Addicted to You

乙女ゲームの萌彼に見苦しいほどはまってます♪


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稲葉「・・・・そろそろ公務の時間です。いってらっしゃいませ」

主「う、うん」




広間で。
公務の途中、上の空で返事をすると、広間にいた一同がざわめいた。
異様な雰囲気に思わず隣にいた春日局様を見た。



春日局「・・・・・・・・・」



(><;)
一見して表情は変わらない。
でもこの顔は・・・怒っている?
どうやらしてはいけない返事をしてしまったらしい。
どうしよう・・・焦るあまり思わず、稲葉の姿を探した(・_・ 三・_・)
こういうときはいつも稲葉がそばにいてくれる・・・
けれどどこを探しても稲葉の姿はない。



稲葉「・・・大変失礼いたしました」



衝立の陰から稲葉が現われる。



稲葉「さきほどの答えは老中殿ではなく、私にお返事されたもの」

主「え・・・?」



稲葉「私が上様にお伺いを立てる間が悪かったようです」


春日局「左様・・・上様はご老中ではなく世話係に返事をされていただけだ、私ももう一度吟味したいので、もう一度最初から話すように」

老中「は・・・では」

主(稲葉・・・・やっぱり助けにきてくれたの?)



お礼を言いたいけど、今は影武者として上様を務めている。



稲葉「・・・・・・・・」




稲葉は一瞬だけ私を見ると、すぐに衝立の向こうに消えた。
気を取られていると、春日局様が鋭い視線を飛ばしてきた。




春日局「上様」

主(いけない・・・今度こそちゃんと話を聞いていなきゃ)




途中、中断があったせいで、その日の公務は夜までかかった。
部屋にいると稲葉がいつものように夕餉を運んできてくれる。




稲葉「夕餉の支度が整いました」

主「稲葉、今日はありがとう・・・」

稲葉「・・・世話役として当然のことをしたまでです」




その声は硬くいつもの親しみやすさを感じない。
こんなに近くにいるのに稲葉が遠い。



稲葉「さ、お召しあがりください」

主「うん」




返事をしたものの喉に詰まって食べ物が通らない。
箸の進まない私を見て、稲葉が切ない顔をする。
そこに春日局様がやってきた。



春日局「入るぞ」



こんな時間にどうして?





春日局「先ほどの公務での態度はなんだ」

主「す、すみません・・・」

春日局「始終上の空で私が合図を送っても気づかない。原因はなんだ?」




それは・・・稲葉のことが気になったせいだとは、
とてもじゃないが言い出せない。
一向に答えない私を見て、春日局様が稲葉に命じた。



春日局「稲葉」

稲葉「はっ」

春日局「これでは公務で使い物にならない・・・明日の公務は取りやめだ、明日は大奥へ連れて行け」

稲葉「かしこまりました」




春日局様が立ち去ると、稲葉まで立ち上がった。



稲葉「私がいては夕餉も進まないでしょう・・・食事が終わった頃、器を取りに参りますから・・・・」




やっぱり喉を通らないのであった。
翌日、私は永光さんの部屋を訪れていた。



永光「どうされました?浮かない顔をしていますね・・・なにか悩み事ですか?私でよければご相談に乗りますよ」



永光さんに話していいのだろうか・・・・ww


主(どうしよう・・・相談に乗ってもらおうかな・・・?)

永光「もしや、稲葉殿のことで何か?」




そうです、そうはっきり答えられたらどんなにいいか。
ここで稲葉の名前を出すのは躊躇われた。



永光「お相手の方に迷惑をかけたくないということですか?」

主「はい・・・・」

永光「思いやりのある方ですね・・・稲葉殿と似てらっしゃいます」

主「あの・・・どうして稲葉のことで私が悩んでいると?」

永光「それは以前、稲葉殿の名前を出したありすさんの様子が気になっていたからですよ」

主「・・・・」

永光「図星、ですか?」





私は素直にうなずいた。


主「稲葉には本当によくしてもらってるんです、誰よりもそばにいると落ち着くんです」

永光「そうですね・・・たしかに稲葉殿の評価は非常に高いですが・・・」



いったん言葉を切り、含みをもった声音で続けた。



永光「その一方で不審な行動を取られることもあるようですね」

主「え・・・っ」



不審と聞いて、夜中に城を抜け出す稲葉の姿を思い出した。



永光「夜中にどこかへ出かける姿を見たものもういるようですし・・・外部に情報を漏らしているという噂を聞いたこともあります」

主「そんな・・・・」

永光「ああ・・・ありすさんにこんな話をしても困ってしまいますよね」

主「・・・・・」

永光「これは単なる噂ですから・・・・」



永光さんの目が笑っていないw(((゜д゜;)))



