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★第17回 「日本の心を学ぶ会」講演を拝聴
21世紀の同盟関係 対米従属か、対米自立か
日本の自主独立は「極右軍事独裁国家」樹立でしかあり得ない!
写真:質疑応答する両講師
平成23年10月30日、東京・新橋において『日本の心を学ぶ会』(渡辺昇代表)の第17回目となる講演会が開かれた。講師は「せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』」の瀬戸弘幸主宰と、『四宮政治文化研究所』代表の四宮正貴先生。
※注 日本の心を学ぶ会は『日心会』とは関係ありません
この日は日米関係のあり方についての講演が行なわれ、これまでの日本と米国の関わりと今後の同盟関係について参加者を交えた自由闊達な意見交換も行なわれた。
この席上、私・有門大輔からは会の趣旨には反するが、今日のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加の是非に見られる混乱は明治以降の「開国(即ち亡国)」を一貫して推し進めてきた帰結であり、日本の保守・右派が説く「戦前」「戦後」という括りではなく、近代国家としての在り方そのものを見直す必要があるのではないか−ということを述べさせて頂いた。
結論から断言すると、日本がアメリカへの従属から脱却し、主権と自主独立を保つには日本の周辺国である中国・北朝鮮など、いずれもの国がそうであるように「極右軍事独裁」のファシズム国家を目指す以外にない。
日米の離間を画策して非武装化と社会の混乱を目論む左派勢力も良くないが、「憲法改正」あるいは「憲法破棄」などといった体制内での改革しか唱えてこなかった保守・右派勢力にこそ大きな問題があると言わざるを得ない。
写真:日本の心を学ぶ会を主催して約2年になる渡辺昇代表 BLOG一介の素浪人
日本人が好きな歴史上の英雄(?)として「高杉晋作」や「坂本龍馬」が挙げられるが、では幕末を生きた彼らが果して旧体制である幕藩体制を賛美していたのか? それが良い悪いは別として、当時の人々が新たな国家体制において国難を脱しようと奔走したことまでは否定しない。
しかし、明治以降の開国の帰結として「第3の開国」とまで言われる現在の状況に陥っている。
現代日本人は明治維新の元勲を崇めるがあまり、それらがつくり上げた「現体制(近代の議会体制)」を固守することに汲々としている。これでは一向に新たな時代が到来するはずもない。
断じて旧体制の下で蔓延った旧弊とは、新体制の下でなければ刷新されない。
「明治維新の全否定」となる私どもの主張は今の世の中では広範な支持と理解を得られないかも知れない。
だが、それでも誰もが賛美してやまない明治維新という現体制をもたらした大変革をどこかで、誰かが全否定も辞さずとする勇気を以って前進を試みない限り、対比としてもたらされるべき「新時代」も「新体制」も決して到来しない。
旧弊の一つには依然として未解決のままの「拉致問題」がある。
この国家主権の侵害について保守・右派はかねがね「戦争してでも拉致被害者を奪還せよ」とするが、極右軍事独裁体制という戦争を遂行するに足る新体制への移行を是とせず、現行の体制のまま拉致事件の解決を欲する様は現体制の恩恵に浴していたいとする守旧派に過ぎないことを自ら露呈しているも同然である。
写真:終了後の懇親会にて渡辺代表
余談ながら…
友誼ブログ『日本よ何処へ』のコメント欄ではここのところ、またも「東京裁判史観」だの「GHQ占領体制」だの「自民党政治の世襲利権」などと書き込んでいる妨害まがいの投稿が相次いでいるようです。
どういう目的か知りませんが、各地をくまなく渡り歩いてはネットカフェから方々のブログに迷惑投稿を繰り返しているサヨクの荒らし常習犯「SHIN」の仕業と見て間違いないでしょう。
この者はパチンコ節電にせよ何の問題にせよ、戦後の政治・官僚制度に話を集約させることでしか自身をアピール出来ません。
SHIN的な言説に沿えば、見直さなきゃならんのはアメリカによる戦後からの占領体制云々ではなく、日本の近代体制そのものだというのに…。
遅れとるなぁ〜、おい(苦笑)。
★米国化の終着点 「TPP体制」の始まり!
