性的暴行:障害者や児童への犯罪、公訴時効廃止へ

最高で無期懲役に

 国会は28日の本会議で、障害者や13歳未満の児童に対する性犯罪をめぐり、公訴時効を廃止する「性暴力犯罪の処罰等に関する法律の一部改正案」を可決した。

 この改正案では、障害者や13歳未満の児童に対し性的暴行を加えた犯罪者について、無期懲役を宣告することができるようにしたほか、「被害者が抵抗不能な場合に限り性的暴行と認める」との条項を削除した。また、障害者向け施設の従事者が障害者を対象に性的暴行を犯した場合、刑の2分の1を追加する加重処罰が適用されることになった。

 今回の改正案は、聴覚障害者向け特殊学校の教職員が児童・生徒に性的暴行を加えた「インファ学校事件」をモチーフにした映画『るつぼ』の上映をきっかけに、国会で論議が急激に進展した。

 国会は同日「障害者に対する性暴力など人権侵害防止対策特別委員会」の構想についても議決した。

 また、芸術家のための福祉財団設立や、芸術家のための労災保険適用などを骨子とする「芸術家福祉法」、デパートや大型スーパーなどに納品する中小・零細企業に対する不公正行為を是正する「大規模流通業の取引公正化に関する法律」も同日可決した。

金時現(キム・シヒョン)記者
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