世田谷 ラジウム226の可能性
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世田谷 ラジウム226の可能性

11月1日 18時42分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京・世田谷区のスーパーの駐車場などの地表で高い放射線量が検出された問題で、地面を掘り返して調査した結果、ラジウム226という放射性物質が原因である可能性が高いことが分かりました。地表から40センチの深さの場所からは試薬の瓶が見つかり、文部科学省が瓶の中身を調べることにしています。

この問題は、世田谷区八幡山のスーパーの駐車場と、隣接する歩道の合わせて2か所の地表で、1時間当たり最高で170マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されたもので、アスファルトの下に何らかの放射性物質があるとみられていました。現場では1日から原因を特定するため、文部科学省の立ち会いの下、専門の業者が2か所のうち駐車場側を掘り返す作業を始めました。その結果、深さ30センチの土壌からラジウム226という放射性物質が崩壊した時にできる物質が検出され、今回の放射線はラジウム226が原因である可能性が高いことが分かりました。ラジウム226は、先月12日に世田谷区の別の場所で高い放射線量が検出された際、近くの住宅の床下から見つかったものと同じ物質です。以前はがんの治療に用いられていたほか、時計の文字盤を光らせる夜光塗料の材料などとして使われていました。文部科学省によりますと、1日行った調査では、さらに土を掘り進めた深さ40センチの場所で試薬の瓶が見つかったということです。また、その場所で計測した放射線量は1時間当たり40ミリシーベルトとかなり高い値で、その真上の地表でも1時間当たり1ミリシーベルトを計測したということです。現場付近は、放射線を遮る遮へいを行い安全を確保しているということで、文部科学省は2日以降、見つかった試薬の瓶の中身を調べることにしています。