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扶桑会、「ESSE」増売へ決起/新会長に大垣守弘氏
 

「ESSE」などの拡売を目的に全国の書店189法人で組織する扶桑会は10月14日、都内のホテルで第22回総会を行い、会員書店や取次会社など約250人が参集した。

同会では販売委員の書店を中心に扶桑社マガジンプロジェクト(FMP)を結成。同誌6月号から事前注文制を実施して実売率で7ポイント増、実売数で18%増と実績を上げた。同会全体でも6月から9月までで実売率で6ポイント増、実売数で13%増と好調に推移している。今後、FMPの事前発注については、3年をかけて同社独自の新買切りシステムを構築し、会員書店のマージン率を向上させる計画が発表された。

また、「ESSE」1月号の新年特大号は78万部発行、実売85%を目標に掲げて拡売を促した。

会に先立ち、勝木健俊会長は、フジテレビ関連の出版を目指す扶桑社と同会の方向性が一致していることを示しながら、「ESSE」平常号の販売が好調であることを伝え、「双方の関係をより密接にしたい」と挨拶。また、今後は役員新体制で臨むことを報告した。

4月、扶桑社の社長に就任した久保田榮一氏は、9月期上半期の業績について、「雑誌」が前年同期比12%減、「書籍」が同1%減で、全体で同9%の減収だったと報告。今後は「ESSE」「SPA!」とフジテレビ関連の「番組・タレント本」を出版の三本柱にしていく考えを示した。同社長はフジテレビの編成・製作部門に30年、人事部門に10年間勤めていた人脈から出版企画を根回し、扶桑会を柱にして拡販していくという。

議事では7期・14年にわたって会長を務めた勝木氏に代わって大垣守弘氏(大垣書店)が3代目の会長に就くことが承認された。大垣新会長は挨拶で「勝木前会長から、既成概念を捨てて新たなチャレンジをすること、真の販売集団になることの2点のミッションを与えられた。業界発展のために尽くす」と誓った。

また、「ESSE」2009年新年号の販売企画では(1)宮脇書店、(2)明文堂書店、(3)未来屋書店が表彰された。新代表幹事は大垣氏(会長)、丸岡弘二氏(廣文館・幹事)、安藤大三氏(明屋書店・同)。新販売委員には高田鉄氏(オリオン書房)、田村正良氏(田村書店)、手塚淳三氏(啓文社)がそれぞれ新任した。

(本紙2009/10/22号掲載記事から)
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