イギリス
● 交換留学協定校
エセックス大学 カーディフ大学
● 短期留学提携校
カーディフ大学
● 認定留学先大学校
ウエールズ大学、エセックス大学、エデインバラ大学、キール大学、シェフイールド大学、ノッティンガム大学、パース スパ大学、レスター大学、レディング大学、ロンドン大学
アメリカ
● 交換留学協定校
ウィスコンシン大学 スティーブンスポイント校 アラバマ大学
● 短期留学提携校
ウィスコンシン大学 イリノイ大学
● 認定留学先大学校
イースタンワシントン大学、イリノイ大学シカゴ校、インデイアナ大学、インデイアナ大学、ウェスタンミシガン大学、オハイオ州立大学、オハイオ大学、カリフォルニア州立大学、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校、カンザス州立大学、、サンフランシスコ州立大学、ニューヨーク市立大学、ニューヨーク大学、ノースイースタン大学、ボストン大学、ミネソタ大学、メリーランド大学、モンタナ州立大学、モンタナ大学、ワシントン州立大学、南イリノイ大学、南フロリダ大学 など多数。
カナダ
● 交換留学協定校
ヨーク大学
● 短期留学提携校
ヨーク大学
● 認定留学先大学校
ビクトリア大学
オーストラリア
● 交換留学協定校
ウーロンゴン大学 サンシャインコースト大学
● 短期留学提携校
ウーロンゴン大学
● 認定留学先大学校
グリフイス大学 ラートロープ大学
長期留学先大学のプロモーション・ビデオ
留学体験談
ウィスコンシン大学(アメリカ/長期交換留学)湯澤 智恵子
湯澤 智恵子 2005年度英語学科卒業
留学場所
Wisconsin University (アメリカ)
留学期間
2003年8月〜2004年5月
留学形式:
長期交換留学
二年間と半年通った獨協大学を離れ、アメリカウィスコンシン州での留学生活は山あり谷あり、めりはりのある非常に充実した日々でした。
学校システム、生活場所、教授、私を取り囲む人々とすべてが今まで経験したものと全く異なりましたが、すぐに慣れることができ、大きな精神的苦痛も無く楽しく過ごすことができました。思い返すと出国前は、自分の英語力に対する拭いきれない不安と新しいアメリカの授業システムに対する恐れでいっぱいでしたが、一度アメリカに足を踏み入れ生活を始めてみると、そういった不安は杞憂に終わったことがわかりました。それはやはり、アメリカの大学システムにあると思います。私が考えるウィスコンシン大学の重要な特徴で日本の大学との違いは、自分が努力した分だけ十分に評価され、その評価がすぐに分かるという事だと思います。学期に三度・四度とある最終成績に関わる定期試験は、非常に大変で教科によっては毎日徹夜で机に向かうといったかんじでした。しかし、毎日の学習は結果にすぐ現われるということもあり非常にやる気を刺激され全く苦ではありませんでした。加えて、日本との違いというところで述べると、アメリカの大学生の授業に臨む姿勢は全く日本の大学生と異なり、驚かされる反面それが励みにもなりました。
また、日本に居ては経験できないことを沢山経験した日々でもあります。アメリカ人を含め各国からの留学生と同じ寮に住み、海外から見た日本の意見に直接かつ具体的に触れることができたからです。イラク戦争の影響が尾を引く中、日本政府の対応に関してはあまり賛同的な意見は得られませんでしたが、アジアの中での日本の重要性、立場や態度に対する意見を面と向かって言及されることで日本を改めて見直す機会になりましたし、各アジア諸国の現状や日本や日本人に対する態度や考えなどなかなか触れることのできない論点にも直面しました。非常に東アジアに精通したアメリカ人の教授による歴史の授業では、日本の歴史の教科書では実在の人物として登場する卑弥呼がアメリカの教科書では伝説の人物として紹介されるなど、海外からみた日本の歴史に毎回驚きの連続でした。
この一年は私にとって、自分は「まだまだできる」という強い気持ちを何度も試された一年でした。試験のたびに眠気と疲労に悩まされましたが、心で「まだまだ勉強できる」と思うことで机に向かう辛さや勉強のことばかり考えていないといけない状況に耐えました。留学生活最後の期末試験が終わりもうすぐ帰国という寮で過ごした最後の夜に私は、まだまだできたことがたくさんあったと感じました。しかしそれは、後悔や寂寥の思いではなく、日本に帰ってまた一から頑張っていけるという向上の精神であり、このアメリカ生活で培われた考え方だと思います。「まだまだやれる。」この考え方は私に深く根付き、これからの私の人生に大きく影響し大切な財産になると確信しています。
アラバマ大学(アメリカ/長期交換留学)告 かおり
告 かおり 2011年英語学科卒業予定
留学場所
Arabama University(アメリカ)
留学期間
2009年8月〜2010年5月
留学形式:
長期交換留学
1.大学や町の様子
アラバマ大学はタスカルーサという町にある、大学で成り立っているような町です。普段はのどかで静かな町ですが、フットボール試合当日には人口の約2倍の人達であふれかえり、チームカラーの赤色の洋服を着て応援します。アラバマ州は黒人人権運動で重要な位置にあった州ですから、今でも他の州に比べると黒人の割合は多い方かもしれません。南部にはSothern Hospitalityというものがあるそうで、とても親切で温かい人ばかりです。
2.授業
留学生は基本的にArts & Scienceという学部に所属しますが、他の学部に興味がある場合は移動することも可能です。私の場合、到着後すぐに教育学部のアドバイザーと面談し、2学期8科目のうち5科目は教育学科の授業、うち2科目(言語学系)はArt & Scienceですが、Englishの教免を取りたい生徒の選択必修に値する科目を履修したので7科目はあちらの教職に関連する授業となりました。私は獨協大学で言語コースに所属しているので、言語学の2科目についてはほぼ既習事項でしたが、南部のアクセントなどにも触れる機会があり大変興味深い授業でした。特に私が履修した授業の特徴としてあげられるのは、少人数指導とアラバマ学習指導要領を使った授業、そしてEbonicsについての学習が多かったということです。それでは、少しずつですが私の履修した授業について紹介したいと思います。
BEP305 Educational Psychology
教職心理学が教職科目として獨協にもありますが、全く違うアプローチで大変興味深かったです。特にモラルなどのテーマでは、日本にはない宗教による考え方などにも触れることができました。
BER345 Educational Statistics
教師に必要な統計学です。最初は平均値などからスタートしますが、最終的にはT検定などにも電卓を使って挑戦します。計算は万国共通なので、興味があればついていくことができる授業です。
BER450 Assessment of Classroom Learning
どのように生徒を評価するか、どのようなテストを作るかなどを学ぶ授業です。アラバマ学習指導要領に従い、指導案・テストなどを作成しました。他の国の学習指導要領や教材に興味がある人にお勧めします。
CSE469/569 Pedagogical Grammar
文法をどう教えるかという授業ですが、教師側としてはもちろん、英語学習者としても楽しめる内容でした。模擬授業もあり、初めて英語だけで授業をしました。この科目は覚える授業ではなく考える授業でとても楽しかったです。またグループワークがとても多く、ここで多くの友人を作ることができました。
CSE470/570 Teaching Writing
