政治【産経抄】11月1日2011.11.1 03:00

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【産経抄】
11月1日

2011.11.1 03:00 産経抄

 「美人すぎる市議」として話題を呼んでいる自民党の藤川優里さん(31)は、今年4月に行われた青森県八戸市市議選で、2回目のトップ当選を果たした。前回は、わずか1週間の選挙運動にもかかわらず、最年少と最多得票の記録を作っている。

 ▼30日に投開票された新潟県津南(つなん)町の町議選で、初当選した東大大学院2年の桑原悠(はるか)さん(25)も、今年8月に被選挙権を得たばかりだ。無所属ながら、やはり得票で2位以下を倍以上も引き離す、見事な勝ちっぷりだった。

 ▼藤川さんの父親は、市議を4期16年務めている。いわば世襲議員だ。桑原さんには、親族に田中角栄元首相の支援者がいるものの、実家は兼業農家を営む。県立高校から早大に進み、大学院では公共政策を学ぶ。出馬のきっかけは、東日本大震災の翌日に発生した長野県北部地震だった。故郷の惨状を目の当たりにして、復興を担う決意を固めたようだ。

 ▼実は、厳しい就職状況にあえぐ若者の間で、職業選択のひとつとして、地方議員が注目されている。『20代、コネなしが市議会議員になる方法』(ダイヤモンド社)によれば、人気企業や県庁、市役所に入るより、なりやすいかもしれない。

 ▼今年の統一地方選前のデータでは、立候補した人の1・21人に1人が当選していた。津南町の町議選でも、定数16に17人が立候補しているだけだ。著者の佐藤大吾さんは、「若者だからこそ、30年後の地域について現実的に、真剣に考えることができるはず」とエールを送る。

 ▼今月も、大阪のダブル選はじめ地方選がめじろ押しだ。なかでも14万人が避難生活を送る福島県では、前例のない県議選や市町村議選が行われる。若き挑戦者の奮闘に期待したい。

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