TOP土木部河川課仙台地方ダム総合事務所ダム情報コーナー > ダム用語


ダム用語



 [あ行] [か行] [さ行] [た行] [は行] [や行] [ら行]


あ 行
アースダム あーすだむ 別名「アースフィルダム」。材料として土を用い、それを重ねて造られたダムの事を言います。比較的施工が容易な分、大規模なダムには適せず、貯水池などに造られる小規模ダムに適します。
アーチダム あーちだむ 別名「アーチ式コンクリートダム」「アーチ式ダム」。アーチ状(カーブ状)にコンクリートをかためたダムで、その形状により堤体から受けるダム湖の水圧を左右両岸の岩盤に分散できる為、堤体そのものを薄くして工費を削減できるメリットがあります。しかし、かなりの水圧を支えられる岩盤でしかダム建設に適しません。
右岸、左岸 うがん、さがん 下流の方向を見て右側が「右岸」となり、左側が「左岸」となります。
■か行
河川法 かせんほう 河川法第1条によれば、その目的は「河川について、洪水、高潮等による災害の発生が防止され、河川が適正に利用され、流水の正常な機能が維持され、及び河川環境の整備と保全がされるようにこれを総合的に管理することにより、国土の保全と開発に寄与し、もって公共の安全を保持し、かつ、公共の福祉を増進することを目的とする」となっています。またダムに関する記述は第44条から51条にあり、「ダム(河川の流水を貯留し、又は取水するため第26条第1項の許可を受けて設置するダムで、基礎地盤から堤頂までの高さが15m以上のものをいう。以下同じ。)で政令で定めるものを設置する者は、当該ダムの設置により河川の状態が変化し、洪水時における従前の当該河川の機能が減殺されることとなる場合においては、河川管理者の指示に従い、当該機能を維持するために必要な施設を設け、又はこれに代わるべき措置をとらなければならない」となっています。
監査廊 かんさろう ダム堤体内の損傷箇所をチェックする為の通路。通常は関係者以外立ち入り禁止です。ただし「地域に開かれたダム」に指定されている場合、見学コースになっていたりします。
基本高水流量 きほんたかみずりゅうりょう ダム建設前の河川の状態で、100年に1度起こるであろう洪水発生時の河川流量(1/100確率流量)の事を言います。「高水」を「こうずい」と間違えて読まないように「たかみず」と呼びます。
クレストゲート くれすとげーと 主に非常用洪水吐に用いられ、ダムの堤頂部に設置されています。
計画堆砂容量 けいかくたいさようりょう ダム湖に100年間に流入してくると仮定した土砂の容量。
計画高水流量 けいかくたかみずりゅうりょう 「基本高水流量」に対しダム建設後、ダムで洪水を調節した際の河川流量のことを示します。この読みも「基本高水流量」と同じく「高水」を「こうずい」と間違えて読まないように「たかみず」と呼びます。
減勢工 げんせいこう 洪水吐から流れ出る水は勢いが良いので、水の落下地点が削れてしまう恐れがあり、それを防ぐ役割を担います。
洪水 こうずい 上流からダム湖への流量がいつもより多い場合の事を指す為、氾濫していなくても洪水となります。
洪水期 こうずいき 梅雨の時期や台風の時期(主に6〜10月)など、降水量が多い時期の事を指します。その為、洪水期の直前はダム湖の水位は低くなります。
洪水期制限水位
(貯留準備水位)
こうずいきせいげんすいい 治水が目的のダムで設けられている水位の事で、常時満水位よりも水位を下げて洪水を防ぐ水位の事です。
洪水調節容量 こうすいちょうせつようりょう サーチャージ水位から洪水期制限水位を引いた値が洪水調節容量となります。その容量の範囲内で洪水を調節します。
洪水吐 こうずいばき ダム湖の水を下流に流す為のゲート設備。「常用洪水吐」と「非常用洪水吐」の2種類があります。
洪水容量 こうずいようりょう 常時満水位、もしくは洪水期制限水位からサーチャージ水位までの容量。
骨 材 こつざい コンクリートの原料となるものの事です。
コンジット こんじっと 放水管の項目へ
■さ行
サーチャージ水位
(洪水時最高水位)
さーちゃーじすいい Surchargeとは「過載」とか「オーバーロード」の意味で、洪水時にダム湖に限界まで水を貯める事が出来る水位の事です。
最低水位 さいていすいい ダムの堆砂容量を水平であると仮定し、その堆砂上面の水位の事です。
試験湛水 しけんたんすい ダムが完成した後にダムに問題がないかをチェックする為の試験で、サーチャージ水位まで貯めてから最低水位まで減らします。
死水容量 しすいようりょう 堆砂容量の最上面と最低水位の間の容量。
重力式アーチダム じゅうりょくしきあーちだむ 重力式コンクリートダムとアーチ式コンクリートダムの双方の利点を備えたダム。
