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政治
【野田政権考】慰安婦記念碑建立を阻止せよ
2011.10.31 09:57
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一見小さな出来事のようでも、政府がただ腕をこまぬいて見ているだけだと、日韓関係に取り返しのつかない禍根を残す計画が韓国で進んでいる。
元慰安婦援団体の「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」がソウルの在韓日本大使館前の路上に「記念碑」建立を計画し、ソウル市が許可したため12月にも設置される問題だ。
碑は慰安婦を象徴する高さ約120センチの少女の像の隣に空席の椅子が並ぶデザインだ。挺対協は毎週水曜日に日本大使館前で集会を開き、民主党の岡崎トミ子元国家公安委員長もかつて参加した慰安婦問題糾弾集会が1000回を迎える12月14日、除幕式を実施する意向だという。
だが、日本の軍や官憲が強制的に女性を集めた証拠は、政府が国内外の公文書館や関係省庁に八方手をつくして調べても一切見つからなかった。
挺対協は勤労動員された女子挺身隊と慰安婦を意図的に混同し、悲劇を演出しようとしているが両者は全く別物だ。貧困のため親に売られたり、悪質な業者にだまされるなどして意に反して慰安婦となったりした女性はいただろうが、それを日本軍のせいにするのは筋違いだ。
こうした歴史的事実を踏まえ、記念碑建立をやめるよう訴える機会が19日の日韓首脳会談だった。ところが、野田佳彦首相は会談後の共同記者会見で「慰安婦問題は出なかった」と述べ、韓国側がテーマとして持ち出さなかったこと自体が成果であるかのように胸を張った。
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