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加をめぐる推進派と慎重派のせめぎ合いが最終局面を迎えています。
テレビ朝日の番組で推進派議員と討論した前農水相の山田正彦氏は近く400人規模の超党派による反対集会を開催すると表明しました。
TPP反対と言えばJA農協ばかりを連想しがちですが、反対の動きは各層に波及し、10月30日には歯科医療関係者が集った500人規模の決起集会が都内で開催されTPP参加反対が決議されたそうです。本日、私は歯科医で診察の予約をとろうとして予約が一杯だと言われましたが、担当医の先生方もTPP反対で忙しかったりするんでしょうか。
先ごろ、世論調査ではTPP賛成が45%で反対を上回ったとするデータが発表されましたが、左派から保守派、各業界団体の反対が相次ぐ中で誰が賛成しているんだろうと思いました。
TPP参加問題に際して「農協がわめいている」「信念か宗教的関心か知らないが、合意形成させないことを自己目的化している」とする発言をした民主党政調会長・仙谷由人に対して辞任要求の声も出ています。当然でしょう。
確かに党の形はなしてないかも知れませんが、いかなる表現を以ってでも反対論を牽制し封じることで暴挙を推し進めようとする姿勢こそ国家の体をなしていません。
民主党が党組織である以前に、日本が「日本人のための国である」という道理なくして物事は成り立たない。
当ブログのTPP関連エントリーでは「人権の尊重」だの「グローバル・コモンズ」だの制度的基盤の整備に言及した同政調会長・前原誠司について触れましたが、ただでさえ実質的には外国人への人権ばかりが尊重される制度だというのに、農業従事者や医療関係者など日本人の人権をさらに蹂躙する制度へと「名実ともに転換」させられかねないのです。
近代以降、欧米かぶれの開国でアメリカ万歳、敗戦時もアメリカ万歳、戦後も一貫してアメリカ万歳であった日本の体制がいよいよアメリカそのものに。
かつて1970年代には「新右翼勢力」によって戦後体制を意味する言葉として「YP(ヤルタ・ポツダム)体制」なるものの打倒が叫ばれたが、それが40年以上を経た今日では「TPP体制」として確立されつつある。
昨日の講演の席上、私からの質疑に応えて下さった四宮先生は、かつて自身が新右翼運動に携わった経験から「戦後体制の打倒が『戦前への回帰』を意味するものではないし、そうであってはいけない。また、戦前がそんなに理想的な国家社会であったとしたら昭和維新運動も起きなかった」とした上で、同じく質疑に応えていただいた瀬戸弘幸主宰と同様に「近代の定義・否定はここで早急には答えの出せない、とてつもなく長いテーマになるでしょう」と結ばれた。
仰せの通り、近代の打倒・否定は私たちが生きている現世で確立されるほど容易なテーマではなく、いつか国民的または民族の議題として後々の世で正否を決してくれれば良いわけで、その繋ぎが例えば私などの使命だと思っている。
急迫不正の事態として迫っているTPP交渉参加には「実務的」に反対を唱え、交渉参加が実現されたとしても反対、協定が締結されても反対、国内における制度基盤の整備段階に入っても反対、協定が履行され始めてもひたすら反対を唱えることが肝要なのです。
前述の荒らし常習犯・SHINなる輩はアメリカの支配から脱却しなければ何に反対しても無駄だ、というようなことを執拗に繰り返し投稿しては履き違えた優越感に浸っていますが、そんなことは誰もが分かり切っていることで、お前の人生そのものが無駄で無意味であると、かつて迷惑を被った一人として返しておきましょう。
左から右に至るまで、あらゆる党派間、業種間の利害を超えた反対運動が形として残された意義は決して小さくない。昨今、フジテレビ・花王に対する抗議デモに見られるように、かつて盛んに唱えられた「民衆の決起」は既に始まっている。
インターネット匿名掲示板『2ちゃんねる』が潰されることになってもこんな反対運動は起きないだろうが、日本に対する中国・朝鮮・ロシアなどの「軍事侵略」がますますキナ臭さを増し、国内においては悪法の立法や制度改悪が立て続けに起きてくることが予想される中、人々の行動が「常識」として認識されていくことが1億総決起であり現体制打倒の第一歩となる革命なのです。
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