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潮目が変わったというヤバイ感覚
2011年10月31日
間もなく午前零時。 東京の部屋。 腹筋と腕立て伏せは終わったが、走る気力がない。 力を振り絞って、ブログを更新する。
午後6時30分。 新宿某ホテルで開催された丸川珠代参院議員のパーティーに遅れて合流。 丸川氏の力強い挨拶を聴いた後、会場を出た。 ひとつ仕事を済ませて、有楽町の外国特派員協会へ。 午後7時30分から、親しい議員たちと特派員クラブのレストランで会食した。 メンバーは、河野太郎氏、平将明氏、世耕弘成氏、山本一太の4名。 河野氏と平氏が、山本・世耕コンビを慰労するために設けてくれた席だった。 2人の友情に感謝!
4人とも、「世の中の潮目が変わりつつある」という感覚を共有していた。 「国民の目には、自民党が先祖帰りを始めたみたいに映っている!」「このままだと、次の衆院選挙も、2年後の参院選挙も危ない。特に、東京、神奈川、大阪、愛知あたりは厳しい!」 そんなことを話し合った。 太郎ちゃん、平さん、世耕さん! あきらめずに、自民党改革を訴えていこう!! そうじゃないと...。
そうそう、2人の衆院議員(次世代ホープたち)は、バッチリ、「直滑降ブログ」を読んでいた。 「内幕シリーズに、世耕さんの名前が一杯出てきちゃったのは、申し訳ないと思っている」と言うと、横に座っていた世耕氏が、「いや、別に事実だからいいですよ!(笑)でも、肝心のところは避けてくれてますよね。」と。
改革派の急先鋒であるこの2人(河野氏と平氏)が、毎日のように、ブログの中身をチェックしている。 これだけでも、睡眠時間を削って、書き続ける意味がある、な。(ニッコリ) 両氏とも、過去1年間の参院自民党の変貌に驚き、様々な新しい試みを評価してくれていた。 参院でのゴタゴタも、少し踏み込んで解説した。 何を話したのかは、書かない。
あ、お湯が沸いた。 熱いほうじ茶を飲む。
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間もなく午前零時。 東京の部屋。 腹筋と腕立て伏せは終わったが、走る気力がない。 力を振り絞って、ブログを更新する。
午後6時30分。 新宿某ホテルで開催された丸川珠代参院議員のパーティーに遅れて合流。 丸川氏の力強い挨拶を聴いた後、会場を出た。 ひとつ仕事を済ませて、有楽町の外国特派員協会へ。 午後7時30分から、親しい議員たちと特派員クラブのレストランで会食した。 メンバーは、河野太郎氏、平将明氏、世耕弘成氏、山本一太の4名。 河野氏と平氏が、山本・世耕コンビを慰労するために設けてくれた席だった。 2人の友情に感謝!
4人とも、「世の中の潮目が変わりつつある」という感覚を共有していた。 「国民の目には、自民党が先祖帰りを始めたみたいに映っている!」「このままだと、次の衆院選挙も、2年後の参院選挙も危ない。特に、東京、神奈川、大阪、愛知あたりは厳しい!」 そんなことを話し合った。 太郎ちゃん、平さん、世耕さん! あきらめずに、自民党改革を訴えていこう!! そうじゃないと...。
そうそう、2人の衆院議員(次世代ホープたち)は、バッチリ、「直滑降ブログ」を読んでいた。 「内幕シリーズに、世耕さんの名前が一杯出てきちゃったのは、申し訳ないと思っている」と言うと、横に座っていた世耕氏が、「いや、別に事実だからいいですよ!(笑)でも、肝心のところは避けてくれてますよね。」と。
改革派の急先鋒であるこの2人(河野氏と平氏)が、毎日のように、ブログの中身をチェックしている。 これだけでも、睡眠時間を削って、書き続ける意味がある、な。(ニッコリ) 両氏とも、過去1年間の参院自民党の変貌に驚き、様々な新しい試みを評価してくれていた。 参院でのゴタゴタも、少し踏み込んで解説した。 何を話したのかは、書かない。
あ、お湯が沸いた。 熱いほうじ茶を飲む。
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参院自民党役員人事の内幕:その16
2011年10月30日:パート3
午前零時を回っている。 正確に言うと、すでに10月31日だ。 ふーっ! ひとつ、大きな深呼吸をした。 さあ、内幕シリーズの最終回を書き上げてしまおう。
本日、地元の会合で遭遇した何人かの支持者の方から、声をかけられた。 「一太さん!ブログは毎日、読んでます。なぜ、自民党の役員を辞めたのか、本当の理由が分かりました。」「あなたを手放すなんて、中曽根さんも損したよなあ!(笑)」「悔しい気持ちはよく分かるけど、ここらへんで止めたほうがいい!一太ファンは、皆、自民党が嫌いになっちゃうよ!」等々。 少なくとも、地元のブログ愛読者の間では、「山本一太は役職を途中で放り出して逃げた」みたいな誤解は解けたと思う。(ホッ)