Pedagogical Grammarにいる生徒の半分はこの授業も履修していたので、とても学習しやすい環境でした。7種類のライティングをし、どのように生徒に作文を教えるかという内容でしたが、同時に自分たちの作文力をどのように伸ばすかも話し合いました。
EN120 English Composition for Non Native Speaker
唯一の教育学科と関連していないArts & Science科目です。レポートの書き方や文献の探し方に慣れていない人にはお勧めします。ですが、3年生・4年生には物足りないと思います。授業名の通り、留学生しかいない授業ですので、友達作りや、リラックスがてらこの授業をとるのには適していると思います。私が履修した授業では一番進度がゆっくりでした。
EN320 Intro to Linguistic
教授が日本語を学習している人だったので、日本語や他のアジア言語を例にとって説明してくれ大変わかりやすかったです。テストは持込み不可でしたが、獨協大学で学習したことに新しくプラスしていけばテストも十分対応できました。獨協大学で学んだことを特に集約できる場がこの授業でした。
EN321 Linguistic Approaches of English Grammar
320の応用にあたる授業で、より地域の方言やEbonicsが取り上げられました。私は321を先に取ってしまったので、320→321の順で履修すれば良かったと思いましたが、とても内容が濃い授業でした。
授業は履修科目によりますが、正直辛いと思います。休めばそれだけついていくのが大変になります。ですが友人を作り協力することで、乗り越えられると思います。私は勉強したいことが決まっていたので、かなり専門分野に偏った履修となっていますが、獨協大学にはない科目もアラバマ大学にはたくさんあります。特に専門分野・ゼミが決まっていない人は様々な分野の授業をとってみると視野が広がっていいと思います。
3.生活・寮について
アラバマ大学内には様々な寮があります。私たちは渡米する前にどの寮に入るかの希望を出すことができますが、留学生のほぼ全員はRose Towersという寮で生活することになります。13階建てで、部屋はダブルルーム1つの2人部屋、ダブル・シングルがある3人部屋、があります。私はELIという語学学校の(短期間滞在の)学生とルームシェアをしたので、相手は入れ替わりが激しかったです。国も、中国・台湾・ボリビア・日本と、4カ国の方がルームメイトでした。日本人は空気を読むというか、気を使うことに長けていますし、暗黙の了解のようなものがあるような気がしますが、他の国の方にはそれが通用しないことが多いです。言語の壁・文化の壁は一緒に生活しているとかなりあるので、言わなくてはいけないことははっきりと言う必要があります。建物自体は、古いですが、とても住みやすいです。各階にRAというリーダーがいて、留学生のために様々なイベントを催してくれました。
大学に到着後、地域のボランティアの方が希望者にhost familyをつけてくれました。そのため、Thanksgiving dayのようなイベントでは食事に招待してくださり、アメリカの文化体験をすることができました。また、Bible studyが毎週あり、宗教に触れることもできました。
私はサークルには所属しませんでしたが、春学期はJapanese Conversation Café for 100 Level Studentsというものを作り、週1回私の部屋で日本語を学習している人に日本語を教えたり、近隣のInternational SchoolでJapan Clubの顧問をしたりと、自分が興味のある教育に関連することの中ででできることをして、授業以外の時間を楽しみました。
4.留学を終えて・アドバイス
アメリカ生活初日、私はカビの生えたハム&チーズマフィンをホテルで食べてしまいました。「カビ」を英語で何というかも分からず、何もできない悔しい思いをしました。紅茶やコーヒーもストレートがいいのになかなか通じず、何度か砂糖水のように甘いものを出されました。それらを考えると、アカデミックな英語力以上に、今は自分が生きていく上で必要な英語力がついたと思います。帰国して考えるのは…自分、よく頑張ったとほめてあげたい気持ち半分、もっと頑張れたと思う気持ち半分、なのが正直なところです。もっと勉強を頑張れたと思うし、もっと友達を作れたと思うし、もっと遊べた気がします。その一方で、やりきった思いもいっぱいでうまく表現することができませんが…良い意味で複雑な気持ちです。留学生活を「一言で表現することができない」、これが私の答えだと思っています。様々な文化・伝統・宗教・言語・人・学問に出会い楽しみ考えさせられたと同時に、自分が日本人であることを改めて考えさせられ、誇りに思いました。
留学に行きたいと思っている人は、ぜひTOEFLを受けて出願して下さい!準備もお金も大変ですし、行った後もたくさんの悩みがあると思いますが、自分の努力で、今まで生きてきた中で最も充実できる、そして成長できる留学生活が送れると思います。留学に行けば英語力があがると思っている人がいたら、それは考えを少し改めた方がいいと思います。行く時点でできる限りの事はして英語力・学術力を高くしておいた方がいいです。私は日本人の友人の「日本人だけでいても英語を話そう」という提案と、彼女のmotivationの高さに何度も感化され、頑張ることができました。
そして獨協大学や留学に興味があるみなさん、あなたの夢が実現できる大学、それが獨協大学です。古い歴史がある大学ですから、様々な学校との協定があります。授業も大変よく、留学で何度も獨協大学で学んだことに助けられました。興味がある人はぜひ調べてみてください。
カーディフ大学(イギリス/長期交換留学)大野 菜々
留学体験談
大野 奈々 2010年度英語学科4年
留学場所
Cardiff University(イギリス)
留学期間
2008年10月〜2009年6月
留学形式:
長期交換留学
交換留学制度と私
私の留学を可能にしてくれた大きな要因のひとつが、獨協大学による交換留学制度でした。
金銭的負担:授業料は獨協大学に例年通り納め、カーディフ大学へ授業料を納める必要はありませんでした。また、10万円の研修費や月2万円の留学補助奨学金が出ます。私はその研修費で大学が始まるまでの3週間、カーディフ大学で行なわれた語学研修に参加でき、エッセイの書き方など授業に役に立つことを学べました。
単位認定:1年間留学へ行っても4年間で卒業可能です。私は留学を考えていましたが、4年で卒業することは譲れませんでしたが、獨協大学の単位交換制度を利用することで安心して留学を決意することができました。
心のゆとり:海外には質の悪い大学も氾濫していますが、獨協大学の協定大学はどれも非常に質の高いカリキュラムに基づいた授業を行なっています。また国際交流センターとの連携も積極的なため、安心して大学を選ぶことができます。留学手続きの際も、基本的にはすべて自分自身で書類を作成したり先生に推薦状を頼んだりするのですが、どうしても不安なときは国際交流センターの熟練した方々が良きアドバイザーになってくれました。
このように、獨協大学の交換留学制度は非常に整っています。実際私も金銭的または卒業年の面から考えて、この制度を利用しなければ留学は出来ませんでした。
授業と私
以前から経済に興味があった私はカーディフ大学が経済に力を入れている大学ということを契機に、経済科目に果敢に挑みました。しかし1年生用の授業をとったため予習復習をきちんとすれば、経済初心者の私も授業についていくことができました。
1.Microeconomics
2.Macroeconomics
3.Economic History
