2011年10月30日

野田首相はなぜTPP参加を急ぐのか?


 野田首相はなぜTPP参加を急ぐのか?

 危険な農産物をなぜ日本国民に食わせるのか。

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 野田首相は、TPP(環太平洋経済連携協定)の交渉に参加する意向を固めた。

 11月中旬にハワイで開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議の際に、関係国に交渉参加を伝達する方針。政府関係者によると、野田首相は、TPP参加に慎重な鹿野農水相と、10月だけで数回極秘の会談を重ねてきた。

 鹿野農水相は、最終的に交渉参加を容認する考えを示唆し、これを受けて野田首相は、APECで交渉参加を表明する意向を固めた。民主党内では、慎重派が攻勢を強めているが、野田首相は11月4日をめどに、交渉参加容認の方向で意見集約したい考え。

 その後、記者会見などの形で交渉参加方針を国民に説明し、そのうえで、APECに臨む方針。しかし、慎重派が猛反発するのは必至で、政権運営に影響が出る可能性もあるとみられる。最終更新:10月29日(土)21時7分

フジテレビ系(FNN) 10月29日(土)21時7分配信


 このような重要な案件については国民の合意を求める努力が必要です。ましてやJAが集めた署名は1100万人を超えました。国民の10人に一人が反対の意思表示を署名と言う形で明確に示しています。それを全く考慮することなく、ただ民主党政権のメンツの為にだけ参加を強行することは許されないことです。

 日米関係をここまでこじらせたのは民主党であり、特に鳩山由紀夫元首相がズタズタにしてしまった。もし、仮に日米関係が良好な状況にあったなら、米国もこれほど威圧的な進め方をして来たかは疑問です。日米間にはこれまでもかなり厳しい経済的対立が起きていた時があります。

 日米経済戦争とまで称された時代は、米国では日本商品の不買運動まで起きて、日本の自動車にハンマーが振り下ろされ、米国の労働者の怒りの凄まじさが映像で流れました。しかし、日米両国はこのような危機的な状況をこれまでも乗り越えてきました。今回も必ずこの危機を両国は乗り越えて行くと信じていますが、現在の民主党政権が余りにも頼りなさ過ぎるので、前途は真っ暗だと言うしかありません。

 先ずは次のことから検証して行くことにいたします。

 『TPP加入による経済効果として、内閣府は10年間でGDP2.4 - 3.2兆円の増加、農水省は11.6兆円の損失と雇用340万人減(廃業農家による代替の生産活動が一切行われない場合)、経産省はTPPに不参加の場合は参加した場合に比べてGDP10.5兆円減と雇用81.2万人減(日本は不参加の中で韓国が米中EUとFTA締結した場合)との試算を発表している』

 >農水省は11.6兆円の損失と雇用340万人減。

 日本農業の壊滅を意味します。日本の農村の光景は一変するでしょう。美しい田園風景は失われ、殺伐として荒地が続くそんな無残な田舎町となってしまいます。340万人の農民は職を失い途方にくれることになります。

 政府はその対策として大規模農業を推奨するために、企業の農業への参加を認めました。一部の農民は企業に雇用されるかも知れませんが、その数には限りがあり大半は農業から締め出されてしまいます。

 前日も書いたように稲作の壊滅は、日本が日本であったという形「豊葦原千五百秋瑞穂国」そのものを壊し、日本に著しい環境破壊をもたらします。

 そして最大の問題が食の安全性が本当に保たれるのか?ということです。米国には日本への輸出狙う企業連合がこのTPPを後押ししています。彼らの狙いが何処にあるかは、もう明らかでしょう。

 >(農業系団体)カーギル、モンサント、アメリカ大豆協会、トウモロコシ精製協会、全米豚肉生産者協議会、その他   ウィキぺディアより

 一番懸念されるのは遺伝子組み換え作物などが日本の市場に出回ってしまうことです。この事に関しては下記ブログが私のブログを紹介してくれた、その記事の中でも取り上げています。

 「希望の烽火」 - お気に召すまま・・・ -
 
 TPPが始まってしまえば、

 牛肉はBSE検査をせず、

 大腸菌検査も簡略化

 衛生検査も簡略化

 遺伝子組み換え食品もフリーで入ってきて、

 農薬についても規制緩和。

 以上。

 これらの事に関して果たして、どれだけの国民が深刻に考えているのか。私はかなり古い昔からこの遺伝子組み換え食品に反対の論陣を張ってきました。「メギドの丘」という掲示板で論議を戦わしていたのは今から15年前のことです。

 今朝、その掲示板を開こうとしたらサービス停止で全部消えてなくなっていました。非常に残念です。気落ちしてしまいましたが、この問題に関しては一貫して反対活動をしてきたことを申し上げたいと思います。

 この問題では運動家という立場より、どうしても農民という立場からの主張となってしまいます。よって控えていたのですが、このように動きが早すぎると黙っているわけには行かなくなります。特に農薬の問題は深刻になります。

 日本では危険な農薬は勿論のこと、残留農薬についてもおそらく世界でも一番厳しいのではないか?日本では危険で使われない農薬をバンバン使った安全でない農産物が大量に輸入される。これほど危険なTPPになぜ参加することを急ぐのか?不安が増大するばかりです。


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Posted by the_radical_right at 08:28│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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