新しい役員人事が決まった直後に、ある新聞が、「山本政審会長は反対派との対立をエスカレートさせた責任を取らされた」みたいなことを書いた。 完全にピントが外れている。 だって、ブログで対立を煽る前に、すでに「辞めてくれ」と言われていたのだから!(笑・笑)
最後に、参院自民党のリーダーである中曽根議員会長への3つのお願いを記して、この内幕シリーズを終わりにしたい。 1つ目は、2年後の参院選挙に向けて、議員会長としての強いリーダーシップを発揮していただきたいということだ。 中曽根会長が、「決断力と実行力」のあるトップであることを、ぜひ、内外にアピールして欲しい。
こんなお願いをするのには、理由がある。 正直言って、今回の内部抗争(人事騒動)に対する中曽根会長の対応については、厳しい見方もある。 とりわけ、党内の若手・中堅の評価は辛辣だ。 このままだと、「中曽根会長は優柔不断だ!」「何も決められない!」みたいな誤った認識が、参院自民党(というより永田町全体)に定着してしまう恐れがある。
だからこそ、中曽根会長には、事実とは違う「負のイメージ」を吹き飛ばすような活躍を見せてもらいたいのだ。 それが、そのまま「改革派の反転攻勢」に繋がる。 え? そんなことを言うお前のイメージはどうなのかって?! 大丈夫! 最初から悪いのだから、これ以上、下がりようがないがない。(笑) 幸いなことに、山本一太は、参院自民党の「顔」でもない。(ホッX2)
グッとこらえて、あと2つのお願いは書かない。 あまりいい影響を及ぼさないと思うからだ。 この「100%片思いショック」(笑)を克服し、「失恋の痛手」を乗り越えて、前進する! 言えなかったことも山ほどあるが、気持ちの整理はついた。 ようやく「長いトンネル」を抜けた。 明日から、新たな気持ちで行動する。 もちろん、中曽根体制もサポートする!
さあ、腹筋と背筋の時間だ。
追伸:大事な羽をもがれて、しばらくは「低空飛行」が続くだろう。 いろいろと知恵を絞って、「新しい翼」を作らないといけない!
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午前零時を回っている。 正確に言うと、すでに10月31日だ。 ふーっ! ひとつ、大きな深呼吸をした。 さあ、内幕シリーズの最終回を書き上げてしまおう。
本日、地元の会合で遭遇した何人かの支持者の方から、声をかけられた。 「一太さん!ブログは毎日、読んでます。なぜ、自民党の役員を辞めたのか、本当の理由が分かりました。」「あなたを手放すなんて、中曽根さんも損したよなあ!(笑)」「悔しい気持ちはよく分かるけど、ここらへんで止めたほうがいい!一太ファンは、皆、自民党が嫌いになっちゃうよ!」等々。 少なくとも、地元のブログ愛読者の間では、「山本一太は役職を途中で放り出して逃げた」みたいな誤解は解けたと思う。(ホッ)
新しい役員人事が決まった直後に、ある新聞が、「山本政審会長は反対派との対立をエスカレートさせた責任を取らされた」みたいなことを書いた。 完全にピントが外れている。 だって、ブログで対立を煽る前に、すでに「辞めてくれ」と言われていたのだから!(笑・笑)
最後に、参院自民党のリーダーである中曽根議員会長への3つのお願いを記して、この内幕シリーズを終わりにしたい。 1つ目は、2年後の参院選挙に向けて、議員会長としての強いリーダーシップを発揮していただきたいということだ。 中曽根会長が、「決断力と実行力」のあるトップであることを、ぜひ、内外にアピールして欲しい。
こんなお願いをするのには、理由がある。 正直言って、今回の内部抗争(人事騒動)に対する中曽根会長の対応については、厳しい見方もある。 とりわけ、党内の若手・中堅の評価は辛辣だ。 このままだと、「中曽根会長は優柔不断だ!」「何も決められない!」みたいな誤った認識が、参院自民党(というより永田町全体)に定着してしまう恐れがある。
だからこそ、中曽根会長には、事実とは違う「負のイメージ」を吹き飛ばすような活躍を見せてもらいたいのだ。 それが、そのまま「改革派の反転攻勢」に繋がる。 え? そんなことを言うお前のイメージはどうなのかって?! 大丈夫! 最初から悪いのだから、これ以上、下がりようがないがない。(笑) 幸いなことに、山本一太は、参院自民党の「顔」でもない。(ホッX2)
グッとこらえて、あと2つのお願いは書かない。 あまりいい影響を及ぼさないと思うからだ。 この「100%片思いショック」(笑)を克服し、「失恋の痛手」を乗り越えて、前進する! 言えなかったことも山ほどあるが、気持ちの整理はついた。 ようやく「長いトンネル」を抜けた。 明日から、新たな気持ちで行動する。 もちろん、中曽根体制もサポートする!
