韓国カトリック教会 安重根を「準聖人」に選定
【ソウル聯合ニュース】韓国カトリック教会のソウル大教区が伊藤博文を暗殺した独立運動家、安重根(アン・ジュングン)を聖人の前段階に位置付けられる福者に列するための作業に着手したことが31日、分かった。
ソウル大教区は資料調査や検討作業を経て、安重根を含む551人を福者の対象者に選定し、韓国カトリック主教会にリストを提出した。
安重根は1895年に洗礼を受け、出身地の黄海道(現北朝鮮)で宣教活動を行った熱心なカトリック教徒だった。伊藤博文を暗殺した行為がカトリックが禁じている「殺人行為」に当たるとして、長年にわたりカトリック教徒としてに認められなかったが、1993年に復権を認められた。
故金寿煥(キム・スファン)枢機卿は安重根の復権について、「日本帝国主義の武力侵奪に対抗し、独立戦争を遂行する過程で起こした行為だった。正当防衛であり、義挙とみなすのが妥当」と再評価した。
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