高放射線量の土 除去後に仮置き
2011年10月28日 12:10
きのう、JR郡山駅前の植え込みの土から高い放射線量が確認され、郡山市は、一時的に埋める措置をとるとともに現地での調査を続けています。
きのう、JR郡山駅西口にある植え込みの土から、最大で1時間あたり80マイクロシーベルトを計測しました。
現場は駐輪場近くにあり、通学の高校生などが利用することから、郡山市は土を取り除き、同じ敷地内の植え込みに遮水用のビニール袋に入れて埋め、仮置きしています。
これにより、線量は、1時間あたり2から3マイクロシーベルトほどに下がりました。
*高校生インタビュー
「こういうところから出ちゃうと他にもあるんじゃないかと他にもあるんじゃないかと思います。安全に暮らせるようにどうにかしてもらいたいですね」
郡山市は、周辺の詳しい線量と原因の調査を続けています。
県議選を前に 投票用紙を発送
2011年10月28日 12:09
来月10日に告示される県議会議員選挙を前に、県の選挙管理委員会は、けさ、各市町村に向けて投票用紙を発送しました。
県庁では、けさ県選挙管理委員会の職員が、投票用紙などの入った段ボール箱をトラックに積み込みました。
発送した投票用紙は168万4,500枚で、前回より4万2,500枚ほど減っていますが、不在者投票用の封筒は6万5,000枚増えて9万5,000枚ほどとなっています。
来月10日告示、20日投票の選挙は、震災や原発事故の影響で双葉郡の町や村の役場機能が移転し、住民の多くが避難先で投票するなど、異例の体制で行われます。
広野町の役場機能 来年3月までに戻す
2011年10月28日 12:09
先月、緊急時避難準備区域が解除された広野町は、現在、いわき市にある役場機能を、来年3月に戻す方針を明らかにしました。
広野町は、原発事故後の4月から、役場機能をいわき市内に置いて町民への対応を行っています。
先月、緊急時避難準備区域が解除されましたが、除染が進んでいないとして、5,000人あまりの町民のうち、これまでに300人程しか、町に戻っていません。
しかし、町では今後、除染や震災からの復旧が進み、町内での仕事が増えることから、いわき市内にある役場機能を12月から徐々に移し、3月までにもとの町役場に機能を戻す方針です。
聖光学院・歳内投手 阪神が2位で指名
2011年10月27日 20:23
きょう、プロ野球のドラフト会議が開かれ、聖光学院3年の歳内宏明投手は、阪神タイガースに2位で指名されました。
午後5時から始まったプロ野球のドラフト会議。
聖光学院の歳内投手は、チームメイトとともに指名の瞬間を待ちます。
そして、午後6時過ぎ。
阪神が2位で指名すると、歳内投手はほっとした表情を見せました。
*歳内投手の会見
「早くチームの戦力になれるよう、試合で投げるときは絶対、負けないようなピッチャーになりたい」
入団を決めれば、県内の高卒ルーキーのプロ入りは、相馬市出身でジャイアンツの鈴木尚広選手以来、15年ぶりとなります。
郡山駅西口の植え込み 80マイクロシーベルト超を確認
2011年10月27日 19:50
きょう午後、JR郡山駅前の植え込みの土から、1時間あたり80マイクロシーベルトを超える放射線量が計測されました。
高校生などが通学で利用する場所で、早急な現地からの除去が求められます。
きょう午後、JR郡山駅西口にある植え込みの土から、高い放射線量が確認されたとFCTに情報が寄せられました。
FCTが現地で計測したところ、地上から5センチほどのところでは、最大で1時間あたり80マイクロシーベルトを計測しました。
また、JRの職員が個人で持っていた線量計で調べたところ、120マイクロシーベルトの高い放射線量であることがわかりました。
高い値の放射線量が確認された場所は、土の色が変わっていて、線量が高いのもこの場所だけとみられています。
現場は駐輪場近くにあり、通学の高校生などが数多く通ることから、早めの処理が待たれます。
郡山市は現地に職員を送り、詳しく調査しています。
東京・経済産業省前 女性グループが抗議の座り込み
