新規事業のスタート具合ですが、ぼちぼちと書籍電子化の注文が舞い込み始めました。
昨年4月に最初の業者が現れて以降、あっという間に60社ほどに業者が増えました。
それだけ業者が増えるとなかなか認知度を上げるのは難しい。
書籍スキャン業者の比較サイト(といっても一覧表レベルですが)もいくつか出来ており、私の事業のサービスもそこに掲載されていますが、それでいきなりたくさん注文が舞い込むわけではありません。
でも、無理してでも広告宣伝をして注文を増やそうという気は一切ありません。
昨年度にこのサービスをスタートさせた業者のほとんどは、おそらく最初の業者の驚くべき急成長を知り、
・スキャナとパソコンと簡単な受注サイトがあればすぐに始められる
・始まったばかりの新しい業態なので競争相手が少ないだろう
・電子書籍というホットな分野なので、すぐに仕事にありつけるだろう
という思惑から参入してきていると思います。
それまでに実際に電子書籍に関わりや関心など持ったこともない事業者も多いのではないかと思います。
私の場合は、昨年の2月、台湾製の使えないAndroidタブレットを入手して、それを電子書籍リーダーとして使ってみて、その可能性に感動し、それがきっかけとなってこの事業をスタートすることを考えました。(その2ヶ月後に最初の業者に先を越されてしまいましたが・・)
動機が自分自身の感動なので、実際にこの電子書籍化サービスを利用していただく方達にも同じような感動を味わってもらいたい、という思いがあります。
なので、まずは便利につかってもらえるよう、注文受付とその業務処理にはしっかりとしたシステムを構築しました。
そして、当然のことながら、色々な端末で読みやすいpdfファイルにして提供すること。
ただ読めればいい、というものではありません。(これ、自分の実感です!)
また、実際に電子書籍を利用してみて、こんなことができれば便利なのに、と、自分が思っていることをサイトの機能に加えたりもしています。
クラウド書庫がそのひとつです。
電子書籍は、PCで読んだり、携帯で読んだり、タブレット端末で読んだり、利用シーンによって利用機器を変えることがよくあります。
そこで問題になるのが、電子書籍ファイルの機器間の移動です。
メール添付は重すぎるし、マイクロSDカードやUSBケーブル接続での移動は操作が面倒、Dropboxのようなストレージサービスは便利でいいんですが、書籍専用のサービスではないので、なんというか、気持ちよくは使えない。
なので、書籍専用のストレージサービスとして、”My BookShelf”という、WEB上の書庫サービスを提供しています。
http://zackbook.com/samplebookshelf.html
(上記はサンプルサイトで、サンプルのpdfファイルをダウンロードできます)
現時点では書籍保管機能だけですが、今後はもっと付加価値を付けていく考えです。(自分の欲しい機能を付ける!)
広告宣伝に高額な費用を使うのなら、顧客の視点でより使いやすくて高品質のサービスを提供することにエネルギーを注ぐ。
そうすれば、それがきっと口コミなどの宣伝効果に形を変えて、自分のところに戻ってくるに違いありません。
そう考え、今日もシステムの改善、不具合の解消と、pdfファイル作成方法の試行錯誤に一生懸命取り組んでいます。