ライフ朝鮮人の強制連行めぐり「ピースおおさか」が“虚偽”展示 写真4枚を撤去+(1/2ページ)(2011.10.29 01:30

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朝鮮人の強制連行めぐり「ピースおおさか」が“虚偽”展示 写真4枚を撤去

2011.10.29 01:30 (1/2ページ)
朝鮮半島で建設中だった「水豊ダム」の工事現場で撮影されていたことが判明したピースおおさかの「昭和14年以降の強制連行と強制労働」展示写真(大阪府提供)

朝鮮半島で建設中だった「水豊ダム」の工事現場で撮影されていたことが判明したピースおおさかの「昭和14年以降の強制連行と強制労働」展示写真(大阪府提供)

 戦争と平和の調査研究と展示を目的に、大阪府と大阪市が出資して設立した財団法人「大阪国際平和センター」(ピースおおさか)=大阪市中央区=は28日、日中戦争をテーマに、朝鮮人労働者の強制連行などについて展示された「朝鮮コーナー」の写真4枚すべてが、解説文の内容と異なっていたとして撤去した。

 朝鮮半島で撮影された写真を、日本での強制労働の様子と紹介したものや、日中戦争時の写真としていたものが、大正時代の撮影だったことが判明するなどしたという。いずれも、平成3年の開館当初から展示されていた。

 ピースおおさかによると、橋下徹知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」所属の府議から、今年9月に間違いではないかと指摘され、調査していた。

 問題が発覚した写真4枚は、日中戦争をテーマにした展示室Bの「朝鮮コーナー」に展示され、朝鮮人の強制連行と強制労働の解説文と並べて使われていた。

 解説文は、強制連行について「昭和14年以降、労働力不足を補うため、朝鮮人を強制的に日本に連行して労働に従事させた。形式的に募集、官斡旋などと称されていたが実質的には全て強制だった」などと記述。

 そのうえで、「ダム建設現場のトロッコ押し」と紹介されていた写真は、出典元の新聞社が発行した出版物を調べた結果、日本国内の写真ではなく朝鮮半島で建設された「水豊ダム」の工事現場で撮影されたもので、強制連行と無関係だと判明した。

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