2011年10月27日 19:49
県内在住者や出身者らで作る女性グループが、原発の廃止や再稼働反対などを求め、きょうから東京の経済産業省前で座り込みの抗議活動を行っています。
座り込みの抗議活動を始めたのは、女性グループ「原発いらない福島の女たち」のメンバーおよそ60人です。
グループでは、原発の廃止や再稼働反対、それに子どもたちの疎開や避難住民への完全補償などを要望しています。
*原発いらない福島の女たち・武藤類子世話人インタビュー
「命に直結しているという意味では、女性の方が生き物として危機感強いかもしれないですね」
グループではあさってまで、経済産業省前で座り込みを続けることにしていて、期間中、霞ヶ関周辺でのデモ行進も予定しています。
福島市渡利地区住民 特定避難勧奨地点への指定求める
2011年10月27日 19:48
国の調査で、比較的高い放射線量が測定されながらも、特定避難勧奨地点への指定が見送られた福島市の渡利地区の住民が、きのう集会を開き、引き続き国と交渉し、指定を求めていくことを決めました。
福島市渡利地区で子どもを持つ保護者の団体などが開いた集会には、100人を超える住民が集まりました。
集会では、渡利地区が特定避難勧奨地点への指定を見送られた経緯について説明があり、「避難よりも除染」とする国や福島市の方針に対して、保護者らからは「除染が第一ではなく、まず子どもたちを避難させてから除染を行うべき」との意見が上がりました。
*渡利の子どもたちを守る会・菅野吉広代表
「自分たちの子どもたちを守れなかったら、福島の子どもたちを守れないので、僕たちは足を止めるつもりはまったくありません」
*住民インタビュー
「後から病気出たとか騒いでもしょうがないんですね。言われますよ、『お父さんお母さん、歴史の教科書で見たけれども、放射能汚染ってあったんだね、福島大変だったんだね。あなたたち一体何してたの?』わたしそんなことになったら子どもに顔向け出来ないの」
渡利地区では保護者の団体が中心となり、あす、東京で政府の関係者らと面会し、集会で出された意見を伝えるとともに、改めて特定避難勧奨地点への指定を求めることにしています。
志田名地区の小中学校 校庭の汚染土の入れ替え続く
2011年10月27日 19:47
比較的、放射線量が高い、いわき市川前町の志田名地区に近い小学校と中学校では、汚染された校庭の土の入れ替えが行われています。
除染が行われているのは、いわき市川前町の志田名地区から4キロほど離れた桶売小学校と桶売中学校です。
校庭の土は、専門家の調査で、1平方メートルあたり245キロベクレルと、チェルノブイリ事故の避難基準では、希望すればほかの土地に移住が出来る汚染レベルが指摘されています。
汚染された土は、表面から5センチまでを剥ぎ取って新しい土と入れ替えます。
剥ぎ取った土は、校庭の中央に穴を掘って水を遮るシートを敷いて埋め、表面には新しい土を入れます。
*いわき市桶売小学校・渡部浩一校長インタビュー
「子どもたちも、保護者も地域の方も、いろいろ不安な気持ちがあると思いますので、そういう不安な気持ちが解消できてですね、伸び伸びと子どもたちに(校庭で)活動させてあげたいなと思いますし」
この除染作業、来月いっぱいかかるということです。
全国農産物直売サミット 風評被害の問題解決に向けて
2011年10月27日 19:46
農産物直売所が抱える風評被害などの問題解決に向けて、全国の農家らが参加して農業サミットが開かれました。
全国農産物直売サミットは、郡山市熱海町のホテルで開かれ、全国の農家や農産物直売所の関係者らが参加しました。
はじめに、主催者の代表が挨拶に立ち、風評被害対策として農産物の安全性のデータを積極的に公開していく重要性を指摘しました。
続いて、小野町出身で東京農業大学の小泉武夫名誉教授が「震災に立ち向かう。福島の食と農の底力」と題して講演しました。
この中で小泉名誉教授は、現在の食糧自給のあり方に警鐘を鳴らした上で、「農産物直売所は地域を発展させる原点になっている」と述べ、直売所の重要性を強調しました。