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衆院 自民に国有地を無償提供

11月1日 15時28分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

衆議院が管理する東京・千代田区の国有地が、自民党に無償で提供され、党本部の駐車場として利用されていたことが分かりました。国有財産の管理を指導する財務省は、「特別の理由がないとすれば問題がある」として、衆議院に事実関係の確認を求めることにしました。

東京・千代田区の自民党本部は、およそ4700平方メートルある国有地にあり、自民党は毎年8900万円余りの賃料を国に支払っています。ところが、自民党などによりますと、賃貸契約をしているのは財務省が管理する本部の建物がある部分だけで、衆議院が管理する1400平方メートルの土地は、無償で提供されているということです。土地の無償提供は50年近くにわたって続いているということで、自民党は党本部を訪れる国会議員などの駐車場として使っています。これについて国有財産の管理を指導する財務省は、「特別の理由がないのに無償で提供されているとすれば問題がある」として、駐車場の利用状況など、事実関係の確認を衆議院に求めることにしています。衆議院事務局は、「これまで慣例的に無償にしていたが、どのような取り決めがあったのかいきさつを調査している」としています。自民党の石原幹事長は、記者会見で、「自民党が衆議院に対し使用の申し出を行い、それに基づいて衆議院側が使用を認めているので問題はない。国会議員や官公庁の職員が、駐車場として使用するのであれば、無償であることに合理性はある」と述べました。