さあ、腹筋と背筋の時間だ。
追伸:大事な羽をもがれて、しばらくは「低空飛行」が続くだろう。 いろいろと知恵を絞って、「新しい翼」を作らないといけない!
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参院自民党役員人事の内幕:その15
2011年10月30日:パート2
午後10時過ぎ。 東京の部屋でパソコンの電源を入れた。 あ、お湯が沸いた。 熱い紅茶を入れて、と。 ああ、苦い! この味を噛み締めながら、前回の続き(その15)を書く。
中曽根議員会長が特別総会に提案した「新たな役員人事案」は、出席者全員による投票で否決された。 11票差の惨敗だった。(ふう) その時点から、「完全敗北の人事」に至る過程でも、いろいろな出来事があった。 が、そのことはもう、ゴチャゴチャ書かないことにする。 中曽根会長が「何があっても3年の任期は全うする」と決めた時点で、事実上、溝手幹事長を拒否する術はなくなった。 以前のブログにも書いたが、それはそれでひとつの選択肢だと思う。 溝手幹事長を受け入れたとしても、政審会長と国対委員長はそのまま留任するだろうというのが、大方の見方だった。
もう後のない「3度目の特別総会」の日程が決まった。 その前日(前々日?)、高崎駅のホームに向かう階段を上がったところで、携帯電話が鳴った。 中曽根議員会長からだった。 早口でこう言われた。「あ、一太さん!申し訳ないですが、やっぱり、政審会長は代わってください!自民党の本部人事も固まったようだし、谷垣総裁も心配しているし、いろいろな意味でもう限界です!」 その時、会長が1人だったのか、それとも側に誰かがいたのか、それは分からない。
「私は依然として納得していません。でも、議員会長がそうお決めになったのなら、そうしてください!」と答えた。 「ところで、私の後任は、どなたを考えているんですか?」と聞いてみた。 中曽根会長は、「まだ決まっていない!」とハッキリ言った。 心の中で、「それはあり得ない」と思ったが、それ以上は聞かなかった。 電話の声が、「一刻も早く電話を切りたい」というトーンだったからだ。
正直言って、このやり方にも、ちょっぴり傷ついた。 「いくら会うのが面倒でも、1対1で話すのが嫌だったとしても、電話1本で済ませる話だろうか?」と思った。 とても、情けない気持ちだった。(ため息) 中曽根議員会長との短い会話が終わった後、すぐに世耕弘成氏に電話を入れた。 中曽根会長とのやり取りの一部始終を報告した。 「役員人事をめぐる動きについては、頻繁に連絡を取り合おう。包み隠さず、情報を共有しよう」と約束していたからだ。 「うん!驚いた。それと、後任の政審会長はまだ決まっていないって!」
しばらくすると、今度は、世耕氏から電話がかかって来た。 「私のほうは、会長から00と言われました。え?一太さん、まだ聞いていないんですか?!後任の政審会長は町村派の岩城光英さんだと会長から聞きましたよ!」 TBSの「サタデーずばッと!」の漫画パネル風に言うと、「ガーン!」という感じだった。 この時だけは、悲しかったというより、悔しかった。 噂は聞いていたが、全く知らされなかったことが、本当に悔しかった。(HOLD YOUR HORSES!)