さらに、日本では国際関係を専攻しているため法律の要素を多く含んだ国際関係科目を履修しました。日本では、政治から国際関係を考えることが多いので法律という視点から国際関係をみた経験は、日本へ帰ってきてからもとても役に立っています。
4.Public International Law
5.International Trade and Human Rights Law
カーディフ大学には日本語学科があり、イギリス人やヨーロッパからの留学生が日本語を一生懸命学んでいます。日本人留学生は彼らをサポートするために、一緒に日本の政治や社会、自然や新幹線などユニークなトピックを学びます。そのため、日本人留学生は以下の科目を必ず履修しなければなりません。しかし、皆日本に興味のある学生であり、友人作りがしやすい環境なので、この授業をきっかけに多くの友人ができます。そうしてできた友人とお好み焼きパーティーや海苔巻き作りをしました。
6.Modern Japanese Society
以上6科目を、カーディフ在学の1年間で履修しました。まだ、海外の大学がどのようなものかわからない方には本当に単位が取れるのかという不安を抱くと思います。しかし、1つの授業につきチュートリアルという1時間の復習授業があるなど、わからなくても再度確認できるチャンスがたくさん与えられます。その機会を積極的に活かせば授業に不安を抱く必要はありません。
寮での生活
すべての留学生は、自分が勉強する校舎近くのカーディフ大学の寮かプライベートの寮に住みます。今回は、私が滞在したCOLUM HALLをご紹介します。
COLUM HALLでは寮生一人につきバストイレ付の部屋が用意されています。FLATという7部屋ごとの区切りがあり、その7人でキッチンを兼用します。キッチンを兼用するため、お酒をたくさん購入し、料理を作ったりお菓子を用意しホームパーティーを行なうことも多々ありました。また、料理を作りながらイギリス人の友達と会話をすることで自然な会話力も身につきました。イギリスで出会った不思議な野菜たちの名前も覚えることができました。(ParsnipsとBeetrootsは私の大好物です。)
もちろん学生寮で生活するマイナス面もあります。寮に住む学生は大抵1年生であるため非常に元気があります。私がテストのときに友達を呼んで大騒ぎをされてしまい、薄い壁から声が漏れてなかなか勉強に集中できないときがありました。しかし、それも慣れが解決してくれることで、今ではどんなにうるさくても集中力を持続させられる能力が身につきました。
カーディフと私
カーディフの人々:イギリスウェールズ地方の首都であるカーディフは、町中のいたる所にウェールズ語及び英語の表記がある看板があります。カーディフの人々は自分たちのウェルシュとしてのアイデンティティーを大切にしていることが分かります。しかし、ウェールズの人々のなまりのつよい英語はなかなか理解するのが難しいです。カーディフ大学にも何人かウェールズ出身の教授がいらっしゃいましたが、イングランド出身のイギリス人でさえも、何と言っているのかわからないと授業中に途方に暮れていました。
多くの学生はイングランド等他の地域からやってきているため、ウェールズの人々と接する機会があまりありません。そこで私は、地元のチャリティーショップOxfamでボランティアをしていました。15分おきにお茶の時間がもうけられるのんびりとした気質を目にすることができました。
日曜日の朝早くからはファーマーズマーケットというものが川沿いに開催され、作りたての温かいウェルシュケーキや、おいしいチーズやパンが売り出されます。そこでも地元の人々との交流が楽しめます。
ショッピング:カーディフ大学の寮はカーディフ中に分散していますが、大抵は近くにTescoという大型スーパーがあるため食品や生活用品はそこで購入します。洋服やDVD,CD等はシティーセンターと呼ばれる町の中心街で何でもそろえることができます。イギリスで2番目か3番目に大きいTOPSHOPもあります。クリスマスには特設ショップができて、クリスマスショッピングも存分に楽しむことができます。
娯楽:カーディフには海もありますし、ベイにも簡単に行くことができます。また、カラオケやクラブ、パブやバーも豊富にあります。イギリス人によると、こうした場所はイギリスの社会に欠かせない場所である一方で危険が伴う場合もありますが、カーディフにおいては学生が多く、また一か所に集中しているため非常に安全にイギリス社会のナイトライフを楽しめるということでした。私も、友人に誘ってもらいイギリス人の飲酒文化をパブで目の当たりにしたり、どんな学生もクラブに繰り出して踊り明かすというライフスタイルを自分自身で経験し、新しい価値観を得られたと考えています。
就職活動と留学
就職活動が遅れてしまうから留学をしようか考えているという話をよく聞きますが、私もその一人でした。そこで私の場合は1年生の夏休み頃からTOEFLの勉強をはじめ、10月から受験を開始し、2年生の秋学期からの留学を達成しました。帰国したときは3年生の秋学期でしたのでほかの学生と同じように就職活動を始められました。工夫すれば就職活動も通常通り可能です。
たとえ就職活動の始まりが遅れてしまっても留学は有益だとも考えています。なぜなら、留学中にした経験から働きたい業界や新しい興味を紡ぎ出して、企業の人を納得させられる自己PRが作れるからです。私は、2011年4月からお茶を中心に扱う飲料メーカーに内定をいただきましたが、この企業に興味を持った理由は、留学中に日本に関心がある学生と接し、彼らが日本食レストラン等でうれしそうに緑茶を注文する姿をみて、彼ら向けにお茶のバラエティーを広げたいと強く思ったからです。それを強い思いとして就職活動に挑んだところ内定をいただくことができました。
最後に
飛び込まなければ怖いばかりの世界が留学だと思っています。私自身、留学が決定してから実際にイギリスに飛び立ち生活を始めるまで、ずっとやめておけばよかったなどと恐怖におののいていました。しかし、行ってしまえばあとは自分のがんばり次第だということをひしひしと感じました。最後に私がみなさんに伝えたいことは、とにかく飛び込んでいただきたい、そして現地で経験していただきたい、その一言です。
ヨーク大学(カナダ/長期交換留学)松浦 幸恵
松浦 幸恵 2006年英語学科卒業
留学場所
Yoku University (カナダ)
留学期間
2004年8月〜2005年5月
留学形式:
長期交換留学
① 大学や町の様子
私がヨーク大学に持った初めての印象はとにかく広いこと!大学のキャンパスがひとつの町みたいになっていると思った。キャンパス内にはYork Lanesという建物があり、銀行、本屋、病院、薬局、カフェ、ファーストフードやレストランなどが入っていて、とにかくすごいなと思った。がしかし、そんな驚きも何日か生活をしてみると普通の日常の光景へと変わっていった。
平日は大学の図書館で勉強をしたり、パブナイトに行ったり、友達の部屋でDVDを見たりして過ごしていた。そして休みの日はバスとサブウェイを利用して、ダウンタウンへとくりだし、ショッピングを楽しんだり、映画を見たりした。日本にいるときのようにアルバイトをしなくてよかったので、全部自分の自由に時間が使えたことが何よりも幸せだったなと今つくづく思う。トロントのダウンタウンはさまざまなコミュニティーが混在している場所なので(チャイナタウン、グリークタウン、リトルイタリーなど)全く飽きることがなかった。
②授業
