18歳未満の少年を組事務所などで働かせたとして、警視庁組織犯罪対策4課は28日、飯田市八幡町、指定暴力団山口組系幹部、有賀健一郎容疑者(44)と同組員の男2人を児童福祉法違反(禁止行為)容疑で逮捕したと発表した。
逮捕容疑は昨年4~10月、当時16歳だった飯田市の少年(18)を18歳未満と知りながら、同市にある組事務所の当番をさせたり、露店で飲食物を販売させたとしている。
組対4課によると、有賀容疑者らは調べに対し、「弁護士が来るまでコメントできない」などと供述しているという。少年は昨年10月、暴力団の手伝いに嫌気がさし、都内の親族宅などに身を寄せたが、暴力団側から電話で「戻ってこい」と執拗(しつよう)に要求され、暴力団追放運動推進都民センターに相談したという。
毎日新聞 2011年10月29日 地方版