最後の特別総会は、淡々と進められた。 溝手幹事長、岩城政審会長、脇国対委員長という人事案が示され、拍手で了承された。 異論は一切、出なかった。 心なしか、3派の人々に「勝ち誇った感じ」はなかった。 笑顔を見せるひともいなかった。 沈鬱なムードだった。 総会の後、参院担当の記者たちが、次々にやって来て同じことを言った。 「いや、山本政審会長が外れたのは意外でした。当然、残ると思ってました。3派の中に、そんな雰囲気はなかったけどなあ???」
この内幕シリーズは、次回で終わりにしたい。 最終段階で人事がどう動いたのかは、間もなく判明するだろう。 欠けていたパズルは、すぐに見つかるはずだ。 でも、真実は、中曽根議員会長の口から聞きたかった、な。(ため息X3)
追伸:中曽根会長から意見を求められて、「小坂幹事長の交代を進言した」件で、ひとつ言い忘れていたことがあった。 自分は、中曽根会長にこんなことも言った。
「中曽根会長、私と世耕さんの分析だと、現執行部の留任という同じ人事案で特別総会を正面突破するのはかなり大変だと思います。万一投票になったとしても、厳しい勝負になる気がします。さらに言うと、どちらが勝ったとしても、内部対立は決定的なものになるでしょう!」
「普通に考えれば、小坂幹事長に交代していただくしかないと思います。が、それでも、中曽根会長が、『小坂幹事長抜きの中曽根体制は考えられない』『小坂幹事長を外したら改革路線は頓挫する』と確信しておられるなら、小坂幹事長続投のためには決定的な対決も辞さないと考えているなら、そう決断してください!このまま突っ込めと指示してください!私は何があっても、最後まで一緒に行きますから!そうすれば、自分にも世耕氏にも火がついて、皆と力を合わせて戦う態勢を作れると思います。方向が定まらないと、我々も動きようがありません!」と。
残念ながら、中曽根会長は、どちらにも舵を切れなかった。 最後まで、悩み苦しんでいる様子だった。 もっとハッキリ言うと、小坂幹事長の続投に異論が噴出して最初の人事案(現執行部留任)が退けられた後、「何があっても小坂幹事長を死守する」という覚悟や迫力は、中曽根会長から伝わって来なかった。 これも、山本・世耕コンビの共通認識だ。
今回のことで、「政治家にとって決断がいかに重要か」を(改めて)思い知らされた。 執行部にいながら「その決断」を促せなかった自分自身の無力さ、真意を打ち明けてもらえなかった自らの不徳には、本当に怒りを感じる。(ガックリX10)
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午後10時過ぎ。 東京の部屋でパソコンの電源を入れた。 あ、お湯が沸いた。 熱い紅茶を入れて、と。 ああ、苦い! この味を噛み締めながら、前回の続き(その15)を書く。
中曽根議員会長が特別総会に提案した「新たな役員人事案」は、出席者全員による投票で否決された。 11票差の惨敗だった。(ふう) その時点から、「完全敗北の人事」に至る過程でも、いろいろな出来事があった。 が、そのことはもう、ゴチャゴチャ書かないことにする。 中曽根会長が「何があっても3年の任期は全うする」と決めた時点で、事実上、溝手幹事長を拒否する術はなくなった。 以前のブログにも書いたが、それはそれでひとつの選択肢だと思う。 溝手幹事長を受け入れたとしても、政審会長と国対委員長はそのまま留任するだろうというのが、大方の見方だった。
もう後のない「3度目の特別総会」の日程が決まった。 その前日(前々日?)、高崎駅のホームに向かう階段を上がったところで、携帯電話が鳴った。 中曽根議員会長からだった。 早口でこう言われた。「あ、一太さん!申し訳ないですが、やっぱり、政審会長は代わってください!自民党の本部人事も固まったようだし、谷垣総裁も心配しているし、いろいろな意味でもう限界です!」 その時、会長が1人だったのか、それとも側に誰かがいたのか、それは分からない。
「私は依然として納得していません。でも、議員会長がそうお決めになったのなら、そうしてください!」と答えた。 「ところで、私の後任は、どなたを考えているんですか?」と聞いてみた。 中曽根会長は、「まだ決まっていない!」とハッキリ言った。 心の中で、「それはあり得ない」と思ったが、それ以上は聞かなかった。 電話の声が、「一刻も早く電話を切りたい」というトーンだったからだ。
正直言って、このやり方にも、ちょっぴり傷ついた。 「いくら会うのが面倒でも、1対1で話すのが嫌だったとしても、電話1本で済ませる話だろうか?」と思った。 とても、情けない気持ちだった。(ため息) 中曽根議員会長との短い会話が終わった後、すぐに世耕弘成氏に電話を入れた。 中曽根会長とのやり取りの一部始終を報告した。 「役員人事をめぐる動きについては、頻繁に連絡を取り合おう。包み隠さず、情報を共有しよう」と約束していたからだ。 「うん!驚いた。それと、後任の政審会長はまだ決まっていないって!」
しばらくすると、今度は、世耕氏から電話がかかって来た。 「私のほうは、会長から00と言われました。え?一太さん、まだ聞いていないんですか?!後任の政審会長は町村派の岩城光英さんだと会長から聞きましたよ!」 TBSの「サタデーずばッと!」の漫画パネル風に言うと、「ガーン!」という感じだった。 この時だけは、悲しかったというより、悔しかった。 噂は聞いていたが、全く知らされなかったことが、本当に悔しかった。(HOLD YOUR HORSES!)
