米マディソン・スクエア・ガーデンを揺るがしたK-POP

「SMタウン・ニューヨーク」1万5千席完売

マイケル・ジャクソンらが立った大ホール

 「2年前に(動画投稿・共有サイト)ユーチューブのおすすめ動画をクリックしたのがきっかけで、韓国のポップグループ『SHINee』のことを偶然知りました。歌もダンスもステキなのでユーチューブをもっと検索したら、SHINeeが出演した韓国の芸能番組を1日で見尽くして、すぐにファンになりました。歌・ダンス・ユーモア・ルックスの全てを合わせ持つポップグループって、米国にはいないんです」

 イ・スマン代表プロデューサーが率いるSMエンターテインメント所属歌手たちは23日夜(現地時間)、米ニューヨーク・マンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデンでコンサート「SMタウン・ニューヨーク」を行った。マイケル・ジャクソン、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、ビヨンセといったスターたちも立ったポップ・ミュージック界最高の公演会場、マディソン・スクエア・ガーデン大ホール(1万5000席)で、アジアの歌手たちがコンサートを開いたのはこれが初めて。同劇場の小会場(5000席)では歌手Rain(ピ)が2006年にコンサートを行っている。

 このコンサートのためボストンから電車でやって来たというマリオン・ライさん(14)は「K-POPが好きで、最近は韓国語も勉強しています」と、ハングルが書かれた自作のメッセージボードを見せてくれた。「SHINee」と書かれたボードを揺らしながら『Replay -君は僕のeverything-』『JULIETTE』などのヒット曲を韓国語で一緒に歌っている。ボルチモアから4時間かけて来たというデボラ・マイヤーズさん(16)も、ユーチューブでK-POPに接した。「少女時代の動画見た?」と友達に聞かれてK-POPについていろいろ検索しているうちに、SUPER JUNIORのファンになったという。「ユーチューブで英語字幕付きの動画で、SUPER JUNIORのリアリティー番組『フルハウス』を全部見ました。歌だけ歌うアメリカの歌手たちとは違い、韓国の歌手たちは、さまざまな方法でファンを楽しませてくれると思います」と語った。

 ケイティー・ワーグナーさん(20)はペンシルベニア州から車を運転し、4時間かけて1人で見に来た。「2年前に友達が見せてくれたRain(ピ)の動画を見てK-POPにハマりました。周囲の友達でK-POPを見たり聞いたりした人のほとんどがファンになりました」と語った。

 この日、f(x)、KANGTA、SHINee、SUPER JUNIOR、少女時代、BoA、東方神起らK-POPスターたちがステージに次々に登場すると、会場を埋め尽くした観客たちは「サランヘヨ(愛してる)」などと韓国語を叫びながら歓喜した。そしてSUPER JUNIORがヒット曲『Sorry Sorry』をR&Bバージョンでスローに歌うと、客席のほとんどの観客が一緒に歌った。

 今回の公演は、SMがソウル、米ロサンゼルス、中国・上海、日本・東京、フランス・パリで行った「ワールドツアー・コンサート」の締めくくりだった。チケット(60‐250ドル=約4600‐1万9000円)1万5000席はインターネットで前売りが始まってから2日で90%が売れ、2週間で完売したとのことだ。

ニューヨーク= キム・シンヨン記者
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