11)※2011年10月31日午後0時24分。速報を追記しました。

※2011年10月31日午前8時13分。アルメニア原発事故情報を精査しているTogetterがありましたので掲載しておきます。

※基準値超の放射能漏れをアルメニア側が否定した後の放射能漏れに関する続報なし。誤報の可能性あり。

アルメニアの原発で基準値超えの放射能漏れが伝えられている。しかも原発に格納容器がないらしい。それをIAEAも認めていた(放置していた?)というから、「ええっ!?」と声を上げてしまった。

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=====(続報追記。2011年10月31日午後0時25分)

59)

トルコ、アルメニアの被害を受けた原発の閉鎖を要請

以下、部分引用。全文はリンク先に飛んでください。

『トルコのユルドゥズ・エネルギー天然資源大臣が、トルコの地震により被害を受けた隣国アルメニアの首都エレバン南西部にあるメツァモール原子力発電所の閉鎖を要請しました。
トルコの新聞メッリエトが29日土曜、伝えたところによりますと、ユルドゥズ大臣は、IAEA国際原子力機関に対し、メツァモール原発の閉鎖を求めました。
メツァモール原発は、トルコとの東部国境から16キロ離れたアルメニア領内にあり、同原発からの放射能漏れにより、トルコや地域が危険に晒されていると言われています。
メツァモール原発の技術は、チェルノブイリ原発で利用されていた技術と似たものです。
EUもこの原発の運転停止を求めています。』

アルメニアのメツァモール原発は、事故後修復工事を開始。しかし隣国であり敵対国のトルコは閉鎖を要請しているという流れです。放射能漏れに関してはトルコの報道では「基準値超」、アルメニアは「基準値以下」としています。政治的な対立が、閉鎖要請になっているのではないかと僕は思っています。

=====(ここまで)

=====(追記。2011年10月31日午前8時14分)

アルメニアの原発事故について、情報を精査している人がいました。素晴らしいと思いましたのでここに追記いたします。

52)

ず's - アルメニアのメツァモール原発

=====(追記ここまで)

=====(最新関連報道を追記。2011年10月29日12:23)

アルメニアは、これまで僕が知る限りでも地震のせいで2回目原発事故を起こしています。そんな地震大国アルメニアがわざわざ日本にきて震災対応について学んだようです。

00)

『阪神大震災の教訓から生まれた神戸市の「防災福祉コミュニティ」について学ぶため、アルメニアやフィリピンなど10カ国14人の行政職員が、17日から40日間の日程で、防災教育や自主防災組織などを学んでいる。』

引用元:http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20111027ddlk28040376000c.html

頼むから、アルメニアの人は福島にも立ち寄って、原発の震災被害に関しても学んでいって欲しいと僕は思います。

=====(最新続報を追記。2011年10月27日22:15)

44)

原発損傷報道でアルメニアがトルコ非難  :日本経済新聞

重要な箇所だけ引用します。

『原発損傷報道でアルメニアがトルコ非難  2011/10/26 20:44
 【モスクワ=共同】トルコ東部地震の影響で震源地に近い隣国アルメニアの原発から「放射性物質が漏れた」とトルコ紙が23日の地震発生直後に報道、アルメニア側はこれを否定しトルコの反応を「政治的」だと非難する一幕があった。同原発が旧ソ連型で「世界一危険」とされることや、両国の歴史的対立が背景にある。

 トルコ紙は同国原子力機関の話として、両国国境から十数キロにあるアルメニアの老朽化した原発が損傷し、放射性物質が漏れたと伝えた。同国エネルギー・天然資源省は24日「その事実はない」との声明を発表した。

 アルメニアのメディアによると、同国の原発担当閣僚は、トルコはアルメニアに新規原発を造らせず、電力不足の状態を続けさせたい政治的意図があると強調した。』

ざっくり言うと、敵対国トルコが「アルメニアの原発やべー」という国際情勢を作るために「放射能が基準値以上漏れてるぞ」という誤報をしたとアルメニアが非難している、という内容です。