最後の特別総会は、淡々と進められた。 溝手幹事長、岩城政審会長、脇国対委員長という人事案が示され、拍手で了承された。 異論は一切、出なかった。 心なしか、3派の人々に「勝ち誇った感じ」はなかった。 笑顔を見せるひともいなかった。 沈鬱なムードだった。 総会の後、参院担当の記者たちが、次々にやって来て同じことを言った。 「いや、山本政審会長が外れたのは意外でした。当然、残ると思ってました。3派の中に、そんな雰囲気はなかったけどなあ???」
この内幕シリーズは、次回で終わりにしたい。 最終段階で人事がどう動いたのかは、間もなく判明するだろう。 欠けていたパズルは、すぐに見つかるはずだ。 でも、真実は、中曽根議員会長の口から聞きたかった、な。(ため息X3)
追伸:中曽根会長から意見を求められて、「小坂幹事長の交代を進言した」件で、ひとつ言い忘れていたことがあった。 自分は、中曽根会長にこんなことも言った。
「中曽根会長、私と世耕さんの分析だと、現執行部の留任という同じ人事案で特別総会を正面突破するのはかなり大変だと思います。万一投票になったとしても、厳しい勝負になる気がします。さらに言うと、どちらが勝ったとしても、内部対立は決定的なものになるでしょう!」
「普通に考えれば、小坂幹事長に交代していただくしかないと思います。が、それでも、中曽根会長が、『小坂幹事長抜きの中曽根体制は考えられない』『小坂幹事長を外したら改革路線は頓挫する』と確信しておられるなら、小坂幹事長続投のためには決定的な対決も辞さないと考えているなら、そう決断してください!このまま突っ込めと指示してください!私は何があっても、最後まで一緒に行きますから!そうすれば、自分にも世耕氏にも火がついて、皆と力を合わせて戦う態勢を作れると思います。方向が定まらないと、我々も動きようがありません!」と。
残念ながら、中曽根会長は、どちらにも舵を切れなかった。 最後まで、悩み苦しんでいる様子だった。 もっとハッキリ言うと、小坂幹事長の続投に異論が噴出して最初の人事案(現執行部留任)が退けられた後、「何があっても小坂幹事長を死守する」という覚悟や迫力は、中曽根会長から伝わって来なかった。 これも、山本・世耕コンビの共通認識だ。
今回のことで、「政治家にとって決断がいかに重要か」を(改めて)思い知らされた。 執行部にいながら「その決断」を促せなかった自分自身の無力さ、真意を打ち明けてもらえなかった自らの不徳には、本当に怒りを感じる。(ガックリX10)
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参院自民党役員人事の内幕:その14
2011年10月30日
間もなく午後8時。 高崎から東京に向かう列車の中で、パソコンのキーボードを動かしている。 先ほど、新幹線の車中で夕食(カニの釜飯と季節の焼き野菜)を済ませた。(ふう) 本日は、高崎ー前橋ー榛名ー高崎というコース。 県内の4つの会合に出席した。 あ、そうか。 車内販売は終わってるんだ。 食後の紅茶が飲めないじゃないか!(ガックリ)
ここからは、前回のブログの続き。 週末の「中曽根ー山本会談」では、政審会長交代問題に決着がつかなかった。 予定どおり、連休明けには、小坂幹事長が辞任記者会見をやった。 これを契機に、2つの陣営の動きが活発化する。 中曽根会長は後任の幹事長候補を新しい人事案に盛り込むことを決め、3派の側は「溝手顕正氏を後任の幹事長に推薦する署名集め」を加速させた。 「過半数を超える署名が集まりそうだ」という情報も伝わって来ていた。
この時点で、両陣営の全面対決は不可避になった。 この流れを踏まえて、「直滑降ブログ」も「対決のギアに切り替えた。 特別総会で投票による決着になった場合を想定して、初めて少人数の作戦会議を持った。 全体の票読みや、個々の議員に対する働きかけも始めた。 特別総会の日程もセットされた。 が、どんなに努力しても、1年前のような「死に物狂いモード」にはなれなかった。 どっちつかずで、中途半端な状況に置かれていたからだ。
週末の「中曽根ー山本会談」で、中曽根会長の「政審会長を辞めて欲しい」という要請に異議を唱えた。 再考をお願いした。 以来、中曽根議員会長は、この話題に触れなくなった。 こちらのほうからも、それ以上は聞けなかった。 総会の前日、世耕弘成氏が電話でこう話していた。 「え?一太さん!明日の総会で示される新たな3役人事に名前が入っているかどうか、議員会長から正式に聞いていないんですか?!(驚)」
