フォーミュラワン(F1)の運営を担うF1マネジメント(FOM)のバーニー・エクレストン会長が、韓国グランプリ(GP)の開催権料の再交渉は不可能との立場を示した。外信各社が28日、報じた。FOMはF1の運営やマーケティングを総合的に支援する団体だ。
インドを訪問中のエクレストン会長は最近、KAVO(韓国GP運営法人)が主張している再交渉の必要性について「世の中には耐えられないことが多いが、それをあえてやる必要はない」と述べた。「F1開催で赤字が出たため、開催権料を引き下げてほしい」というKAVOの要請に対し「能力がなければ開催するな」と突き放した格好だ。
これまでにKAVOがFOMに支払った開催権料は、昨年の第1回大会で440億ウォン(現在のレートで約30億円、以下同じ)、今年は480億ウォン(約33億円)で、計920億ウォン(約63億円)に達する。来季の開催権料に関しては今年末までに支払わなければならない。開催権料は毎年10%ずつ割増しされる契約になっており、韓国は2016年まで契約を結んでいる。
F1グランプリでは、世界中の会場で年間最大20戦が開催される。今年の開催地は韓国を含め19カ国。だが、12年には米国が、14年にはロシアが、それぞれ開催を予定している。さらに南アフリカ共和国やメキシコも開催を検討しており、現在加盟している開催国のうち、一部が開催権を放棄しなければならない状況だ。