100%の地震予知を誇る学者・森谷武男
テーマ:会ってみたい人々昨日は、阪神・淡路大震災から14年目。早いものですね。私の妹が当時神戸に住んでいて、この震災に遇いました。第一報から次第に被害状況が伝えられるたびに大きくなる被害状況に震撼としました。妹との連絡はしばらく取れずやきもきしましたが、夕方に連絡が入りました。「私は、大丈夫。皆によろしく」とだけ言って電話は切れました。公衆電話の前に多くの人が並んでいたので、完結に消息だけを伝えたのでした。
その後、震災を経験した妹が言っていたのは、枕元の近くには靴を置いておいたほうが良いということでした。窓ガラス、食器などが割れるのを前提に、その場所から非難するためには裸足では身動きが取れなくなるからだと。また、家具を固定することは当然として、食器棚には必ずシートを敷いておくこと。これによって食器にかかる摩擦を少なくすることができ、割れやすい食器からの被害を減らすことができると。
地震は、忘れた頃にやって来る天災。地震予知は不可能だという識者もいる中、100%に近い確率で地震を予知するという学者がいます。北海道大学大学院理学研究科 附属地震火山研究観測センター研究支援推進員の森谷武男博士(北海道1941.7.10-)です。
森谷さんは、「大気圏内VHF電磁波散乱体探査法による地震予報の研究」という論文を発表しています。難しそうな研究タイトルですが、森谷さんは北海道に起きた地震の発生二ヶ月程前にFM放送などに使われるVHF帯の電波に異常が現れていたことを発見します。この関係性で予知した地震の震源地と発生時期はほぼ現実のものとなっていると言います。
私は昨年10月に放映された「近未来×予測テレビ ジキル&ハイド(テレビ朝日) 」で森谷さんのことを知りましたが、「私が開発した地震予知のための電波観測は日本の地震予知計画の観測項目に世界でも初めて取り上げられ,継続することが決まっていることはうれしい限りです」とおっしゃっているものの、まだこの研究へのスポットは充分に当たってはいないようで、テレビを通じて研究者を募っておられました。ちなみに今年はNHK のFM 本放送が開始され40年目にあたります。
<WEEKLY NEWS
大地震前に電波異常観測>
<森谷武男 - あのひと検索 SPYSEE [スパイシー]
>
<アイデアよもやま話 No.1025 地震予測的中率100%のカギ >
そういえば昨年、ニコラス・ケイジの「NEXT」という映画を観ましたが、20秒先がわかってもなんだかなぁと思っていましたが、森谷さんの研究が進むと「忘れないうちに」起きる地震から被害を最小限に食い止めることが可能になります。今後の研究に期待したいと思います。
- 北海道の地震/島村 英紀
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
