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【栃木】

「ジャンボかるた」に一目散 宇都宮 初の百人一首フェスタ

 宇都宮市江野町のオリオンスクエアで三十日、「みやbe(びぃ)百人一首フェスタ」が開かれ、市民らがジャンボかるた大会などを楽しんだ。百人一首生みの親ゆかりの町とされる歴史を活性化に生かそうと市教委や宇都宮かるた会などが初めて企画した。

 ジャンボかるた大会には子どもら百人が参加し、読み札が読み上げられると一目散に駆け出して縦四十センチ、横三十センチの大きな取り札に飛び付いていった。ほかに、百人一首がテーマのアニメ「ちはやふる」の上映、かるたの達人によるデモ競技もあった。

 市教委によると、鎌倉時代に宇都宮の五代城主宇都宮頼綱が幕府から謀反の疑いをかけられて出家し、京都に移住。法名を「蓮生(れんしょう)入道」と名乗り、歌人藤原定家と親しくなった。

 当時は屋敷のふすまに和歌をしたためた色紙を貼ることが流行しており、蓮生が京都・小倉山の別荘に貼りたいと定家に依頼。定家が百首の和歌を選んで色紙にまとめたものが「小倉百人一首」の起源になったとされる。

 ジャンボかるた大会に参加した宇都宮大付属小学校五年の松山尚太郎君(11)は「百人一首は楽しくて全部覚えた。宇都宮にゆかりが深いことは知らなかったので、勉強になった」と話していた。 (清水祐樹)

 

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