実際、その日の特別総会で、新たな役員人事が提案されるまで、自分の名前が含まれているのかどうか、100%の確信は持てなかった。 何しろ、議員会長から、何も言われていなかったのだ。 「いろいろ考えたが、やっぱり交代してもらうことに決めた!」とも、「引き続き、ぜひ、政審会長として力を貸して欲しい!」とも。 これは、辛かったなあ。(ため息)
中曽根会長が総会に提示したのは、鴻池幹事長、山本政審会長、脇国対委員長という人事案だった。 最後まで何の話もなかったということは、「嫌々、入れた」ということだったのかもしれない。(ガクッ) いや、心優しい中曽根会長としては、山本一太に「キツイこと」を言い難いのかもしれない。 最も苦手なタイプなのかも!(笑)
そういえば、世耕弘成氏が、以前、こんなことを言っていた。 「一太さんに対して、正面切って思ったことを言うのは、結構、勇気が要りますよ!特に、本当の恐さが分かっているひとにとっては!(笑)」 ええ? 山本一太が怖がられているって?! ウソでしょう!(笑・笑) こんなに優しいのに?! こんなに単純で、ちっとも意地悪じゃないのに?! どうみても、世耕さんのほうが、ずっと凄みがあると思うよ!!
ああ、中曽根会長がホンネを言ってくれないのは、オレ自身の「不徳の致すところ」だったんだ、な。(反省X10) あ、間もなく東京のアナウンス。 この続きは、次回のブログで。
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間もなく午後8時。 高崎から東京に向かう列車の中で、パソコンのキーボードを動かしている。 先ほど、新幹線の車中で夕食(カニの釜飯と季節の焼き野菜)を済ませた。(ふう) 本日は、高崎ー前橋ー榛名ー高崎というコース。 県内の4つの会合に出席した。 あ、そうか。 車内販売は終わってるんだ。 食後の紅茶が飲めないじゃないか!(ガックリ)
ここからは、前回のブログの続き。 週末の「中曽根ー山本会談」では、政審会長交代問題に決着がつかなかった。 予定どおり、連休明けには、小坂幹事長が辞任記者会見をやった。 これを契機に、2つの陣営の動きが活発化する。 中曽根会長は後任の幹事長候補を新しい人事案に盛り込むことを決め、3派の側は「溝手顕正氏を後任の幹事長に推薦する署名集め」を加速させた。 「過半数を超える署名が集まりそうだ」という情報も伝わって来ていた。
この時点で、両陣営の全面対決は不可避になった。 この流れを踏まえて、「直滑降ブログ」も「対決のギアに切り替えた。 特別総会で投票による決着になった場合を想定して、初めて少人数の作戦会議を持った。 全体の票読みや、個々の議員に対する働きかけも始めた。 特別総会の日程もセットされた。 が、どんなに努力しても、1年前のような「死に物狂いモード」にはなれなかった。 どっちつかずで、中途半端な状況に置かれていたからだ。
週末の「中曽根ー山本会談」で、中曽根会長の「政審会長を辞めて欲しい」という要請に異議を唱えた。 再考をお願いした。 以来、中曽根議員会長は、この話題に触れなくなった。 こちらのほうからも、それ以上は聞けなかった。 総会の前日、世耕弘成氏が電話でこう話していた。 「え?一太さん!明日の総会で示される新たな3役人事に名前が入っているかどうか、議員会長から正式に聞いていないんですか?!(驚)」
実際、その日の特別総会で、新たな役員人事が提案されるまで、自分の名前が含まれているのかどうか、100%の確信は持てなかった。 何しろ、議員会長から、何も言われていなかったのだ。 「いろいろ考えたが、やっぱり交代してもらうことに決めた!」とも、「引き続き、ぜひ、政審会長として力を貸して欲しい!」とも。 これは、辛かったなあ。(ため息)
中曽根会長が総会に提示したのは、鴻池幹事長、山本政審会長、脇国対委員長という人事案だった。 最後まで何の話もなかったということは、「嫌々、入れた」ということだったのかもしれない。(ガクッ) いや、心優しい中曽根会長としては、山本一太に「キツイこと」を言い難いのかもしれない。 最も苦手なタイプなのかも!(笑)
そういえば、世耕弘成氏が、以前、こんなことを言っていた。 「一太さんに対して、正面切って思ったことを言うのは、結構、勇気が要りますよ!特に、本当の恐さが分かっているひとにとっては!(笑)」 ええ? 山本一太が怖がられているって?! ウソでしょう!(笑・笑) こんなに優しいのに?! こんなに単純で、ちっとも意地悪じゃないのに?! どうみても、世耕さんのほうが、ずっと凄みがあると思うよ!!
