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岩手物産展:鹿児島で中止に セシウム検出が影響

 東京電力福島第1原発事故の影響で、鹿児島市の百貨店「山形屋」で岩手県物産展が中止に追い込まれていたことが28日、分かった。

 同店によると9月14日から1週間、同店と、県出資の第三セクター「岩手県産」(本社・岩手県矢巾町)の共催で、海産物や果物、加工食品などを売る物産展が開かれる予定だった。しかし7月末、同店が中元商品として扱っていたハンバーグの原料の同県産肉牛から暫定規制値を超える放射性セシウム(980ベクレル)が検出された。このため同店は「お客さまにご心配をおかけした」(広報室)として物産展中止を決めたという。県によると、九州の別の百貨店では、物産展に出す商品の放射性物質検査の証明書を求められるケースもあったという。

 同三セクは県内外で4店舗を運営し、今年4~9月、共催を含めて県内外で物産展を計22回開いた。売り上げは3億3600万円と前年同期と比べ78%伸ばしている。【金寿英】

毎日新聞 2011年10月28日 21時45分

 

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