私の専攻は異文化間コミュニケーションなので、ヨークでも関連する授業を取りたかったが、あいにく異文化間コミュニケーションという授業科目はなく、私は Interpersonal Communicationという授業をとった。主に対人関係をよくするにはどのようにすればよいのか、対人葛藤というのはどのようなメカニズムで発生するものなのか、恋愛をしている男女がうまくいくにはどのようなことが大切なのかなど、コミュニケーションを心理学的な側面からも見たりするとても興味深い授業だった。そのほかには、倫理学と哲学の授業を3つとった。今まで名前しか知らなかった西洋の哲学者たちの思想を学ぶことができ、大変勉強になったと思う。これからぜひ彼らの作品を日本語版でも読み、さらに理解を深めたいと思う。
③生活や寮について
私は12人でトイレ、シャワー、キッチン、コモンルームを共有した。こうゆう経験は初めてだったので非常に楽しかった。やはり自分のハウスメートとは打ち解けるもので、キャンパス内で偶然会ったりするとうれしかったりした。みんなでテレビを見たり、物の貸し借りなどをして、なんだかそんなたわいもないことが今となってはとてもよい思い出だ。
食事はキャンパス内で買ったり、スーパーで買ってきた材料を調理して自分で作ったり、友達と一緒に作ってみんなで食べたりしていた。やはり、ファーストフードと甘いお菓子は大敵で、私はカナダで5キロ太った。帰るころはデジカメで自分の写りをチェックするたびにため息がでた。環境が変わると体重も変わります。太りたくない人は気をつけましょう。
④留学を終えて
つらいこともたくさんあったはずなのに、終わってみると全ていい思い出に変わっている。つらいのはその瞬間だけで、それを乗り越えるパワーをこの留学で身につけられた気がする。そして、それは自分だけのパワーではなく自分を支え応援してくれる家族、友達、先生たちのパワーがあってこそできたことを忘れるわけにはいかない。私はたくさんの人に支えられて生きているということに改めて気づかされ、またこれからたくさんの人の支えになれるような人間になりたいと強く思った。留学をして本当によかった!!
成せばなる何事も!絶対あきらめないこと!それが大事です。
ウーロンゴン大学(オーストラリア/長期交換留学)古屋 素氣
古屋 素氣 2006年度英語学科卒業
留学場所
University of Wollongong (オーストラリア)
留学期間
2004年2月〜2004年12月
留学形式:
長期交換留学
私はオーストラリアのUniversity of Wollongongに通っていました。Wollongong市内からSydneyまで電車で、約1時間半なので、週末にはSydneyで shoppingというのも、全然ありです!Sydneyまでいかなくても、Wollongong市内には、モール・レストラン・Night Clubなどなど楽しめる場所もいっぱいありました。でもWollongongでの1番は、やっぱりBeach!!晴れた日の太陽の反射でキラキラしていて透き通るような青い海はとにかく最高です!夜の海も夜景や灯台などがあってかなりキレイです☆夏は泳いでもよし、砂浜で本を読みながらrelaxしてもよし、冬はbeachまで散歩というのもなかなか良い運動になりました。
大学の印象は、とにかく緑が多くて自然いっぱいです。Campus内に普通にウサギやカモがいて心が和みます。けっこう広いし、施設や校舎を含めて獨協より規模も学生数もかなり多いので最初は圧倒されますが、慣れれば逆に獨協がこぢんまりと感じるぐらいです。図書館には多くの資料や本があるので、 essay提出前にはかかせない場所です。大学内のgymにはプールや体育館、運動設備も整っています。
大学はinternationalですね。多文化・多民族・多国籍のmulticulturalな国オーストラリアをそのままという感じです。英語以外の言語を耳にするのも日常的なことですし、むしろ多国の生徒と一緒に授業を受けたり話したりする機会があって楽しかったです。あと、部活動では私は獨協でやっていたダンスを続けたくてWollongong大学でもダンス部に入って大学内で行われる発表会に出場していました。
私が履修したのは、前期はIntroduction to Communication and Cultural Studies, Introduction to Aboriginal Australia, Australian Studies: Culture and Identityです。CCSは自分で選んだ雑誌の切り抜きや歌詞の中のsignがどのようにconnotationされているかなどの分析批評をやりました。ABSTはオーストラリアの原住民であるAborigineの歴史・文化・彼らが直面している問題などを学びました。毎週reflectiv journalというかたちでlecture&tutorialで学んだことを書かなければならなかったので、ここで最初の writing力がついたと思います。AUSTはmulticulturalなオーストラリアがどのようにnational identityを見出すかという問題を毎週様々な観点から見ていきました。2000字のmajor essayはかなりきつかったのを覚えています。後期はSociology of the Family, Business Communication, Youth and Popular Cultureを履修しました。SOCでは祖父にinterviewを取るというassignmentがあり、日本とやりとりしながら翻訳などの作業も加わり大変でしたが、めったに聞けない祖父の幼少時代の話を聞くという貴重な機会に恵まれました。Business COMMは主に社会に出た時に役に立つであろうpresentation, interview, group discussionなどのeffective approachのやり方を学びました。これは就職活動中の今すごく役に立っています。Youth&Pop cultureは資本主義・消費社会・階級格差による教育などがどのように若者達に反映されているかというのを学び、major essayではAmerican HipHopについて書きました。授業は全体を通してかなり活発です。特にtutorialでは発言をしないと出席参加とみなさない先生もいます。現地の大学生に混ざってのdiscussionには勇気とタイミングと事前の予習が必要とされます。
大変なのはプレゼンやessayの提出日前です。それ以外はけっこう時間にも余裕がありました。2時間プレゼンの時はかなり緊張しましたし、essayの提出前もだいたい朝の4時ぐらいまでかかりました。Finalも日本での試験とは別の大変さがありました。だいたい1科目2〜3時間の試験ですけど、その中でいくつかのessayを書いたりもしました。勉強量は多いですが試験前に1週間程度の勉強休みがもらえるので、そこでスパートかけれたので、なんとか乗り切りました。
私の留学生活は寮での想い出が一番というぐらい、寮での生活は一段と思い出深いです。私が住んでいたweerona collegeはみんなが仲良く、一人っ子だった私にはまるで大家族を持ったような、あるいは修学旅行にずっときているような、そんな雰囲気を持つ寮でした。寮のculturalmeeting memberとなり旅行やpartyの企画をしたのは良い経験となりました。みんなで一緒にご飯を食べ、勉強をし、partyに出かけてbeachで遊ぶ。あの頃あたりまえのように感じていた生活が、今はとても懐かしく、しかしまだ鮮明に想いだされます。寮にはオーストラリア人はもちろんのこと、アメリカ・カナダ・ヨーロッパ・アジアと多国から人が集まるので世界中に友達を持ちたいという人には最高の場所だと思います。大学の長期休みではグレイトバリアリーフで有名なケアンズやUluru(エアーズロック)があるオーストラリアの中心部を旅行してきました。日本では絶対に見ることのできない景色や体験に本当に満足しています!!
