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歌手で俳優の武田鉄矢(62)が21日に都内の病院で大動脈弁狭窄症(きょうさくしょう)による心臓手術を受けていたことが27日、明らかになった。所属事務所によれば、武田は3枚ある大動脈弁尖(べんせん)が生まれつき2枚しかない先天性二尖弁で、弁を人工弁に取り換える置換手術を行ったという。手術は成功し、現在はリハビリを行っており、11月上旬に退院する。
金八先生の心臓にメスが入った。
所属事務所によれば、武田は、心臓の左心室から大動脈にふたをする形で存在する3枚の弁が、生まれつき2枚しかない「先天性二尖弁」だったという。
そのため大動脈弁がうまく閉じず、大動脈に血液が十分に押し出せなくなる「大動脈弁狭窄症」の症状が出ていた。今回は、あばら骨を4本切った上で、人工弁に置き換える約4時間に及ぶ手術を行い、無事に成功したという。
約10年前に定期健康診断で明らかになっていたが、特に痛みなどの自覚症状はなかったという。しかし、処置をしなければ、いずれ狭心痛から失神したり、心不全で突然死する危険性もあり、医師から「いまのうちに手術をした方がいい」と提案を受け、仕事のスケジュールを調整した上で計画的に入院、手術することに至った。
武田は今月13日に検査入院し、21日に手術を行った。術後の経過は良好で、現在は一般病棟に移り、ウオーキングなどのリハビリを行っている。
退院は11月上旬を予定し、所属事務所は「今後の仕事は、体と相談しながらも、11月末には再開するつもり。本人は至って元気にしている」と説明している。
(デイリースポーツ提供)
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