菅内閣:午前の閣議で総辞職 野田氏、組閣は9月2日以降

2011年8月30日 11時16分 更新:8月30日 14時19分

閣議に臨む野田財務相(左から2人目)と菅首相(右端)=首相官邸で2011年8月30日午前10時2分、須賀川理撮影
閣議に臨む野田財務相(左から2人目)と菅首相(右端)=首相官邸で2011年8月30日午前10時2分、須賀川理撮影

 菅内閣は30日午前の閣議で総辞職した。後継となる民主党の野田佳彦代表は同日午後の衆参両院本会議で首相に指名されたが、組閣は9月2日以降に先送りする見通し。それまでは憲法71条の規定に基づき菅内閣が「職務執行内閣」として続くことになる。

 菅直人首相は閣議で「緊急事態の発生の折に責任を負っているので万全を期す必要がある。引き続き的確に対応するように」と指示した。

 昨年6月8日に就任した菅首相の在任期間は30日現在で449日で、野田氏が9月2日に組閣すれば452日。現行憲法下で首相を務めた30人の中では、大平正芳氏(554日)に次ぐ19番目の長さとなる。

 自民党など野党から内閣不信任決議案が提出され、民主党内に広がった同調の動きを封じるため6月2日の採決直前の同党代議士会で退陣の意向を表明。しかし、11年度第2次補正予算の成立など「退陣3条件」を掲げ、実際に総辞職するまで約3カ月居座った。

 菅首相は内閣総辞職にあたり「本内閣で必ずしも十分な対応ができなかった点は、大変申し訳なく思う。歴史がどう評価するかは後世に委ねるが、持てる力のすべてを挙げて誠心誠意取り組んできた。新内閣のもとで、大震災から日本が力強く再生することを願ってやまない」との談話を発表した。【西田進一郎】

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