「英語力の向上」「広い視野を持つ」留学前に私が掲げた目標は、多くの友人たちに出逢えたからこそ成し遂げられたと今は実感しています。悩みを打ちあけ合い、くだらないことで笑いあい互いの文化や言語を越えて共有しあう。そんなかけがえのない友人たちに出逢えたからこそ、私の留学生活は毎日が新鮮であり常に笑えの耐えないものでした。勉強など苦しく辛い時間があったのは事実ですが、今思い起こせば楽しかったことしか頭には浮かんでこないぐらい充実した最高の1年でした。
英語を勉強するだけなら日本にいても十分できます。日本ではできない経験をするからこそ、そして改めて日本について違う角度から考える機会を得られるからこそ、留学の意味があるのではないでしょうか。「留学」の響きに憧れる人は多いですが、実際の留学生活は四苦八苦の毎日でそんなに甘いものではないです。でも本気で行きたいと思っている人には絶対に行って欲しい!今までとは異なる環境に身を置いて、がんばった努力や継続力は何倍も、何十倍にもなって自分への自信、達成感そして言葉では言い表されないほどの最高の財産となって返ってきます。
これからオーストラリアの大学希望の人へのアドバイスはessay writingの勉強を事前にやっておくことをおすすめします。かなり書かせるので覚悟しておいた方がいいですよ。ついでにオーストラリアの論文の書き方はフォーマットから引用・参考文献まで細々と指示された通りにやらないと減点対象になりますし先生も採点厳しいですが、やりがいはありますよ。
シャーニー州立大学(アメリカ/長期認定留学)忽滑谷 愛紀
忽滑谷 愛紀 2006年英語学科卒業
留学場所
Shawnee State University(アメリカ)
留学期間
2003年8月〜2004年6月
留学形式:
長期認定留学
①志望動機
今回、私はアメリカのオハイオ州立大学のうちの1つ、Shawnee State Universityで1年間勉強をしてきました。 以前、高校時にも2年間アメリカでの留学を経験しましたが、英語への更なる向上心、また今度は英語力だけではなく英語を手段として何か別のものを学びたいという想いが募り、もう一度大学への長期留学を希望しました。前回の経験により、海外留学をするための経済的負担が大きいのも理解していましたし、また自分がどこまで沢山のことにチャレンジできるかを試してもみたく、今回の留学は必ず奨学金を得て行くと決めていました。大学1年の夏から奨学制度のリサーチを始め、帰国後就職活動に支障が無いように2年次での留学を目指しました。そして運良く、埼玉県が支援してくださっている、埼玉県オハイオ州姉妹提携記念スカラーシップを頂くことが出来ました。
②大学の様子
シャウニー州立大学は、埼玉県の姉妹州であるオハイオ州の一番新しい州立大学で、とてもきれいな大学です。10年ほど前まではコミュニティーカレッジだったこともあり、まだまだ小さな大学ですが、その分クラスは少人数制で、生徒と教授の交流も深く、みな親切です。また場所としては小さな田舎町にあり、娯楽が多くある場所ではありませんが、自然が沢山あふれ、また日本人も少ないです。私が行った時には、自分を含め日本人生徒は3人しかいませんでした。日本人生徒がいると必要以上に仲良くなってしまい英語の勉強への妨げになる傾向があるので1人もいない方がいい、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、誰も知らない、何も知らないという新しい土地に来て、親身に色々力になってくれる日本人の方が少しいることは、決して悪くない、むしろ大変心強い事だと私は思いました。そして、大学全体で留学生は十数名おり、私たち日本人の他に、ベトナム、韓国、ブラジル、チリ、スペイン、ケニアなどから学生たちが来ていました。シャウニー大学はまだ新しく、留学生の生活を全面的にサポートしてくださる専属の方はいらっしゃいましたが、留学生同士のコミュニティーというようなものは、まだあまり充実していませんでした。けれども十数名という留学生の数ですから、自然と皆とても仲良くなり、一緒に遊ぶことも多かったです。
③普段の生活(秋学期)
9月から秋学期が始まってすぐ、私は無謀にも300番台のクラスを1つ取りました。Geography in Middle Eastです。もともと“英語を読む”という事は苦手だった私には分厚い教科書を読まなくてはならない事がとても大変でした。そこで紹介されたのがチューターサポートです。すでに授業を取った事があり、なおかつ成績がB以上だった生徒がチューターとして、そのクラスで苦戦している生徒(まさに私!)のために個人的に勉強を教えてくれるのです。これは大学内でのアルバイトになっています。しかし結局、私はそのサポートを受けませんでした。それは、もちろん授業についていける自信があったからではなく、単に教科書や資料を読むのがとても遅かったので、マイペースにこつこつと期末テストまでに皆に追いつくよう頑張ったのです。そして、大胆にも逆に私が数学のチューターをやることになりました。日本人は高等学校教育までに習う数学の範囲がアメリカより断然広く、レベルも高かったので、そこの大学で数学のクラスは1つも取っていませんでしたが、Algebra(関数など日本の高校2年生程までのレベルです)程度のクラスでしたら、チューターをさせてもらっていました。私はケニアから来た留学生の数学を教えていました。おかげで彼女とはとっても仲良くなりました。けれどもさすがケニア人、お酒が強いのです。いつも飲んでいるのはビールかヴォッカかテキーラで、勉強よりもバーに行って飲まないかとよく誘われました。
④冬休み
冬休みはあっという間にやってきて、そして思った以上に長かったです。他の留学生の方々の体験談でも、お休みの間は友達に誘われてそこのお家にスティしていたとか、旅行に出掛けた、などのお話を良く聞きますが、私は冬休みの予定を全く考えていなかった上に、当初人見知りで友達が余り作れなかったので、誰にも誘われませんでした。ベトナムから来た留学生は同じ寮の部屋の子のお家に行くと聞いて、すごく羨ましかったのを覚えています。実際冬休みは1ヶ月半ほどあり、寮の生徒はみな追い出されてしまうので、どうしようか迷った末に、以前高校の時にホームステイをしていたミシガンの家族のところへ行く事にしました。
私の元ホームステイ先もとてもゆったりとした田舎町にあり、特に宿題もなかったのでのんびりと過ごしました。時間が沢山あり、日中は本をいっぱい読んで、家の掃除をし、犬や猫と遊んだりしていました。夕方ホストシスター達が学校やアルバイトから帰ってくると、買い物や映画、ボーリングに行ったり、または親戚や高校の時の友達を訪ねたりしました。夜は庭(と言ってもただっ広い草原ですが・・)でキャンプファイヤーをしてお酒を飲んで、マシュマロを焚き火で焼いて、世間話をして・・・と、とにかくのんびりと過ごしました。また、冬休みでしたのでクリスマスもあります。これは毎回の事ですが、クリスマスショッピングには燃えました。アメリカのクリスマスシーズンは1年で最大のセールをするのです。どこもかしこも大セールで、私はこの時期が大好きです!私は日本での買い物は余り好きではないのですが、アメリカではどんどん買ってしまいます。その理由の1つに、クリスマスセールでは日本と比べ物にならない程、値段が下がるからなのです。また家族の1人1人に合ったプレゼントを用意するので、それもまた楽しみの1つです。のちのち自分がいくら使ったかを計算してびっくりして毎回反省するのですが・・・、次の年には忘れてしまうのですね。
