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2011年11月1日2時16分

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為替介入、過去最大10兆円規模 海外は円買い戻し

写真:為替介入による急激な円安の値動きを示す証券会社の店頭表示=31日午後6時51分、東京・八重洲、遠藤啓生撮影拡大為替介入による急激な円安の値動きを示す証券会社の店頭表示=31日午後6時51分、東京・八重洲、遠藤啓生撮影

 政府・日本銀行が31日におこなった円売りドル買いの「為替介入」の規模が10兆円規模に達し、1日分としては過去最大だった8月4日の約4.5兆円を大きく上回った模様だ。今後も必要とみれば介入する構えで、31日夕以降の海外市場でも介入を続けた可能性がある。

 ただ、今回のように日本単独でおこなう介入では効果が限られるため、政府は11月3、4日に仏カンヌで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、円高是正に向けて各国に協調を呼びかける方針だ。

 31日早朝に1ドル=75円32銭の戦後最高値をつけた円相場は、政府・日銀の介入で一時、1ドル=79円台後半まで下げた。

 午前11時半すぎから午後3時ごろにかけては、1ドル=79円20銭前後で相場が動かなくなった。市場では、政府・日銀がこの水準になるように円を売ってドルを買う「指し値介入」を続けていたとみられている。

 午後5時時点は対ドルで前週末同時刻より2円97銭円安ドル高の1ドル=78円80〜81銭。対ユーロでは同3円22銭円安ユーロ高の1ユーロ=110円67〜71銭。

 その後の海外市場でも介入を続けた可能性はあるものの、欧州市場での取引が本格化した夕方以降は、円を買い戻す動きが強まった。続くニューヨーク市場では1ドル=78円をはさむ水準となっている。午前11時半(日本時間11月1日午前0時半)時点の円相場は1ドル=77円93銭〜78円03銭。

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