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事件
完全分業で空き巣1000件 中国人犯罪コングロマリット解明へ
2011.10.30 00:20
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摘発された51人は全員が中国・福建省福清市出身。同郷出身の結びつきの強さが犯行のシステム化を可能にしていたとされ、グループは既存の同郷者ネットワークを利用して連絡を取り合っていたとみられる。また、メンバーは捜査の手が迫ると、それぞれ個人の考えで他の地域に移住。決まったメンバーで犯行に及ぶわけでなく、人数が足りなければ行く先々にある日本語学校などで同郷出身者を“調達”していた。摘発された51人のうち7割が、日本語学校の学生や卒業生で占められていた。
千葉県警が10月2日に逮捕した男(22)のケースでは、男は通っていた日本語学校で「泥棒の手伝いをしないか。報酬は1日1万5千円支払う」と別の男から誘われ、生活費に困窮していたことから犯行に加担したという。
また、グループに主犯格とされる男がいるものの、上下関係や指揮命令系統はなく離合集散を繰り返していた。捜査幹部は「ばらばらに活動し、同一グループとはすぐには分からず、一網打尽にするのが難しい。組織犯罪の新しい流れではないか」と話している。
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