⑤大学に戻って(冬学期)
冬学期には、EnglishやSociology、Speechのクラスの他に、気晴らしにピアノのクラスを取りました。ピアノは小さい頃習った事があったのですが、中途半端に辞めてしまったので、常にいつかまた時間を作って習い始めたいと思っていました。1番仲の良かったブラジルからの留学生(モニカ) は、ピアノが上手で一緒に授業を取りました。彼女は私よりも3つも年下なのですが、しっかりしていて誰よりも思いやりがあり、それでいてブラジル特有の明るくさばさばした性格の持ち主で大好きでした。私達はお互い留学生で、思うこと悩むこと、共通するものが多く、沢山話し合いました。私達のつたない英語でもお互いに最後まで聞きあい、理解しあうよう思いやることが出来たので、彼女はオハイオでもっとも信頼できる友達の1人でした。モニカは寮に住んでいなかったので、学校内で会うのがほとんどだったのですが、授業後図書館で落ち合って、彼女のバスが来るまで何時間もおしゃべりをするのが日課でした。
その後、私は中古車を買いました。やはり田舎の地域では車がないとどこに行くにも不便なのです。いつもは日本人留学生の1人が車を持っていて、彼に送り迎えを頼んでいましたが、彼は3月に大学を卒業する予定だったので、交通の便がなくなってしまうと思い自分で中古車を買ってしまいました。その後は、モニカのお家にも自分で行けるようになったため、授業後も良く一緒に遊ぶようになりました。また行動範囲が広くなり、学校外でのアルバイトやインターンも始めました。(それは後ほど書きます。) それから、車で片道2時間かかるのですが、州都のコロンバスへも良く出掛けました。コロンバスには日本食品店があり、お米などちょっとした日本食や、日本のテレビ番組のビデオなどを借りに行きました。またミシガンのホストファミリーのお家へは、その後2回、今度は自分の車を運転して訪ねました。たまたまミシガン州とトオハイオ州は隣りあわせだったので、1年のうち合計3回も遊びに行ってしまいましたが、あそこの家族とは今まで以上に交流が深まり良かったです。それから中古車を買う時は、日本車を買う事をお勧めします。私はどうせ6ヶ月だけだと思い、安いアメリカ製の中古車を買ったのですが、結局あちこちが壊れ始め、修理代がとてもかさみました。ブレーキが古くて変な音がしたり、車の底からオイルが漏れていたこともありました。今思い返すと恐ろしい車に乗っていたと思います。
⑥課外活動(春学期)
最終学期に力を入れたのは、アルバイトとインターンシップでした。アルバイトはイタリアンレストランと大学内の幼稚園のアシスタント、そしてインターンシップは老人ホームで行ないました。以前日本でホテルのアルバイトをしていたため、接待業は割とすぐに慣れました。そこのレストランは、ファーストフードとファミリーレストランの中間で、基本的にチップの制度はありません。しかし、何度かお客様が直接私のところまでいらしてチップをくださったことがあり、その時は本当に嬉しかったです。そのチップはまだ使えずに取っておいてあります。一生の思い出です。
また、幼稚園でのアルバイトもとても楽しかったです。仕事は基本的には、子供達の安全を守りながら一緒に遊んで、また団体生活の上でのルールや躾を教える、といったようなことでした。全体で3歳から5歳までの子供達が通っていました。私は末っ子で、下の子の面倒を見るという経験がなかったため、初めはどぎまぎしていたのですが、母親になる前にいい勉強をさせてもらったと思います。子供達とは沢山おしゃべりをしました。たまに、私の英語の発音を4、5歳の子供達に直されたりすることもありましたけど・・。なかなか珍しい体験をしてきました。
最後に、老人ホームでOmbudsmanとう苦情調査官の仕事もしてきました。これは初めに2週間ほどの講義とテストを受け、その後自宅近くの老人ホームを訪れ、個人的に調査をするものでした。仕事の目的は、老人ホームの患者さんが適切な環境の中で、適切な権利を与えられているかを調査することです。この仕事は精神的にとても大変でした。患者さんからの要望があって老人ホーム側にお話をしても、患者全員の要望は聞き入れるのは無理だと跳ね除けられてしまうこともありました。また患者さんとのお話しする時に、軍人と話すような返事をされ警戒されてしまったり、いつもいつも何かしら違う文句を言ってくる患者さんもいたりと、本当に大変な仕事でした。けれども、これもとても良い経験になったと思います。
春学期は、これら3つの仕事をしていたうえに学校の授業もあったので、精神的にいっぱいいっぱいで、かなりストレスがたまり不機嫌になってしまうことも多々あったと思います。私にとっては精一杯だったのですが・・。しかしモニカを含め、仲の良い友達は私の忙しい環境を理解し、いつも優しく接してくれました。とても嬉しかったし心強かったです。この時私は、いつでも、どこにいても人は助けられながら生きているのだと、痛感しました。
⑦最後に
以上のように、今回の留学では大学での勉強以外にも沢山の経験をしてきました。友達も、今後お互いどこの地にいようとも交流を続けていきたいと思える大切な人たちと出会うことが出来ました。そして色々な経験を通し、社会へ出る若者として少し成長できたのではないかと思います。大学での生活や授業などについてはあまり触れませんでしたが、今回私は1年間という限られた時間の中で、自分から手を伸ばせば色々な事が出来るのだということを伝えたかったのです。もちろん大学の勉強にも力を入れましたし、大変な時も多々ありました。しかし、今回はあえて私の珍しい体験や楽しかったことを中心に書きました。これから留学なさる方は、もうすでに日本を離れ外国の地まで自らの手を伸ばしているのです。そこの新しい地でも、さらに挑戦できることは沢山あると思います。是非色々なことを体験してきて欲しいと思います。また、埼玉県庁の方々には貴重な経験をさせていただき心から感謝しております。これからもこの留学で学んだ事を忘れずに、色々な事に挑戦していきたいと思います。本当にありがとうございました。
ロンドン大学クイーンメアリー校(イギリス/長期認定留学)関 歩美
関 歩美 2006年度英語学科4年
留学場所
Queen Mary, University of London(イギリス)
留学期間
2004年4月〜2005年3月
留学形式:
休学・長期認定留学
① 大学や町の様子
