東京拘置所の元看守部長(懲戒免職)からの暴行で身体的精神的苦痛を受けたとして、元受刑者の30代男性が25日、1080万円の国家賠償を求め、東京地裁に提訴した。
訴状によると、同拘置所で清掃などの労役をしていた男性は08年5月~09年3月、担当職員だった元部長から日常的に殴る蹴るの暴行を受け、体があざだらけになったほか、不眠や失禁するなどの症状が出たと主張している。
元看守部長は男性を含む4人の受刑者に暴行したとして特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われ、6月に有罪が確定した。東京拘置所は「訴状が届いておらず、コメントは差し控えたい」としている。【野口由紀】
〔都内版〕
毎日新聞 2011年10月26日 地方版