31日のロンドン外国為替市場は、日本の政府・日銀が、急激な円高の進行を食い止めるための市場介入に踏み切ったことで、円はドルに対して大幅に値下がりしているものの、次第に円を買い戻す動きも出ています。
週明け31日のロンドン外国為替市場では、政府・日銀による円売りドル買いの市場介入によって、東京市場で、円が一時1ドル=79円台半ばまで値下がりした流れを受けて取り引きが始まりました。しかし、取り引きが進むにつれて逆にドルを売って円を買い戻す動きがじりじりと出て、円相場は再び1ドル=77円台まで値を戻しました。市場関係者は「日本の当局による市場介入は相当の規模に上っているとみられ、円高の進行を食い止めようというメッセージとしては評価できる。ただ、アメリカやヨーロッパの経済の先行きが不透明ななかで、円が買われやすい状況を大きく覆すまでには至っていない」と話しています。