【ワシントン=共同】東京電力福島第1原発事故に伴う放射性セシウムの放出量は、日本の原子力安全委員会による推計の3倍近くに達し、チェルノブイリ原発事故の4割を超すとの論文をノルウェーの研究者らが27日までにまとめた。大気物理学の専門誌に投稿され、結果が妥当かどうか専門家らが検証している。
研究チームは、日本国内のデータや、核実験を監視するために世界中に設置された観測網を利用し、事故発生から4月20日までに大気中に放出されたセシウム137は約3万6千テラ(テラは1兆)ベクレルと推計。原子力安全委員会は8月、全ての放射性物質57万テラベクレルのうち約1万1千テラベクレルをセシウム137が占めると推計しており、これを大幅に上回った。チェルノブイリの放出量は8万5千テラベクレル。
放出量の19%が国内に、残りの大部分は海に落ちたとみている。
また、日本政府の見方とは異なり、4号機の使用済み燃料プールから大量の放射性物質が漏れたとの見解を示した。その理由として、4号機に放水を始めた直後から、放射性物質の量が大幅に減ったことを挙げた。
同原発を津波が襲う前から、放射性キセノンが漏れていた証拠があると強調。地震の揺れで原発の放射性物質を閉じ込める機能が壊れた可能性を指摘した。
東京電力、福島第1原発、原子力安全委員会、セシウム
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