東京・世田谷区のスーパーの駐車場などの地表で高い放射線量が検出された問題で、アスファルトの下にあるとみられる放射性物質の撤去作業は、1日午前中から行われる予定で、作業が完了するには2週間程度かかる見通しです。
この問題は、世田谷区八幡山のスーパーの駐車場と隣接する歩道の合わせて2か所の地表から1時間当たり最高で170マイクロシーベルトと高い放射線量が検出されたもので、文部科学省は、アスファルトの下に何らかの放射性物質があるとみています。スーパーの土地は全国農業協同組合中央会が所有していて、アスファルトを掘削して放射性物質を撤去する作業が1日午前中から行われる予定です。作業は、放射性物質や土などが飛び散らないよう、現場付近をシートで覆ったうえで行われます。駐車場での作業には数日かかり、その後、歩道の作業に取りかかるため、撤去作業がすべて完了するのは2週間程度かかる見通しだということです。世田谷区は「放射性物質の種類は特定できていないが、文部科学省は周辺の住宅地には影響はないとしているので、冷静に対応してほしい」と話しています。