・トルコ「アルメニアの原発ヤベー。放射能漏れまくり」

・アルメニア「敵国トルコの野郎、ひどい誤報だ。陥れるな」

トルコとアルメニアのどちらの報道が正しいのかわかりませんが、原発を持ってる国が正直ではないことを私たちは知っています。続報を待ちましょう。

以下は、ここまでの報道など重要記事まとめです。

=====(続報追記ここまで。以下、2011年10月26日掲載のブログ記事)

そんなアルメニアの原発について知っておくことは日本の原発について理解を深めることになるだろうと思う。

最初に紹介するのは、最新のイランラジオがトルコの報道を紹介した報道(2011年10月26日現在)。

11)

トルコ地震で、隣国アルメニアの原発に被害

トルコ地震の影響で、基準値を超えた放射能が、アルメニアのメツァモール原発の周辺から漏れていることを伝えている。

マグニチュード7.2の地震と言われていますが、僕らが気をつけておきたいのは、この数値は震源の揺れを表す数字だということ。アルメニアのメツァモール原発はそこから離れていることを忘れてはいけない。

震源地のメツァモール原発の位置関係。

震源地(トルコ・ワン)

42)

アルメニア・メタモール原発の場所

images

■お次はナショナルジオグラフィックの記事

29)

ニュース - 環境 - アルメニア原発に潜む危険性 - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

タイトルのとおりアルメニアの原発にひそむ危険性を説明している。気になるところを抜き出しておく。

『チェルノブイリ原発と共通点がある。どちらも格納容器を備えていない』

『IAEAによると運転再開から数年で、耐震性や冷却機能の強化などの安全対策が1400カ所近く行われた』

恐るべき事だが、チェルノブイリ爆発事故によって放射性物質が大量に大気中にばらまかれたのは格納容器がなかったためとされていた(日本では格納容器があってもばらまかれたのだが)。しかしIAEAは安全対策が1400箇所近く行われたと稼働を認めているようだ。

1400箇所の安全対策の前に、格納容器1つの対策をすべきだと考えるのが普通だが、IAEAの考えはそうではないらしい。

■お次はアルメニアの国内事情を詳しく説明する記事。

49)

SYNODOS JOURNAL : 世界でもっとも危険な原発、アルメニア原発 廣瀬陽子

アルメニアが抱える問題点。民族紛争と資源問題と地震が多い環境について複合的に説明している。少々長いが15分くらいで読めるのでじっくり読んでおきたい。日本の原発政策を外から見る視点を作れると思う。

このように見てみると、アルメニアのメツァモール原発の放射能漏れ事故の状況などを、ざっくりと時系列で整理して理解してみる。

=====

【1】隣国トルコなどと仲が悪く資源の輸入経路に不安を抱えるというアルメニアは陸の孤島。エネルギーを原発に頼り続けてきた。

【2】だが、超地震国

【3】原発はソ連からもらった。チェルノブイリと同じく、格納容器なし

【4】しかし1988年に国内で起きた地震で、原発内の社員が逃亡し危険な状態に。全原発停止。

【5】その後アルメニアが独立して原発復活。

【6】IAEAが「格納容器ないけど1400箇所検査したからいいんじゃない?」とお墨付き。

【7】こないだ敵対する隣国トルコで起きた地震で、アルメニア原発事故

【8】メツァモール原発周辺で基準値超の放射能漏れ報道 ←今ここ

=====

という感じか。

敵対国で起きた地震で、自国の原発が事故るってどれだけ自滅なんだよという話ですよ。

それにしてもIAEAが、格納容器がない原発を動かしていたことを認めていたというのには驚いた。いったい世界原子力村は、原発の安全基準についてどのように考えているんだろうか。

そんなアルメニアでも、「日本よりうちのほうが安全性が高い」と主張しているわけです。どっちが安全かを論じるのはさておき、今日本は原発の安全性でも相当世界各国からなめられてる国だと理解しておくといいのだと思います。そう見ると、今日本が原発を輸出しようと頑張っているのは、相手国から見れば「安く買い叩けるチャンス」と思われているのかもしれないわけです。

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