これまで登場した人物のきょうだい構成と性格の相関関係を一言で表すならばこんな感じです。
以下、簡潔にその特徴を書いていきます(五十音順)。
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佐々木理香
:二人姉妹の長女
長女であるため、姉御肌で責任感が強いが、異性を見る目にやや欠けている。
このことは、彼女が結婚できない遠因であるかもしれない。
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田村博美
:七人兄妹の三男
三男であるため、周囲の人に逆らわず、みんなを立てることで自分の地位を確立してきたタイプの人間である。
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長尾健一
:九人兄妹の次男
次男であり、自分勝手で負けん気が強いため、たびたび衝突を繰り返す。
これが芸術などよい方向にいけば、大きな結果を残すことができる可能性もある。
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中村則平
:二人兄妹の長男
長男であり妹がいるため、異性に対するよい点も悪い点もそれなりに理解しており、面倒見がよい。
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星野えみり
:一人っ子
一人っ子であり優しさは人一倍あるが、ややもすると甘やかされがちで、兄弟げんかをしたことがないため打たれ弱く、ちょっとしたことですぐ泣いてしまう欠点がある。
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南野雅巳
:六人兄妹の末っ子
末っ子であるため、年上のきょうだいの失敗を見て学習しており、要領よく立ち回ることができる。
おまけ程度のエピソード
星野えみりは、かつてこんな発言をしたことがある。
私、本当は核家族より大家族に生まれたかったの。
大家族に生まれた子がうらやましくて仕方がないという風に考えていた時期があったのよ。
兄弟姉妹が多ければ、当然、競争、喧嘩、助け合い、食べ物の奪い合いなど通して、教えあったり、仲良くしたりするスキルなどが自然について、大人になってから社会の中で生きるために必要なスキルがもっと身についたと思うのよ。
でも、今でも私をこの世に授けてくれた父と母には感謝しているわ。
結論から言えることは、社会を繁栄、持続させるためには、兄弟が多いほうが有利ということになる。
その点、一人っ子はやや不利と言わざるを得ない。
かといって今更、女性も男性も、大家族や大勢の子供を産むとは思えない。
そういう基盤がもう社会の中に存在しない以上は。