私が住んでいたところは、ロンドンの中心街から地下鉄で20分、バスで30分ほど離れたところにあるマイルエンド(Mile End)というところで、Zone 2に属していました。第1印象は「え、ここはインドかどこか?」という感じでしたが、(インド、パキスタン系の移民がとても多い!)生活には便利で、最後には離れるのが惜しかったです。最近では若いアーティストに注目されている地域でもあり、穴場的なオシャレなところも近くにはありました。大学の寮に入っていたので、安全の面では一応保証されていましたが、地区としては危険なところだと言われていました。ロンドンのバスは24時間運転している線が多いのですが、マイルエンドを走るバスにもその線があり、夜中出かけても安心して帰って来れるのは良かったです。大学には留学生がたくさんおり、インターナショナルな雰囲気はとても濃かったです。ヨーロッパからの留学生に加え、アメリカからの短期留学生も数多くいました。色々な文化・人との出会いがあり、とても面白かったです。ロンドン市内にある大学では最大の総合大学であり、特に歯学とコンピュータ、法、パフォーマンスに定評のある大学でした。先生方もステキでしたし、留学生の面倒を見てくれるInternational Officeの方も親切な方が多かったです。
② 授業
Queen Mary大学が04年に新しく採用した日本人生徒用のStudy Abroad Programme を使って留学しました。このプログラムは日本の教育システムに合わせて4月からスタートし、9月までは大学院準備生と混じっての英語の勉強(ここではレポートの書き方、授業の受け方、プレゼンの仕方などを丁寧に学ぶことができました)、9月以降は個人が希望する授業を履修するというかたちになっています。プログラムの規約により、1ターム(1学期)中に取れる授業の数は4つまでと決められてたのですが、ただし、このうちひとつは自動的に英語のクラスになるので、実質個人が選んで取れる授業は3つということでした。
私は映画を中心的に勉強するつもりで行ったので、秋のターム(9月〜12月)には映画のクラスを2つと、ヨーロッパの歴史や文化を学ぶクラスを。春のタームにはまた別の映画のクラスを二つと、ヨーロッパの歴史・文化を学ぶクラスを履修しました。帰国などの問題でテストが受けられず、単位をもらえない科目もありましたが、どれもとても面白い授業でした。映画のクラスの場合は、最初に1時間のレクチャー(講義)があり、その後2時間に渡る映画の上映、そして後日その映画やレクチャーで話されたことに対して小人数でディスカッションをするセミナーのクラスがありました。なので、授業は4つしかないももの、週に4日は必ず大学に行っていたと思います。映画のクラスは全般的にアメリカ人の生徒にも人気がありました。
授業にはみな真剣に取り組んでおり、セミナーでの意見も日本と比べればやはり活発で、教授によってはバシバシあてて来る方もいらっしゃいました。ただし、そこで発する意見の正誤は問題ではなく、自分の意見を言うこと、クラスのディスカッションに貢献することの方に重きが置かれていました。これは、発言することが少ない日本の環境にいると、厳しいことかもしれません。
③ 生活や寮について
1年間ずっと大学のキャンパス内にある学生寮に住んでいました。授業に行くのにもモノの5分とかからず、図書館に行くのもパソコンを使うのも本当に近かったので、とても便利でした。新築のところに入れたので、部屋には小さな冷蔵庫、ベッド、大きな机、窓、クローゼット、インターネット、それにシャワーと洗面もついていました。最初の半年(4月〜9月)は6人でキッチンとコモン・ルームをシェアするところに住んでいたのですが、最後の半年は4人でそれらをシェアする寮に入りました。フラットメイトは全員女の子でしたが、Girls Onlyの寮に入るか、Mixのところに入るかは事前にリクエストできました。寮にも寄りますが、比較的静かで、とても住みやすかったです。ランドリーと小さなコンビニ、それにレストランも大学寮敷地内にありました。
食事は全て自炊で、お皿や鍋なども自分で購入しました。イギリスは食事がまずいと言いますが、正確にはおいしいものが少なく、種類がないので飽きてくる、というところだと思います。ロンドンの中心に行けば日本食を売る店も多いですし(値段は高いですが)、自炊にも慣れていたので食事で困ったということはあまりありませんでした。ただ、食品の物価はハンパでなく高いので、食費として消えていくお金は多かったです。
友人関係を築く上でも、寮に入っていたというのは大きなプラスポイントでした。やはり住むところが近いと行き来もしやすいですし、それに伴って一緒に遊ぶ機会も増えてくるので、やはり親しい友人は寮に住んでいる人となるのが大体のパターンでした。授業は大体2時や3時に終わったので、その後はバスに乗って街で買い物をしたり、金曜日の夜にはクラブに行ったりしていました。週末になるとマーケット(市)がたつので、そこに行くのもとても好きでした。土・日を利用して小旅行にも何回かでかけました。
④ 留学を終えて
語学力を伸ばすのも目標でしたが、それにも増して自分が長い間学びたかったFilm Studyがどのような学問なのかを知るためにした留学でした。授業内容もとても面白かったですし、将来のためにもなったと思うので、満足度はとても高いです。様々な国の方と友達になれましたし、彼らと遊んだり話したりした時間は、何物にも変え難い思い出となっています。
また、海外の方だけではなく、同じプログラムを利用して来ていた日本の留学生ともとても良い友人関係を持つことができ、留学中のことを話せる相手が帰国してもすぐそこに居るというのは、なかなか良いものだと思っています。辛いことも沢山ありましたが、(例えば英語がわからないとか、財布をすられたとか、カッコいい男の子はみんなゲイだとか)それでもやはり振り返ってみるととても充実した、最高の留学だったと思っています。
⑤ アドバイス
準備はできるだけ早くから始めたほうが、精神的にも身体的にも良いと思います。ブリティッシュ・カウンシルが主催するような大学の説明会に行ってみると、多くの大学を一気に比べることができて良いかもしれません。留学というとまずは語学力の上達を目標にする方が多いかと思いますが、それに加え自分がそこで何を勉強したいかを明確にしておいた方が、身のある留学体験ができると思います。ある国に留学したとき、その国の人と知り合うのももちろん素晴らしいのですが、その地に別の国から留学しにきている学生と友達になるのも、とても貴重な経験です。留学という特別な機会を活かすも殺すも、とにかく自分次第。満足のいくよう、自分を良くコントロールしてください。
カーディフ大学(イギリス/短期交換留学)清水 幸太郎
清水 幸太郎 2006年度英語学科4年
留学場所
Cardiff University(イギリス)
留学期間
2004年7月〜2004年8月
留学形式:
短期交換留学
僕の今回の参加目的の一つが授業を通しての異文化との触れ合いでした。参加した年の春休みに、一ヶ月近く掛けてイギリス一周の一人旅をしたのですが、その時も旅の途中で異国からの人々との交流はありましたが、それは長くても2〜3日という短いもので、それとは違った経験もしてみたく、今回の短期留学に参加しました。
