キャリア官僚

職業ガイド
職業ガイドはキャリア官僚のなり方や
仕事内容、働いている人の収入はいくらくらい?など
職業についてのみんなが気になる情報を掲載しています。
転職や就職に活用するも良し、なりたい職業を探すも良し
なりたいあなたになれればいいね。
職業ガイド公務員系>キャリア官僚

キャリア官僚

職業データ

キャリア官僚とは国家T種公務員試験を受験し、幹部候補生として中央省庁に採用された国家公務員の俗称で、キャリアとも呼ばれます。
キャリアでない公務員のことはノンキャリアと呼ばれ、国家U種採用者に対しては、セミキャリアや準キャリアと呼ぶ場合があります。
現状では、日本の高級官僚ポストのほとんどをキャリア組が独占しています。

キャリア官僚の仕事内容

キャリア官僚は日本の各分野における最重要課題、トップクラスの仕事担当し、ありとあらゆる日本の重要問題に関わります。
例えば、薬害問題から、高速道路の建設、拉致被害者問題まで、国内、海外問わず国に関係する重要問題には、キャリア官僚が縁の下の力持ちとして(もちろん見えるところでも)、関わっています。
自分の関わった仕事が、直接日本のためになる仕事であり、やりがいはかなりのものでしょう。
キャリア官僚は仕事の異動が多く、おおむね2年程度で異動を繰り返します。

出世のペースは他の公務員(ノンキャリア)よりも格段に早く、若くして重要な仕事を任されることがほとんど。

--出世スピードについて--
警察官を例にすると、警察官は以下のように出世していきます。
【巡査】→【巡査部長】→【警部補】→【警部】→【警視】→【警視正】→【警視長】→【警視監】→【警視総監】→【警察庁長官(警察官ではないが警察のトップ)】

まず、都道府県採用の警察官の場合、採用後は巡査からスタートし10年程度を費やしてやっと警部になりますが、制度上40歳以上にならないと、その上の警視まで出世することはできません。
一方、キャリア組の場合は、採用後はいきなり警部補からはじまり、4年〜5年後には警視に昇進します。
都道府県採用組が40歳以上にならないと昇進できない警視に20代後半に昇進する驚異的な昇進スピード。そしてその後も、警視正→警視長とどんどん出世していきます。
他の省庁でも同様に、キャリアとノンキャリアの昇進スピードには格段に差がつけられています。

キャリア官僚として省庁に採用されると、基本的にはその省庁のトップ(主に事務次官)への出世レースに参加することになります。
20代で採用後、同期の中で出世を競い合い、50歳中頃で事務次官が誕生するまで続きます。
同期全員が常にレースに参加するわけではなく、出世レースに敗れた者から順次「天下り」として早期退職し、民間企業や関連団体に再就職します。
最終的には、事務次官になる人だけが残ることになります。

各省庁にはさまざまな部署がありますが、その中でも重要な部署とそれほどでもない部署があります。
上層部が出世レースの中心と考えている人物は重要なポストへ異動になることが多く、異動の際にどのポストに配置されるかで、自然と自分にどれくらいの評価がなされているのかがわかります。
そのため、事務次官候補と考えられている人物は要職を歴任することになり、入省後しばらくすれば命じられた異動状況から自分がどの程度まで出世できるのか、ある程度、将来が見えてしまうそうです。

事務次官の学歴は圧倒的に東京大学が多く、その他には京都大学などの旧帝国大学と呼ばれるような名門国立大学がほとんど。
その他の国立大学、私立大学出身者が事務次官になることはほとんどありません。
学歴で事務次官が選ばれているわけではなく、能力で選ばれた結果、名門大学の出身者に偏るそうです。

国家1種試験の採用には行政系と技術系で区別されていますが、技術系の場合、事務次官レースに参加することはあまり無く、技術系の幹部候補として仕事を行います。
主に行政職採用のキャリアが事務次官になります。

キャリア官僚のなり方・仕事のつき方・就職転職

国家T種試験を受験

合格

省庁に採用される

キャリア官僚

国家T種試験を受験、合格し、その後省庁に採用されれば、キャリア官僚になることができます。
国家T種試験だけに合格しても駄目で、試験合格後に各省庁で面接を受け、省庁に採用される必要があります。

試験の難易度はかなり高く、合格者のほとんどが名門大学出身者です。
受験資格は21歳以上、33歳未満の者と年齢制限だけですが、キャリア官僚には東京大学出身者がかなりの割合を占めています。
進学先は東京大学がベスト。
東京大学以外でも、国家T種合格者の多い有名大学に進学しておいた方が何かと都合がよいでしょう。

【国家T種試験大学別合格者数(平成21年度)】 
1.東京大学 421人
2.京都大学 189人
3.早稲田大学 96人
4.東北大学 65人
5.慶応大学 60人
6.九州大学 58人
7.東京工業大学 45人
8.北海道大学 42人
9.一橋大学 41人
9.大阪大学 41人

キャリア官僚の年収・収入・給料は?

キャリア官僚の収入は30歳約600万、40歳課長レベルで約1000万。
民間に比べて格段に良いわけではありませんが、退職金も手厚く、天下った後の収入や退職金等を考えるとかなりの金額に。
キャリア官僚のトップ、事務次官の年収は約2400万円。
防衛省の接待事件で話題になった、守屋武昌元事務次官の退職金はなんと7000万円以上。

お問い合わせ shoku @ shokugyou.net
(当サイトでは各職業についての個別のお問い合わせには対応できません)
Copyright 2005 職業ガイド. All Rights Reserved Copyright 2005 quintet. All Rights Reserved
-更新11-10-01 -チェック14-02-01