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【社会】

原子力講座、抗議受け中止 中電子会社などが瑞浪で開催

2011年10月29日 10時35分

 中部電力の子会社を含む共同企業体(JV)が今月初め、岐阜県から管理を委託されている県先端科学技術体験センター(同県瑞浪市)で、市民向けの「原子力基礎講座」を開講していたことが分かった。反原発の市民団体から抗議を受け、県は中止させた。

 講座は「わかりやすい原子力エネルギーのすべて」と題し2日に開講。日本原子力研究開発機構職員が講師を務め、11月13日までの隔週日曜の計4回を予定。聴講は無料で、定員は40人だった。

 JVは8月、県に「原子力の基礎を学ぶ」と講座内容を説明、県も了承していた。

 瑞浪市の今月15日号の広報に聴講生の募集記事が掲載された。市民団体のメンバーが気づき、24日に県に「公の施設で原発推進の講座を開くのはおかしい」と抗議した。

 県も「十分に内容を確認していなかった」と認め「この時節に開くのは好ましくない」として、2回を残し、JVに中止を指示した。初回の講座は11人、2回目は4人が聴講していた。

 JVの担当者は「原子力の知識を正しく提供するためで、決して推進が目的ではないが、配慮が足りなかった」と説明している。

(中日新聞)

 

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