2011年10月29日

親愛なるイスラム教徒、イスラム教国の皆さんへ

これから私が書くことは「たかしズム」読者のみなさんを「失望」させるかも知れません。しかし、私の「真意」がどこにあるのか、分かる人には分かると思います。敢えて「誤解」を恐れずに書いてみます。


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親愛なるイスラム教徒、イスラム教国の皆さんへ
 
あなた達はアメリカに「勝ちたい」と思っていらっしゃるのでしょう?しかし、あなた方が「アメリカに勝つ」のは「無理」だと申し上げておきましょう。何故ならば、あなた達は、人口の半分を占めている「女性」を、全く「活用」していないからです。人口の実に半分を占める「女性」に対し「教育」も与えず、生産性のある仕事にも就かせないというのは、あなた達の宗教の「致命的な欠陥」であります。

私の国「日本」も、実はあなた達の国と同じでした。「女性に教育は必要ない」「子供育てと家事だけやっていれば良い」これが農村を除く日本の女性の立場でした。しかし、そうも言ってられない事件が起こりました。アメリカとの戦争です。この敵は過去のどの敵とも違っていた。この「民主主義国」は、建前上女性に権利を与え、生産活動にも従事させる国でした。そして何よりも「工業生産力」に於いて、この日本が太刀打ち出来る相手ではなかった。

そこで日本の戦争実行者たちは「嫌々ながら」女性に教育を与え、工場生産にも従事させました。そうやって航空機の部品や銃弾を、日本では女たちが生産しました。

親愛なるイスラム教徒、イスラム教国の皆さん、あなた達が「アメリカに勝つ」唯一の方法は「自爆テロ」ではありません。女性に権利を与え、教育を与え、工業生産に従事させることです。
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アラビア語、インドネシア語に詳しい方、翻訳していただければ幸いです。
posted by takashi at 13:21 | Comment(3) | TrackBack(0) | その他雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 お書きになられている通りだと思います。イスラム社会の女性に対する扱いは酷いものがあります。イスラムの教えでは、女性は結婚するまでは父親の私有財産で、結婚したら夫の私有財産、結婚のときに父親に支払う結納は私有財産の譲渡にともなう弁済と位置づけられています。

 女性は、父親と夫以外の男性とは口をきいてはいけないということで、タクシーに乗った女性が運転手に行き先を告げたら、イスラム法に違反したとみなされる、なんて話もきいたことがあります。

 イスラム女性に対する扱いは大日本帝国のそれと同じだと、私も思います。

 戦後、占領軍に日本政府が提出した憲法改正案には女性参政権は書かれていなかったといいます。占領軍に問われた日本政府は、日本女性は家の外のことには興味を持たないので被選挙権は必要ない、日本女性は父親や夫の指示した人に投票するので選挙権を付与しても意味がない、と答えたそうです。

 占領軍が押し付けにより、日本の女性参政権は実現したわけです。

 このような経緯を振り返ったときに、現在の憲法は占領軍に押し付けられたものだから駄目だと言っている、自民党の女性議員たちは本当に愚かだと思えてなりません。占領軍が押し付けなければ、自分たちは、議員になるどころか、投票所へ行くこともできなかったという事実にまったく気がついていないのです。

 酷い性差別であっても、それが神の言葉として通用している限りは神の名において正義であり続ける、イスラム社会はそのような負の連鎖に陥っているように感じられてなりません。
Posted by たかひろ at 2011年10月29日 14:17
このメッセージは本日、駐日アフガニスタン大使館とイラン・イスラム共和国大使館にメールさせて頂きました。
Posted by たかし at 2011年10月30日 00:11
[Blue]

冒頭に書かれているとおり、失望を誘うに十分なエントリーだとおもいます。真意は書かないが判る人にはわかるというのも、誤解を招く要因だとおもいます。真意はかかれたほうが、無駄な誤解を避ける意味でよいのではないでしょうか。

イスラム教国というのは、そう思われている国がどう自称しようと現実には存在しません。研究者の間ではムスリム諸国という言い方のほうが一般的ですので以下そう呼びます。

1 イスラム教徒がアメリカに勝ちたいと思っているという思い込みです。もちろんそういう人もいるとは思いますが、全体からみると少数ですが、ニュース性があるものしか報道されない現実では目につきやすいのかもしれません。「日本の愛国者は嫌韓である」というのと同じぐらい論理的にもイコールではありません。アメリカ人イスラム教徒はどう考えればよいのでしょうか?

