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2011/10/25

月組トップスター・霧矢大夢 退団記者会見

10月25日(火)、月組トップスター・霧矢大夢が、ミュージカル『エドワード8世』−王冠を賭けた恋−、ブリリアントステージ『Misty Station』−霧の終着駅−(宝塚大劇場:2012年2月3日〜3月5日、東京宝塚劇場:2012年3月23日〜4月22日)をもって退団する事を発表し、記者会見を行いました。


小林公一(宝塚歌劇団理事長)
「月組トップスター・霧矢大夢が、来年4月22日の東京宝塚劇場公演の千秋楽をもちまして、宝塚を卒業することになりました。彼女は下級生の頃から実力派スターとして、早くから将来を有望視されておりましたが、途中で病気という苦難に立ち向かわなければならなかった時期もあり、すべてが順風満帆な宝塚人生ではなかったと思います。ただ、人一倍に苦労した分、ひと回りもふた回りも大きく成長し、現在はトップスターとして月組全体を引っ張ってくれています。また、今の宝塚歌劇にとって、かけがえのない存在として、大きく貢献してくれています。この彼女が卒業するその日まで、霧矢大夢として、ますます輝くことができますよう、皆様のご支援を賜りたく、何卒宜しくお願い致します」

霧矢大夢
「来年の春で入団して丸18年となり、宝塚人生にピリオドを打たせていただくことになりました。長年、ご支援を賜りまして本当にありがとうございました。千秋楽の最後の日まで、宝塚の男役としての誇りを持って、しっかりと公演を続けて参りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します」

退団に至る経緯は?
「ちょうど2年と少し前に月組のトップとして就任させて頂きまして、いずれはこのように卒業する時期を決めなければいけないと考えておりました。一公演が、宝塚と東京と1ヶ月ずつになり、あっという間に時間が過ぎ去り、でも、その分すごく密度が濃く、充実した日々を送らせていただいておりました。今の月組は組子のみんなが非常に力を付けてくれておりますし、この安定している時だからこそ、また次のステップに進むべきではないかと考え、この時期に退団を決めさせて頂きました」

宝塚生活18年とはどういったものだったか?
「18年間はあっという間でした。2つの組(花組・月組)も経験することも出来て、それぞれの組で色んな作品や組とも巡り会えましたし、海外公演も2回行かせていただきました。また、5組化や東京宝塚劇場こけら落としなど、宝塚の節目の時期も経験させていただきました。全てがかけがえのないものです。トップになってからは、全ての時間が愛おしく、組子みんなが可愛いですし・・・愛おしい日々ですね」

男役を極められた?
「芸の道には終わりがなく、追求すれば追求するほど難しくもあります。ですが、この宝塚でしか、向かい合うことのできない経験はとても貴重なものです。自分で決めかねる部分はありますけれども、宝塚の男役として、ひとつの区切りには達したかなと自分なりには考えています。あと二作品の中で、まだまだお見せできることはたくさんありますので、そこで、ご覧になってくださる方々が、男役を極めたと思ってくださるのが一番うれしく思います。」

組子へは?
「昨日(10/24)の稽古前に集まってもらい、伝えました。私は、自分自身も月組自体も成長していけるようにと思い、一公演一公演を大切に、真剣に取り組んできたつもりなので、退団公演だからということではなく、そのスタンスは全く変わらずに、これからの半年、みんな一緒にいい舞台を創るということに集中して頑張っていこうね、ということを伝えました」

ファンの方へ
「初舞台の頃から見守って下さった方々、月組でトップになり応援してくださった方々、たくさんの方々がいらっしゃいますけれども、すべての方々が私にとっては本当にかけがえのない大切な存在です。  宝塚を卒業することで、ファンの皆さまには寂しい思いをさせてしまうかもしれませんが、皆様が、この霧矢大夢を応援し続けて良かったなって思っていただけるような、また誇りに感じていただけるような男役として卒業していきたいと願っておりますので、これからも温かく見守っていただけたら、うれしいです」


■霧矢大夢プロフィール
大阪府岸和田市出身 久米田高校出身
1992年 4月  宝塚音楽学校入学
1994年 3月  宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
1994年 3月  『火の鳥』で初舞台
1995年 1月  花組に配属
1997年 9月  月組に組替え
2010年 2月  『紫子』『Heat on Beat!』(中日劇場)で月組トップスターに就任
    
■主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演
1994年 3月  『火の鳥』で初舞台
1996年 7月  『ハウ・トゥー・サクシード』(新人公演) フィンチ(第1部) ※新人公演初主演
1999年 6月  『ノバ・ボサ・ノバ』(新人公演) ソール ※新人公演単独初主演
2000年 8月  『更に狂はじ』(バウホール) 観世元重 ※バウホール公演初主演
2002年 1〜2月  『ガイズ&ドールズ』 アデレイド
2002年 6月  『SLAPSTICK』(バウホール) マック・セネット ※バウホール公演単独初主演
2004年 4月  『愛しき人よ』(バウホール) 遠藤和実
2004年 8〜9月  『La Esperanza』 ファビエル
2005年 2〜3月  『エリザベート』 ルイジ・ルキーニ
2006年 1〜2月  『ベルサイユのばら』−フェルゼンとマリー・アントワネット編− オスカル
2006年 10月  『オクラホマ!』(日生劇場) ジャッド・フライ
2007年 5〜6月  『大坂侍』(バウホール) 鳥居又七
2008年 3〜5月  『ME AND MY GIRL』 ジョン卿
2008年 8月  『ME AND MY GIRL』(博多座) ウィリアム・スナイブスン(ビル)
2008年 11〜12月  『夢の浮橋』 薫
2009年 5〜6月  『エリザベート』 フランツ・ヨーゼフ
2010年 2月  『紫子』(中日劇場) 紫子/佐伯碧生
2010年 4〜5月  『THE SCARLET PIMPERNEL』 パーシー・ブレイクニー
      ※トップスターとして初の大劇場公演
2010年 9〜10月  『ジプシー男爵 −Der Zigeuner Baron−』 シュテルク・バリンカイ
2010年12月  『STUDIO 54』(ドラマシティ) ホーリー・アシュレイ
〜2011年1月  
2011年 3〜4月  『バラの国の王子』 野獣(王子)
2011年 7〜8月  『アルジェの男』 ジュリアン・クレール

■今後の予定
(1) 2011年11月19日(土)〜12月11日(日) <全国ツアー公演>
  宝塚グランド・ロマン『我が愛は山の彼方に』 脚本・演出/植田紳爾
  ショー・スペクタクル『Dance Romanesque』 作・演出/中村 暁
(2) 2011年12月18日(日)〜12月19日(月) <梅田芸術劇場>
  『タカラヅカスペシャル2011』〜明日に架ける夢〜
   監修・構成・演出/三木章雄、構成・演出/中村 暁、中村一徳
(3) 2012年2月3日(金)〜3月5日(月)<宝塚大劇場>
  ミュージカル『エドワード8世』−王冠を賭けた恋− 作・演出/大野拓史
  ブリリアントステージ『Misty Station』−霧の終着駅− 作・演出/齋藤吉正
(4) 2012年3月7日(水)〜3月8日(木) <宝塚ホテル>
   2012年3月10日(土)〜3月11日(日) <第一ホテル東京>
  霧矢大夢ディナーショー(タイトル未定) 構成・演出/齋藤吉正
(5) 2012年3月23日(金)〜4月22日(日) <東京宝塚劇場>
  ※演目は(3)に同じ
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