重力式コンクリートダム じゅうりょくしきこんくりーとだむ コンクリートで出来たダムで、堤体そのものの自重で水圧を支える事が出来ます。
常時満水位
(平常時最高貯水位)
じょうじまんすいい 利水目的に使用する為ダム湖に貯める事が出来る最高の水位の事。
常用洪水吐 じょうようこうずいばき ダム湖の水を下流に流す為のゲート設備の中でも、調節しながら流下させるゲートの事。
水利権 すいりけん 河川などの水を利用する為の権利。ダムに関しては、農業用水、水道用水、工業用水などに分かれます。
設計洪水位 せっけいこうずいい ダムがある時期、200年に1回程度発生すると予想される最大の洪水が発生した時のダム湖の水位。
選択取水 せんたくしゅすい 深度によって温度や濁り具合が異なるダム湖の水を、目的に応じて取水する事。
総貯水容量 そうちょすいようりょう 堆砂容量、死水容量、利水容量、洪水調節容量の全てを合計した容量の事。
■た行
堆砂位 たいさい 計画堆砂容量を水平にし堆砂した場合の上面の高さ。
堆砂容量 たいさようりょう →計画堆砂容量
ダム だむ 河川法第44条をダムの定義とするなら「河川の流水を貯留し、又は取水するために設置するダムで、基礎地盤から堤頂までの高さが15m以上のものをいう」とされています。
ダムサイト だむさいと ダムの場所。
ダム軸 だむじく ダム天端上流面を基準とした線の事。
ダム天端標高 だむてんばひょうこう 海抜から天端までの高さ?
多目的ダム たもくてきだむ 洪水防止、発電、工業、灌漑などの目的のうち一つのダムで複数の目的を持つものの事です。
湛水面積 たんすいめんせき 常時満水位にあるダム湖の面積。
中空重力式ダム ちゅうくうじゅうりょくしきだむ 重力式コンクリートダムの堤体内を空洞化したダム。
堤高 ていこう ダムの高さ。基礎地盤からダム天端までの高さを言います。
堤体積 ていたいせき ダム堤体の体積。ダムを構成する材料の合計。
堤頂長 ていちょうちょう ダム堤体の長さ。
テレメータ てれめーた 【telemeter】遠方から電気信号として送られてきた測定量を解読し、指示あるいは記録する装置(新辞林 三省堂より)。ダムのテレメータは主に雨量計や水位計の測定データを管理事務所に転送しています。
天端 てんば ダム堤体上部の事。
導流部 どうりゅうぶ ダム下流側の越流部から減勢工までを示し、洪水吐から出る水を正しく流れるようにする為の水路の事です。
■は行
バットレスダム ばっとれすだむ 扶壁式ダムとも言われ、コンクリートの壁を支える方式のダム。国内には6つしかなく、三滝ダムが国内で最後のバットレスダムです。
非洪水期 ひこうずいき 主に冬の時期を示し、降水量が少ない時期の事を指す。そのためダム湖の水位は高くなります。
非常用洪水吐 ひじょうようこうずいばき 洪水時にダムを越流させないためのゲートの事。
表面取水設備 ひょうめんしゅすいせつび 水温が低層よりも温かい表面の水を取水する設備の事。作物や生物に影響を与えない利点があります。
複合ダム
(コンバインダム)
ふくごうだむ
(こんばいんだむ)
コンクリートダムとフィルダムの両方を設置したダムの事。ダムを設置する河川の地盤地質の違う両岸で、大抵地盤の固い岸はコンクリートダムを設置し、地盤の緩い岸はフィルダムを設置されます。
副ダム ふくだむ 一般的にダム下流側に設けられた堰の事で、洪水吐より落下する水を緩衝する役割を担います。
不等厚アーチダム ふとうあつあーちだむ アーチ式コンクリートダム堤体両岸のコンクリート部分を分厚くしてダムの事。両岸に負荷が加わりすぎるようなダムに用いられます。
放水管 ほうすいかん 洪水の調節や下流への放流用に設置する管の事。
■や行
有効貯水容量 ゆうこうちょすいようりょう ダム湖の総貯水容量から、堆砂容量、死水量を引いた容量の事。
■ら行
ラジアルゲート らじあるげーと 扇型のゲート。扇を中心に開閉されます。
利水放流設備
りすいほうりゅうせつび ダムから水を放流する為の設備。主に下流の流量が少ない時や、常時満水位から洪水期制限水位まで水位を下げる時に使用されます。
利水容量 りすいようりょう 最低貯水位から常時満水位までの容量。
ローラーゲート ろーらーげーと 開閉用ゲートの板にローラーを付けたもの。ゲートに高い水圧がかかっても容易に開閉が可能です。
ロックフィルダム ろっくふぃるだむ 岩、砂、土を材料としたダムの事で、ダム両岸の岩盤が軟弱なものに適しています。その為大規模なダムには適しません。


【ダム情報コーナーへ】

【トップページへ】

▲ページのトップへ戻る

Copyright(C)2004.Miyagi Prefectural Government. All Rights Reserved