ああ、中曽根会長がホンネを言ってくれないのは、オレ自身の「不徳の致すところ」だったんだ、な。(反省X10) あ、間もなく東京のアナウンス。 この続きは、次回のブログで。
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参院自民党役員人事の内幕:その13
2011年10月29日:パート6
午前零時過ぎ。 正確には、10月30日だ。 熱いほうじ茶をすすりながら、その13に突っ込む。 さすがに、指が痛い。 あんまり無理すると、腱鞘炎になってしまう。
応接室のテーブルを挟んで、中曽根会長と向き合っていた。 2人だけで、40〜50分は話したと思う。 「本当に申し訳ありませんが、会長がおっしゃったような理由では、到底、納得出来ません!どうしてもというなら、議員会長の権限で政審会長である私をハッキリと更迭してください!」 その言葉に、中曽根会長は戸惑っていた。 本当に困っている姿を見て、申し訳ないと思った。
それでも、「ハイ、分かりました!喜んで辞めます!」などとは、冗談でも言えなかった。 1年前の議員会長選挙で、必死に飛び回った記憶が脳裏をかすめた。 あの選挙に勝つために、生まれて初めてカーペットの上で土下座した。 中曽根会長はそこまで知らないだろうなと思った。 BS11の斬新な企画、ようやく定着した記者会見、政審PTのこと、睡眠時間を削って各議員の質問内容をチェックして来たこと等が、次々と頭に浮かんだ。 これもあれもやらねばならない。 途中で放り出したら、これまでの苦労が水の泡だ。 そういう気持ちが強かった。
中曽根会長に、こんなことを言った憶えもある。 「過去1年の間には、私の言動が物議を醸すこともありました。特にブログについて、いろいろ心配されていることも知っています。諸刃の剣ですから、反省すべき点もありますが、逆に中曽根会長を批判する勢力への抑止力として働いていることも事実だと思っています!」
さらに、こうも話した。 「だいいち、中曽根会長が本当に窮地に陥った時、私の他に、損得抜きで、政治生命を賭けて戦ってくれる政治家がどれだけいるでしょうか?!私以外に身を挺して中曽根体制を守れる戦闘力と発信力を持った議員がいるでしょうか?!」
中曽根議員会長は、終始、厳しい表情で聞いていた。 何度か頷いていた。 短い沈黙の後で、言葉を絞り出すようにつぶやいた。 「一太さんの言うことはよく分かる。基本的には、そのとおりだと思う」と。 「気持ちはよく分かりました。引き続き、話をしましょう!」 中曽根会長のこの台詞で、中曽根ー山本会談が終わった。 実を言うと、自分が本当に辛かったのは、ここからだった。(ため息) そのことについては、その14で。
追伸:
1.仮に中曽根会長が本当に腹を割ってあらゆる事情を話してくれていたら、真意を打ち明けてくれていたら、自分の反応は違ったものになっていたはずだ。 たとえば、「私には、こんな戦略がある。だから、何があっても、議員会長に残りたい。後任は00派と話し合っている最中だ。その中でこんな話が出ている。だから、どうしても今、身を引いて欲しい!」とか、「00氏を動かすと、所属派閥が反発する。そうすると収拾がつかなくなってしまう!」とか...。 そこまで、隠さずに(?)言ってくれていたら、納得せざる得なかったかもしれない。 悲しかった(=悔しかった=情けなかった)のは、中曽根会長が、「全てを包み隠さず話してくれている」とは思えなかったことだ。(ガックリ)
中曽根議員会長を批判するようなことはしたくない。 が、ちょっとだけ、手厳しいことを言わせてもらう。 政治家を説得するには、それなりの覚悟がいる。 ましてや、1年前に必死で自分を押し上げてくれた味方を(本人の意に反して)切ろうという話だ。 そんな表面的なやり方で、相手を納得させられるワケがない!
