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【プロ野球】

西武 9回2死から逆襲 延長11回フェルV打

2011年10月30日 紙面から

日本ハム−西武 1戦目を勝利し、ジャンプして喜ぶフェルナンデス(右)と中島=札幌ドームで(佐藤哲紀撮影)

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◇パ・CSファーストS第1戦 西武5−2日本ハム

 獅子のキバが、最後の最後でハムを食いちぎった。7回以降の5イニングで7安打5得点。2点を追う7回1死二塁、フェルナンデスがダルビッシュから打った右前適時打でチームが勢いづく。

 9回2死一塁ではフェルナンデスが左前打でつなぎ、3年目の浅村が武田久から右前同点打を放った。「打てなかったら試合が終わる。これで打てなかったら野球をやめてやる、って思ってました」。若き勝負師のハートは熱く燃えていた。

 同点の11回無死満塁では、5番手・榊原からフェルナンデスがこの試合4安打目の勝ち越し2点中前打。「チーム全体が我慢をした結果、勝ちにつながった」。5回1死ではダルビッシュからチーム初安打も放った頼れる5番。

 日本シリーズ含め、ポストシーズンでは過去19試合に出場し77打数23安打の打率2割9分9厘、5本塁打。短期決戦を知り尽くしている男が仕事を果たした。

 ダルビッシュに中盤まで手も足も出ない一方で、先発のエース涌井が初回に2失点。「ダルビッシュを相手に、本当は追い掛ける展開にはしたくなかったんだけど。なかなか点が取れないところで、みんなが粘った。シーズン終盤の戦いができたね」。渡辺監督は目を細めた。

 終盤の勝負強さは、レギュラーシーズンと同じだ。最大借金15を9月だけで完済。オリックスとのCS争いを144試合目で制した。9、10月は40試合で26勝10敗4分け、勝率7割2分2厘の高勝率だった。この試合3得点の中島主将は「みんなあきらめなかった。せっかく最後の最後に3位になれたんだから」とほほ笑んだ。

 ダルビッシュが相手だけに初戦の黒星も想定していたが、これで王手。昨季シーズン最終盤でペナントを奪われたソフトバンクへのリベンジの舞台まで、あと一歩にこぎつけた。

 昨年日本一に輝いたロッテに続き2年連続の3位からのCS突破も見える。「初戦を取れて優位になった。ただ、明日の試合を取りに行くことが大事になる」と指揮官はかぶとの緒を締め直した。 

  (谷光太郎)

 

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