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鉄道ファン興奮「幻の駅」 バルーンさが駅、5日間限定

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昨年のバルーンフェスタ会場で古賀宏さんが撮影した写真。背景の列車は特急「白いかもめ」=古賀さん提供

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撮影推奨ポイント(1)古賀さん撮影場所=会場に並ぶバルーンと、後ろを通過する列車を狙う(2)新原さん撮影場所=駅を通過する列車と、上空に浮かぶバルーンを狙う(3)列車撮影メーンの場所=通過する列車と、後部に浮かぶバルーンを狙う

 年に数日間だけ現れる「幻の駅」が佐賀にある。その名も、バルーンさが駅。毎年11月の佐賀インターナショナルバルーンフェスタに合わせて、佐賀市の会場近くにできる臨時の駅だ。今年は2日から6日までの5日間。その姿を写真に収めようと、全国から熱心な鉄道ファンが集まる。

 バルーンさが駅は、1989年にバルーンフェスタ開催期間中の臨時駅として開業し、今年で23年目。九州唯一の臨時駅で、JR長崎線の鍋島駅―久保田駅間の嘉瀬川河川敷近くにある。屋根のないホームはふだんもあるが、期間中はプレハブ駅舎が置かれ、「白いかもめ」など特急が65本、普通列車は640本が停車する。昨年は5日間で14万2千人が乗降した。

 「100機を超えるバルーンと列車のコラボレーションは、もう最高ですよ」と熱弁をふるうのは、「さが鉄道研究会」の古賀宏会長(50)。バルーンさが駅と停車する列車と空に浮かぶ熱気球を同じフレームに収めた写真を狙う。「バルーンと白いかもめが同時に写せるのは、日本でここだけ」と目を輝かせる。

 古賀さんによると、良い写真を撮るコツは、(1)バルーンが立ち上がる午前6時半から7時ごろ(2)撮影場所は、当日決まる競技内容をチェックしてから選ぶ(3)駅の南側から北側に向かって撮影する――だそうだ。

 撮影好きの鉄道愛好家「撮り鉄」だと自他ともに認める佐賀北高通信制写真部の顧問、新原和俊さん(59)も、5年前から写真部の生徒を引率してバルーンフェスタを訪れる。昨年は、この臨時駅でJR九州のバルーンとディーゼル機関車の共演の撮影に成功した。「ポスターにしたいほどの出来」と胸を張る。

 年に数日しか乗車できないという「レアもの感」も、駅の人気を高めている。JR九州は記念乗車券や佐賀バルーンフリーきっぷを発売し、期間中に各駅のみどりの窓口で買えば「バルーンさが駅行き」と印字された切符を手にできる。さが鉄道研究会は「全駅乗降をめざす『乗り鉄』や、記念切符などを集める『収集鉄』にも幻の駅として名高い」と話す。

 JR九州の広報担当者は「観光客の交通手段として開業しているので、鉄道ファンのための企画ではない」と困惑ぎみだが、主催のバルーンフェスタ組織委員会、水町博史会長(63)は「鉄道ファンがそんな楽しみ方をしているのは初めて知った。想定外だけどうれしい」と歓迎する。(堀江昌史)

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