2.中曽根会長にこんな質問をぶつけたことも、今、思い出した。 「会長、まさか、他の政治家の面子を保つためとか、誰かとのバランスを保つためとか、そんな理由で私を政審会長から外すなどということは、ありませんよね?誰かとそんな約束をしてしまったとかいうことも、ないですよね?」 中曽根氏は、「そんなことじゃありません!」と断言していた。 この言葉を信じている。
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午前零時過ぎ。 正確には、10月30日だ。 熱いほうじ茶をすすりながら、その13に突っ込む。 さすがに、指が痛い。 あんまり無理すると、腱鞘炎になってしまう。
応接室のテーブルを挟んで、中曽根会長と向き合っていた。 2人だけで、40〜50分は話したと思う。 「本当に申し訳ありませんが、会長がおっしゃったような理由では、到底、納得出来ません!どうしてもというなら、議員会長の権限で政審会長である私をハッキリと更迭してください!」 その言葉に、中曽根会長は戸惑っていた。 本当に困っている姿を見て、申し訳ないと思った。
それでも、「ハイ、分かりました!喜んで辞めます!」などとは、冗談でも言えなかった。 1年前の議員会長選挙で、必死に飛び回った記憶が脳裏をかすめた。 あの選挙に勝つために、生まれて初めてカーペットの上で土下座した。 中曽根会長はそこまで知らないだろうなと思った。 BS11の斬新な企画、ようやく定着した記者会見、政審PTのこと、睡眠時間を削って各議員の質問内容をチェックして来たこと等が、次々と頭に浮かんだ。 これもあれもやらねばならない。 途中で放り出したら、これまでの苦労が水の泡だ。 そういう気持ちが強かった。
中曽根会長に、こんなことを言った憶えもある。 「過去1年の間には、私の言動が物議を醸すこともありました。特にブログについて、いろいろ心配されていることも知っています。諸刃の剣ですから、反省すべき点もありますが、逆に中曽根会長を批判する勢力への抑止力として働いていることも事実だと思っています!」
さらに、こうも話した。 「だいいち、中曽根会長が本当に窮地に陥った時、私の他に、損得抜きで、政治生命を賭けて戦ってくれる政治家がどれだけいるでしょうか?!私以外に身を挺して中曽根体制を守れる戦闘力と発信力を持った議員がいるでしょうか?!」
中曽根議員会長は、終始、厳しい表情で聞いていた。 何度か頷いていた。 短い沈黙の後で、言葉を絞り出すようにつぶやいた。 「一太さんの言うことはよく分かる。基本的には、そのとおりだと思う」と。 「気持ちはよく分かりました。引き続き、話をしましょう!」 中曽根会長のこの台詞で、中曽根ー山本会談が終わった。 実を言うと、自分が本当に辛かったのは、ここからだった。(ため息) そのことについては、その14で。
追伸:
1.仮に中曽根会長が本当に腹を割ってあらゆる事情を話してくれていたら、真意を打ち明けてくれていたら、自分の反応は違ったものになっていたはずだ。 たとえば、「私には、こんな戦略がある。だから、何があっても、議員会長に残りたい。後任は00派と話し合っている最中だ。その中でこんな話が出ている。だから、どうしても今、身を引いて欲しい!」とか、「00氏を動かすと、所属派閥が反発する。そうすると収拾がつかなくなってしまう!」とか...。 そこまで、隠さずに(?)言ってくれていたら、納得せざる得なかったかもしれない。 悲しかった(=悔しかった=情けなかった)のは、中曽根会長が、「全てを包み隠さず話してくれている」とは思えなかったことだ。(ガックリ)
中曽根議員会長を批判するようなことはしたくない。 が、ちょっとだけ、手厳しいことを言わせてもらう。 政治家を説得するには、それなりの覚悟がいる。 ましてや、1年前に必死で自分を押し上げてくれた味方を(本人の意に反して)切ろうという話だ。 そんな表面的なやり方で、相手を納得させられるワケがない!
2.中曽根会長にこんな質問をぶつけたことも、今、思い出した。 「会長、まさか、他の政治家の面子を保つためとか、誰かとのバランスを保つためとか、そんな理由で私を政審会長から外すなどということは、ありませんよね?誰かとそんな約束をしてしまったとかいうことも、ないですよね?」 中曽根氏は、「そんなことじゃありません!」と断言していた。 この言葉を信じている。
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