日本ハムが交渉権を獲得した菅野は神奈川県平塚市の東海大湘南キャンパスで記者会見。「(11月の明治神宮大会で)日本一になる目標を優先し、日本一で終われるよう頑張っていきたい」と述べ、進路については明言を避けた。
別室のテレビで抽選結果を確認後に会見場に現れ、表情には硬さが目立った。日本ハムから指名された心境を問われると「多くの球団から評価をいただけたのはうれしく思う」と話すにとどめた。
95年の原監督の引退試合を見てプロを志し、神奈川・東海大相模高、東海大と伯父と同じ道を歩んできた。一緒にプレーしたい気持ちは「当然ありました」。巨人も早々と1位指名を公言。しかし、抽選結果はそんな「相思相愛」を引き裂いた。
進路は、神宮大会につながる関東地区大学選手権(31日開幕)後に決断する考え。日本ハムとの入団交渉に応じるかは「両親らと相談して決めたい」。予定されていた記念写真撮影や胴上げも大学側の判断で中止された。
一方、ドラフト会場は日本ハムが菅野を1位指名した瞬間、招待された約1000人のファンから「オー」という歓声と拍手で沸いた。交渉権を引き当てた日本ハムの津田敏一球団社長は右手を高々と挙げ、「この春から菅野一本で考えていた」と興奮気味。梨田監督も「背番号18を斎藤佑樹と代えてもいい。交渉の席についてもらいたい」とラブコールを送った。
これに対し、巨人の原監督は「監督と伯父という立場の両方から非常に残念」と、ぼうぜんとした表情。くじを引いた清武英利球団代表は「監督には肉親の情がある」とし、原監督に配慮して自ら抽選に臨んだことを明らかにした。【飯山太郎、武藤佳正、立松敏幸】
4球団の競合から斎藤を引き当てた昨年に続き、日本ハムが今年も抽選で強運ぶりを見せつけた。先にくじを引いたのは巨人・清武球団代表だったが、残り物には福があるとばかり、津田球団社長が見事に菅野の交渉権を引き当てた。予想外とも思えた菅野指名について、津田社長は「チームにとって必要な選手なので指名させてもらった」と話し、「投手王国を目指していきたい。クライマックスシリーズにも弾みがつく」と上機嫌だった。
毎日新聞 2011年10月27日 23時28分(最終更新 10月27日 23時53分)
1位 | 柏レイソル |
2位 | ガンバ大阪 |
3位 | 名古屋グランパス |
4位 | 横浜F・マリノス |
5位 | ベガルタ仙台 |
6位 | 鹿島アントラーズ |
7位 | 清水エスパルス |
8位 | サンフレッチェ広島 |
9位 | セレッソ大阪 |
10位 | ジュビロ磐田 |
11位 | アルビレックス新潟 |
12位 | 川崎フロンターレ |
13位 | ヴィッセル神戸 |
14位 | 大宮アルディージャ |
15位 | 浦和レッズ |
16位 | ヴァンフォーレ甲府 |
17位 | モンテディオ山形 |
18位 | アビスパ福岡 |