その晩、布団に入ってもなかなか寝付けずにいた。



永光『夜中にどこかへ出かける姿を見たものもういるようですし・・・外部に情報を漏らしているという噂を聞いたこともあります』



そうだ・・・稲葉が情報を漏らしているなんて、ただの噂に過ぎない。
でも・・・・気になってるのは、
実際に城を出る稲葉らしき人影を見たからだ。
こうなったら明日、稲葉に直接確かめてみよう。
そんなことを考えながら、眠れない夜をすごした。



翌朝。
いつもの時間に稲葉がやってこない。
どうしたんだろう・・・・・?



火影「ありす様、遅くなってごめんね!」

主「火影?」∑(゚Д゚)



稲葉にかわって部屋を訪れたのは、どこか慌てた様子の火影だった。



主「稲葉は?」




火影「それがさー・・・昨夜からどこにも姿が見えないんだよね」

主「えっ」

火影「黙って城を出るなんて、稲葉様らしくないんだけど」

主(まさか本当に稲葉は幕府を裏切って情報を漏らして?)




降って湧いた疑惑に私は戸惑うばかりだった。
そのころ、局っちの部屋では・・・




永光「・・・・このような事態になっても彼を追及されないのですか?」

春日局「あれが珍しく自分の意志で動いている事だ・・・放っておけ」

永光「なるほど・・彼はあのような行動に出ているのに白だとおっしゃるのですね」

春日局「・・・・・・・」

永光「では、ありすさんの方はどうされるおつもりで?」

春日局「あれも一緒にかたがつく」

永光「どうやら春日局様はすべてお見通しということですね」

春日局「すべて数日以内に片付くことだ」




午後、私は春日局様と公務で広間にいた。



火影「春日局様!」

春日局「どうした?まだ公務中だ」

火影「それが・・・・」

水尾「よぉ、春日局・・・相変わらずだな」



\(゜ロ)



突然、襖が開いたかと思うと、見慣れぬ男の人が入ってきた。
誰だろう?すごく堂々として威圧感のある人だけど・・・



春日局「・・・水尾様もお変わりないようで」




あの春日局様が深々と頭を下げた。
それに追随するように広間にいた人たちも、次々と平伏する。
水尾様ってたしか元上皇の?
幕府と春日局様の・・・・唯一の天敵。
この人が・・・水尾様・・・・
水尾様は私と目が合うなり、否とは言わせぬ勢いで囁いてきた。




水尾「おい、女・・・・面を貸せ」



幸い、私と春日局様にしか声が届いていない。



春日局「・・・いくら元上皇の水尾様でも上様に対して無礼では?」

水尾「だからその『上様』のことで聞きたいことがあるんだよ」




まさか影武者である秘密が・・・!?






つづく






水尾さまは突然来るたび気絶な気分/////アハー萌~ッッ
この聞き方はもうバレてる気がする・・・・笑
それもだけど稲葉・・・!?
彼まで密偵なのかと思ってたけど、
局っちの感じだと数日で片付くって家光なんでしょうか。
永光さんに相談したとき思った、
永光さんと2人きりがいちばん緊張するwww冷や汗がでるw

少しの間、貴女を不安に思わせてしまうかもしれません。
ですが、どうか信じてください。
私は貴女を裏切るようなことは絶対にいたしません。
何故なら、私は貴女のことが・・・・
稲葉

稲葉から内容のちがうメールを2通もらいました。
夜中に何してるのか分からないけど、
これはすぐ主人公に送るべきと思うんだ\(゜□゜)/









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