韓国が「非正社員600万人時代」に入ったことが公式統計でも確認された。勤労者全体(1751万人・8月現在)のうち34.2%が非正社員という計算になる。
過去1年間に就業者数は46万2000人増えたが、このうち非正社員が66.9%(30万9000人)を占めた。今年の就業者数の伸びは例年を上回っているが、雇用の質は改善していないことになる。
■50‐60代で非正社員増加
大学を卒業しても、安定した職場が見つからない若者が依然として多い。大卒以上の非正社員は過去1年間で17万8000人増えた。その結果、非正社員全体に占める大卒以上の割合は、昨年8月の29.5%から今年8月には31.0%に増えた。
非正社員が増加する背景には、高齢化の進行がある。非正社員は50代では前年比8.1%、60代では8.3%増加した。年代別で増加幅が最も大きかった。老後の生活に備えができていないため、非正社員として働き続ける人が多いことが統計に表れている。非正社員全体に占める50代以上の割合は35.3%に達する。
非正社員の勤労者の月額平均賃金は134万8000ウォン(約9万2000円)で、正社員の238万8000ウォン(約16万3000円)の56%にとどまった。また、非正社員の社会保険加入率は、国民年金が38.2%、健康保険が44.1%、雇用保険が42.3%にとどまった。