
7700系は元東京急行電鉄の車両で、平成14年7月に登場、9月に営業運転を開始しました。 東京急行電鉄7700系は昭和37年にアメリカのバット社との技術提携により誕生した日本初のオールステンレス車7000系を昭和62年に車体・台車の更新、冷房化、VVVFインバータ装置化改造を施した車両です。7000系自体は昭和41年までに合計134両が製造され、東急線の主力車両として活躍し、東急のイメージアップに大きく貢献しました。しかし、大型20m車の登場と共に主役の座を譲り、昭和62年からは7700系への改造と同時に廃車が始まり、弘南鉄道や福島交通、秩父鉄道や北陸鉄道、水間鉄道などの中小各社に譲渡され、活躍を続ける一方、東急でも平成12年3月まで活躍しました。以後も7000系の改造車である7700系は、多摩川・池上線で活躍を続けています。なお、十鉄へ譲渡された7700系は平成12年8月の目蒲線の目黒・多摩川線への運転系統変更に伴い余剰となった車両で、7700系として初の地方譲渡となりました。譲渡に当たって、運賃箱・運賃表などワンマン設備の設置、車椅子スペースの新設などの改造が東横車輌製造の手によって施されています。 |
モハ7700形 | クハ7900形 |
長さ | 18000mm | 長さ | 18000mm |
高さ | 4000mm | 高さ | 3880mm |
幅 | 2800mm | 幅 | 2800mm |
自重 | 34.2t | 自重 | 29.8t |
定員 | 122人(座席44人) | 定員 | 120人(座席48人) |
主電動機 | TKM-86A 170kw×4 | 制御装置 | 総括制御 |
駆動方式 | 平行カルダンタワミ板継手式 | 駆動方式 | なし |
制御装置 | ATR-H4170-RG617A 可変電圧可変周波数パルス変調方式 | 制御装置 | なし |
ブレーキ装置 | 全電気指令式電磁直通ブレーキ及び保安ブレーキ | ブレーキ装置 | 全電気指令式電磁直通ブレーキ及び保安ブレーキ |
台車形式 | TS-832 | 台車形式 | TS-835 |
製造所 | 東急車輛製造 | 製造所 | 東急車輛製造 |
製造年月 |
モハ7701 昭和41年2月
モハ7702 昭和37年7月
モハ7703 昭和38年8月 | 製造年月 |
クハ7901 昭和41年2月
クハ7902 昭和37年7月
クハ7903 昭和38年8月 |
改造年月 |
モハ7701 昭和62年
モハ7702 昭和63年
モハ7703 平成2年 | 改造年月 |
クハ7901 昭和62年
クハ7902 昭和63年
クハ7903 平成2年 |
前所有者 |
東京急行電鉄
デハ7704→モハ7701
デハ7709→モハ7702
デハ7711→モハ7703 | 前所有者 |
東京急行電鉄
クハ7904→クハ7901
クハ7909→クハ7902
クハ7911→クハ7903 |
十鉄営業開始日 | 平成14年9月22日 | 十鉄営業開始日 | 平成14年9月22日 |
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