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2011年10月27日(木) 19:21 |
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約90年の時を経て墓前に花を
ロシア革命後の混乱期、飢えなどで苦しんでいた約800人のロシア人の子供たちを助けた日本人男性がいました。 時を経ること約90年、助けられた子どもの孫にあたる1人のロシア人女性が27日、男性の出身地岡山を訪れ、墓前で手をあわせました。
岡山県を訪れたのは、ロシアのサンクトペテルブルグ在住の英語教師オルガ・モルキナさんです。 オルガさんの祖父母はロシア革命直後の1920年、まだ子どもだったころ、内戦の戦火を逃れるために、他のロシア人の子ども約800人と一緒に、日本の貨物船「陽明丸」に乗り込んで避難し、貨物船の日本人船長に助けられその後無事、親元に戻りました。 オルガさんは、祖父母を助けてくれたことへの礼を一言言いたいと、長年に渡り船長の親族を探していたところ、船長の男性は、岡山県笠岡市出身の茅原基治さんだということがわかりました。 そして27日、茅原さんの遠い親戚で、基治さんの墓の世話を続けている茅原好子さんら、船長の親族と対面することができました。 そのあと、オルガさんは茅原さんらとともに、笠岡市にある基治さんの墓を訪れ花を手向けるとともに、90年前に祖父母を救ってくれたことへの礼を述べました。 オルガさんは基治さんの墓前で、祖父母の礼を言うことができたことを、ロシアにいる救われた子どもたちの孫など親族に報告したいと話しています。
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