~4月にIOC評価委員の現地調査があり、同年9月7日にブエノスアイレスで開かれるIOC総会で、IOC委員の投票により開催都市が決定する。【石井朗生】