民話「ヨジババ」人形劇に 城陽の図書館員 児童に出前授業
京都府城陽市寺田の子どもの間で語り継がれてきた「ヨジババ」を題材にした物語を、南部コミュニティセンター(富野)の図書館職員が人形劇にして市内の小学校で紹介している。「古里をもっと好きになってくれたら」と期待している。
図書館職員の後藤峰子さん(62)は、市の民話調査で聞き取りボランティアをしたことがあり、2年前から同僚の奥山弘子さん(43)と民話の出前授業を続ける。
ヨジババは、水度神社(寺田)にある江戸時代の絵馬に描かれた夜叉(やしゃ)の呼び名で、夕方4時までに帰宅しない子をさらうという。
市の民話報告書には載っていないが、作家東義久さんの協力で創作民話を完成させた。ヨジババを恐れて殺そうとする村人たちが、我が子を失った悲しみを抱えながら村の子たちを見守るヨジババの真の姿に気づく内容。
昨春から人形劇を上演し、先月28日は古川小の5年生約60人が観賞した。大川竜也君(11)は「ヨジババが始めは怖かったけど、すごく優しいおばあさんなんだと感じた」と話していた。
【 2011年03月04日 10時20分 】
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