山形のニュース
産廃のセシウムが基準超え 山形県、埼玉からの受け入れ分
山形県は27日、9〜10月に埼玉県の事業者から米沢市の廃棄物処理施設に持ち込まれた焼却用の産業廃棄物から、県の定めた基準値(1キログラム当たり200ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。 県循環型社会推進課によると、持ち込まれた産業廃棄物は計1530立方メートルで、中身は木や紙くずなど。9月26日と10月19日に埼玉県内で採取したサンプルから、最大1キログラム当たり910ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。廃棄物のうち少なくとも800立方メートルは、既に処理施設で燃やされていた。山形県は、事業者に未焼却の廃棄物を引き取るよう指導した。 焼却灰から検出された放射性セシウムは、1キログラム当たり340ベクレルと県の埋め立て基準値(1キログラム当たり4000ベクレル)を下回った。施設周辺の空間放射線量も毎時0.08マイクロシーベルト程度と、人体に影響のある数字ではなかった。 山形県は、東日本大震災で発生した被災地のがれきを受け入れるため、放射性物質の基準を8月に県独自で設定した。県外から受け入れた廃棄物が基準を超えたのは、今回が初めて。
2011年10月28日金曜日
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