2 イスラム教徒の女性の活用に関しても、一般論化するのは、同地域にすむ他宗信者の女性の活用と比較して、xxx地域(あるいは国)のイスラム教徒内の女性活用ケースと同地域の他信者のケースはこれだけ違っているというのがあるとわかりやすいのです。分析能力の欠けた一部マスコミによる、発展途上国にありがちな問題とイスラムとを混同した記事を見かけますが、たかしさんのこのエントリーはかなり影響をうけていると思います。

残念ながらムスリム諸国で女性の地位の低さが広く見られるのは事実ですが、女性の地位の低さは、発展途上国の多くに見られる問題点です。ネパールやブータンの現状を確認されると良いと思います。

3 女性の社会進出の多い(例えばインドネシアやマレーシア)地域もあります。ただし、社会的な背景やその地位を考えると、単に女性が社会にでれば良いというものでもないと思います。ただし、これは日本の女性進出も同じ問題を抱えており、日本でも内蔵している問題を、発展途上国にもとめるのも難しい話で、現在の課題として一緒に考えるべきでしょう。
男女は平等とイスラムの聖典では教えられています。ムスリム諸国でも普通に男女の参政権がある国もありますが、原発について、まどわされない発言される方が、研究者の発表に無関心だとは思いませんが、興味本位な論でなくもう少し調べられると良いように思えます。

4 以下のURLを見ていただければわかるとおり、世界人口の23%がイスラム教徒です。10人いれば2人強いるわけですが、それをまるで一枚岩のように、「イスラム教徒だから」というのは乱暴に思えます。同じ日本に住むというだけでたかしさんと、幽玄佐東が一緒くたにされるぐらい乱暴です。たかしさんが影響をうけた本多勝一氏もイスラム教徒ですが、彼が女性にたいして、教育は必要ないとか家庭の中のことだけやっていればよいと考えているのでしょうか?
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9034.html

5 日本愛国とうそぶきヘイト言行を繰り返すネトウヨの呆れた現実をご存知のかたであれば、イスラムの名を借りたテロをどれだけイスラム教徒が憎悪しているかわかると思います。
テロとイスラムとは全く関わりはありません。下のURLは一例ですが、英語で検索していただけると、テロがイスラムをどれほど貶めているか憤慨が思います。
世界で16億人弱のイスラム教徒を、一般化して「女性に対して、、」「自爆テロに対して、、」「アメリカに対して、、」とステレオタイプ化するのは残念です。たかしさんも、レッテル張りにはうんざりしていると思っていましたが、そうではなかったのでしょう。人はひとりひとりです、イスラム教徒といえど、ひとりひとりです。

http://www.minhaj.org/english/oid/10947/Christian-Today--%E8%87%AA%E7%88%86%E3%83%86%E3%83%AD%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AB%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%80%80%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E8%91%97%E5%90%8D%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%8C%E9%81%8E%E6%BF%80%E6%B4%BE%E7%B3%BE%E5%BC%BE%E3%81%AE%E5%AE%97%E6%95%99%E4%BB%A4.html

あのブッシュ元大統領も、911直後にとイスラム教とテロの間に関係はないとスピーチしたとおり、イスラムと自爆テロにおいて、本人達がイスラム教をどう捻じ曲げて強弁しようと関連はありません。そもそも、自殺が神の意思に反することはどの世界宗教をとってみても同じです。ましてや、人殺しなど論外であり、すべてのムスリム諸国はイスラムの名を汚すテロリストを糾弾しています。

5 イスラムだからと、自爆テロを容認しているのは、自爆テロリストとその一派以外に存在しません。自爆テロリストは、単なるテロリストです。普通に生活している一般のイスラム教徒にとって、自爆テロの横行する地域で生活するのは、恐怖以外になにもありません。

ただし、テロの対象が侵略軍の場合は、テロという呼び名そのものが侵略軍からの見方であって、逆の見方からすると違うと思いますが、それは、たかしさんの影響をうけた本多氏の著作に詳しいはずです。演繹されると良いと思います。ただし、その場合(いわゆる侵略軍向けのテロ)の善悪は私には判断できません。

6 イスラム教徒の著名人に元ボクサーのムハンマド・アリがいます。彼が尊敬されるのは、ただ世界チャンピオンのボクサーで強かったからではありません。彼が尊敬されるのは、乱暴者の殴り合いとしか思われなかったボクシングで、そういう乱暴者なら嬉々として行くであろうと思われたベトナム戦争に、イスラム教の信仰から良心的兵役拒否したことにあります。

防衛戦の連勝で歴史を塗り替えるヘビー級ボクシングチャンピオンを臆病者と呼ぶ人はいないと思いますが、全く臆病とは正反対の立場から人殺しと人を傷つけたくない思いから頑強に兵役を拒否した結果、有罪判決をうけ、無敗のまま王座を剥奪され、4年弱ブランクをつくりました。その後、リングに戻ったかれは、不当に奪われたチャンピオンを実力で奪回します。

スポーツの英雄が、愛国者として政府の宣伝塔につかわれることが多いですが、信仰に基づいて良心的に拒否したムハンマド・アリはその行為によりアメリカ人にとってもアイコンとなっています。

7 イスラム教徒の女性が立て続けにいろいろな賞を受賞しているのは、明るい未来です。しかし、政治はまた、彼女たちをどう利用するか、またどう黙殺するか、選択を迫られています。イスラムを担ぎやすい旗印にするかもしれません。日本を含め政治後進国の為政者の語ることばを真に受けると残念な思いをするのは目に見えてます。




テロリストも、ネトウヨも、将来に盲目な現状肯定者も、女性蔑視者も、安易に担ぎやすい旗を捻じ曲げて振り回すのは一緒です。
もしアフガニスタンで、イランで、またその他の国で不公正が行われているのであれば、イスラム云々ではなく、まずその政府にやり方が違うのではないかと申し入れるのが理にかなっているのではないでしょうか。

長文、乱文ですみません。
Posted by Blue at 2011年10月30日 16:09
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