僕のクラスには中国、イタリア、スペイン、トルコ、サウジアラビアといった様々な国からの参加者がいました。みんなそれぞれ個性の強い人たちばかりで、最初は彼らのペースに慣れるのに苦労しました。また、中には母語の発音の影響を受けている人も多く、最初は彼らの英語を聞き取るのにも苦労しました。最初は緊張と、彼らの勢いに圧されて、なかなか発言も出来ず、辛かったのですが、授業に慣れ、彼らとも仲良くなるに従い、徐々に発言することへのためらいもなくなり、授業が楽しく感じられるようになっていきました。それまですごく長く感じていた時間の流れも、一気に早く感じるようになっていきました。
授業は大体3時ごろに終わるのですが、授業後は、友達とシティセンターに行ったり、寮の近くにあるTESCOというスーパーに買い物に行ったりしました。また、カーディフセントラル駅の前に大きな映画館があるのですが、そこでは火曜日は一本3ポンドだったので、火曜日は授業が終わると一緒に行った獨協生たち6人くらいでよく見に行きました。
授業以外にも様々な企画が用意されてあり、週末には日帰りの小旅行も企画してありました。僕は第一週にはウィンザー、第三週にはロンドンへのプログラムに参加しました。ロンドンに行った時は、僕は帰りのバスには乗らず、ロンドンで一泊してサッカーの試合を見ました。僕たちは寮だったため、行動に自由があり、自分のしたいことが自由に出来、よかったと思います。
最終授業の日の夜には寮の敷地内にあるパブでパーティがあり、踊ったり、歌ったりとみんなとの最後の時間を楽しく過ごすことができました。カーディフを発つ日は少し寂しい気もしましたが、この研修を通して学べたことも色々あり、いい経験になったと思います。
ウーロンゴン大学(オーストラリア/短期交換留学)篠木 彩子
篠木 彩子 2006年度英語学科4年
留学場所
University of Wollongong(オーストラリア)
留学期間
2003年2月〜2003年3月
2005年4月〜2006年3月
留学形式:
短期交換留学
休学・長期ボランティア留学
私は大学1年生の春休みに大学からのウーロンゴン大学短期語学研修に参加しました。一年間大学で英語を勉強した後、自分の英語力が実際どれほどなのか試してみたいと思ったのが主な理由でした。ウーロンゴンは山と海に囲まれたとてもきれいで静かな街です。ウーロンゴン大学のカレッジでは最初にプレイスメントテストを行いレベルごとにクラス分けされます。獨協大学からの学生は同じようなレベルの人が多いので同じクラスに日本人が多くなってしまうことはよくありますが他の国籍の学生も多いので相手の為にも自分の英語の勉強の為にも、クラスではなるべく日本語を使わないように心掛けた方が良いと思います。授業はゲーム形式でコミュニケーションをしたりコンピューターラボでリスニングの練習をしたりと工夫もされていて楽しかったです。だいたい平日は学校に通い週末にはエクスカーションに出掛けたりホストファミリーと過ごしたりします。滞在形式はI-houseという大学の寮に2週間とホームスティが2週間(現在は寮が1週間とホームスティが3週間に変更されています)なので学校以外にも様々な国の留学生と交流することもできますしホームスティもとてもよい経験になると思います。私の場合、ホストシスターが高校で日本語を勉強していたので日本語を教えたりシスターの友達の誕生日パーティに一緒に出掛けたりと楽しい思い出がたくさんできました。
また、獨協大学からの語学研修の場合、プログラムの中にシドニーやブルーマウンテンズへのツアーなど様々なエクスカーションも含まれているのでオーストラリアの自然や文化を体験することもできます。アニマルパークではコアラと一緒に写真を撮ったりカンガルーに餌をあげたりとオーストラリアならではの動物を見たり、ホースライディング体験やアボリジニについてのお話を聞くことも出来ました。もちろんオーストラリアの文化を体験するだけではありません。研修の最後の方には、近くの小学校を訪問し子供達に日本の文化を教えるというプログラムもあります。予め幾つかのグループに分かれて準備をし、当日は順番にクラスを回って折り紙やゲームなどを子供達に教えます。見慣れない日本のゲームや折り紙に子供達はとても興奮していて賑やかですが、すごく喜んでくれるので私たちも本当に嬉しくて楽しかったです。私たちのツアーは一貫してオーストラリア人のPamが担当してくれていて、具合が悪くなった時や何か困ったことがあるときは親身になって助けてくれるので安心です。本当に頼もしくて、面白い人ですよ。
ウーロンゴン短期語学研修から約1年半後、私は Pamが来日し獨協大学を訪問した際に再会し、その後縁があってウーロンゴンに戻ってくることが出来ました。彼女が運営する「日本カルチャープログラム」のアシスタントとして、一年間オーストラリアで日本文化教師のボランティアをすることになったのです。このプログラムはNSW州内とACTの小学校や高校を訪問し日本文化の紹介をするというもので、茶道や書道、折り紙、ゲーム、盆踊りなどをたくさんの子供達に教えてきました。また日本語教師アシスタントとして近くの高校で日本語を教えることもあります。たくさんの生徒が日本や日本語に興味を持って一生懸命勉強しているのを見ると本当に嬉しくなり自分自身にとっても日本の文化や伝統を見つめ直す良い経験になったと思います。学校が休みのときはオーストラリア国内を回って旅行をしたりもしました。一年間オーストラリアで生活し、仕事や旅行を通して様々な人々に出会いましたがオーストラリアに人たちは本当に「フレンドリー」という言葉が似合います。親しみやすい、というだけでなく知らない人に対してもとても協力的で親切なのです。
よくオーストラリアの英語は訛っていて難しい、と言う話を耳にしますがそんなことはありません。むしろ、アメリカ英語より舌を巻かないで発音するので日本人には聞きやすいと思いますし、英語圏外からの留学生や移住者もたくさんいるのでノンネイティブの英語も聞き慣れているといわれています。それにオージーは日本人と同じで言葉を略すのが大好きですから面白い言い回しやスラングもいっぱい学べて楽しいと思います。この一年間で、以前の短期留学ではわからなかったオーストラリアの良さや魅力にたくさん気付くことが出来、今ではウーロンゴンは第2のホームタウンのように大好きです。
また帰国直前の2月、獨協大学のコーディネーターであり私のボスでもあるPamと一緒に今年度の獨協大学からの短期留学生を迎え入れました。ホームスティや海外は初めて、という学生も多くいましたがみんな限られた時間で多くのことを学び、成長し、最初の頃の不安がまるでなかったかのようにたくさんの素敵な思い出を作っていったように思えました。ホームスティや留学に不安はつき物ですが、それ以上に素敵な出会いや経験がたくさんあるはずです。今しか出来ないチャンスを逃さないよう興味があることにはどんどんチャレンジしてみてください。きっと新しい発見や自分にとってプラスになることがたくさんあると思います。