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K-1GP開幕戦直前で延期 存続危機

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 明日29日に中国・南京で開催予定だったK-1 WORLD GP(WGP)開幕戦が延期されることが27日、決定した。K-1を主催するFEGがこの日、発表した。9月15日に南京五輪スポーツセンター体育館での開催を発表していたが、ファイトマネーの未払い問題などで選手側との交渉が難航。入国ビザの手続きも間に合わず、開催不可能となった。

 K-1イベントプロデューサーを務めるFEGの谷川貞治代表(50)は、9月末をめどに「選手への未払いをクリアすれば問題ない」と見通しを立てていた。だが、複数の関係者によると、今月下旬までに国内外のプロモーターや選手サイドに延期を通達。共催する江蘇テレビ(JSBC)も、公式サイトに掲載していた大会告知とチケット販売案内を、25日をもって削除していた。開幕戦の開催日は未定で、12月中旬予定の決勝大会も流動的となった。決勝大会のみの開催となれば、95年以降、開幕戦や地区予選など複数大会を経て無差別級王者を決める、ファンに定着した開催方式が崩れることになる。

 FEGは近年、人気低迷やスポンサー収入の減少で多額の負債を抱えている。地上波放送の撤退など国内需要の落ち込みは顕著で、海外予選を含めて計19大会を実施した昨年に比べ、今年はここまで63キロ、70キロ級のMAX日本トーナメントと甲子園の東西予選ラウンドの4大会のみ。ジェロム・レバンナらベテラン勢から中堅、若手も出場機会を求めて他団体の興行に流出している。昨年7月に業務提携した中国投資銀行PUJIとともに、今回の中国初開催を機に、新規の融資獲得による経営再建への足がかりを築くはずだった。

 WGPのほかに、11月3日のK-1甲子園、12月上旬のWORLD MAX世界トーナメント、大みそか興行も現段階で詳細は決まっていない。前代未聞の大会直前での延期。立ち技格闘技の最高峰は、存続の危機を乗り越えられるか。

 [2011年10月28日7時18分 紙面から]


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