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国士舘で学祭中止に 欠けた日の丸のポスターとシンポジウムへの批判受け
学部祭実行委員長の原田信男教授は「さまざまな意見が寄せられており、混乱を避けたいという判断から、残念だが中止を決めた。国旗を侮辱する意図はなく、あと1ピース頑張れば3国が連携できるという意味だった。シンポジウムの前には、日本人研究者の講演も予定していた」と説明している。
中止の決定に、問題を指摘した学生は「チラシの撤去は当然だと思う」としたうえで、「シンポジウムで、問題点を議論する方法もあった。全ての催しをやめる必要があったのか」とも話している。
同学部は平成14年に設置され、中韓両国を中心にした留学生400人を含めた約2000人が在籍している。
日本では、外国国旗への侮辱を罰する「外国国章損壊罪」(2年以下の懲役か、20万円以下の罰金)があるが、自国国旗への侮辱を取り締まる法律がない。
日本大の百地章教授(憲法学)は「国民の国旗に対する意識の表れが法制度にも出ている。今回は国旗そのものを傷つけたわけではないが、自国、他国を問わず尊重するのが国際常識で、不適切に扱う風潮を防ぐため、国旗損壊に対する刑法を整えるべきだ」と指摘している。
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