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【サッカー】

福岡のJ2降格決定 4試合残し、3度目

2011年10月24日 紙面から

◇J1第30節(第2) 新潟3−1福岡

 今季J1に復帰したばかりの福岡が1−3で新潟に敗れ、3度目となる来季のJ2降格が決まった。残り4試合を全勝しても現在15位の浦和(勝ち点32)を抜けず、降格圏の16位以下が確定したため。清水は3−0で甲府に快勝。前節の15位から16位に後退した甲府は浦和と勝ち点2差。C大阪はMF扇原の2得点などで磐田に大勝した。

 城後が泣いた。松浦は顔を覆っていた。開幕から一度も最下位を抜け出せず、4試合を残しての終戦。粘りもなく、あっさりと新潟に突き落とされた。「もう降格しないと思っていたのに…。攻守ともかみ合わなかった」。2006年に続いて降格を味わった田中佑は、言葉を絞り出した。

 主将の中町を出場停止で欠き、勝利以外に降格を免れない状況。だが、追いつめられても、J1最多失点の守備は変わらなかった。開始早々に先制を許すと、後半の正念場でも失点を重ねた。

 終了間際のゴールもむなしいだけ。「降格の原因はミスの多さに尽きる。ミスを減らす作業が思うようにいかなかった」。8月から指揮を執った浅野監督は今季を象徴する敗戦を甘んじて受け入れるしかなかった。

 01年は最終節、06年は入れ替え戦まで粘った末の降格。残留まで紙一重だった過去2度とは違い、今季は開幕から9連敗するなど他チームとの力の差が歴然だった。昨季のチーム得点王・MF永里(現FC東京)や、DF中島(現柏)ら昇格の立役者が次々と移籍。成岡ら補強組との連係もうまくいかず、最後まで力を発揮できなかった。

 クラブの年間運営費はJ1平均の約30億円に遠く及ばない約11億円。補強も外国人FWを1人取るのが精いっぱい。個々の技術面でも劣り、開幕前の下馬評の低さを覆すことはできなかった。 (末継智章)

 

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