来月２７日の大阪府知事選挙に池田市の倉田薫市長が出馬表明しました。
これを受け、自民・民主の両党は倉田市長を支援する方針を固めました。

【倉田市長】
（一夜明けられていかがですか？）
「夢かと思ったら、夢じゃなかったという感じですね」
27日朝、取材に対してこのように話した、池田市の倉田薫市長。
来月に実施される大阪府知事選を戦うことが現実になりました。

【２６日の出馬会見・倉田市長】
「キーワードは『チェンジ』です。そして『卒・維新』です。維新は終わりました」

大阪府内の市町村長４２人のうち３０人の支持を得て、府知事選に出馬することになった倉田市長ですが、今年４月に市長５期目の当選を果たしたばかりで市民からは様々な反応が。

【池田市民の男性】
「また池田市選挙するのに金要るがな」
「４月に入ったばかりでやな、ちょっとおかしい」
【池田市民の女性】
「別に任期の途中でもいい、大阪に生きる人のため、日本の国のことを１番に考えてくださったらいい」

出馬表明から一夜明けた２７日は、市民との対話の中で経緯や現在の心境を説明し理解を求めます。
【倉田市長市民との対話から】
「私は池田市長としてあと３年半やるほうがずっと楽しい、（他の首長に）『相撲とらんか』と言われたら断りきれなかったというのが現状、後ろ髪引かれる思いはあるが、断ち切って進むしかない」

後ろ髪を引かれながら出馬を決めた倉田市長について周囲は・・・。
【橋下徹知事（２６日の会見にて）】
「僕がやるような『対決型』でなく、『調整型の政治をする』と打ち出しながら周囲の首長や政党の支持を集める古典的な政治スタイルの方だと思う」
【市長選に出馬する平松邦夫市長】
「大阪維新の会が府と市を牛耳るのかそうではないのかという闘いになると思う、ですから出る決意をされたのなら、いつでも応援する」

そして、倉田市長の出馬に大きく反応したのが、自民党と民主党です。
【自民党大阪府議団・花谷充愉幹事長】
「嬉しいですね、政党としてどういう支援ができるか相談してやっていきたい」
これまで色んな人に打診を繰り返してきた両党ですが、自民党府議団はけさ倉田市長支援を決定、また、民主党府議団も支援の方針を固め、２８日に正式に決定する見通しです。
【自民党大阪府連谷川秀善会長】
「彼はもともとそういう（出馬する）気持ちがあったのでは、そう思いますよ。橋下市長候補は知名度高い、維新はそれと連動する、そうなると厳しい戦いになる」
【民主党大阪府連・平野博文代表】
「考えと政策を共有しないといけないので、そのことを含めて今後の対応は早期に詰めたい」

大阪維新の会から府知事選に出馬する松井一郎氏は、政党の支援と市町村長の支持を持って選挙戦に挑むことになる倉田市長について対抗心を露にします。
【大阪維新の会・松井一郎氏】
「我々大阪維新の会と全面戦争」
「（支援・支持するのは）現状を維持しなくてはいけないという思いからそういう形になるんでしょうね」

一方、政党からの支援について倉田市長は慎重な態度です。
【倉田市長】
「応援してくれるグループが多いほど選挙では有難いが、特にどこの団体と政策協定をするということはない」
「大阪維新も歴史的に評価されるだろうと思うが、維新の混乱が長く続くと新しい時代のスタートが遅れる、新しい大阪つくりに取り組ませて欲しい」

大阪府知事選挙に立候補を表明しているのは、このほかに共産推薦の梅田章二氏のほか、羽柴秀吉氏、高橋正明氏、中村勝氏が立候補を表明しています。

ダブル選挙の投票日まであとちょうど１ヶ月。
大阪の未来を占う選挙戦が本格化します。

夏に続き冬も節電の工夫が求められそうです。
関西広域連合は２７日、関西電力と協議を行い、この冬に１０％程度の節電に協力することで合意しました。

【関西電力香川次朗副社長】
「この冬場もお客様に節電をお願いする。お願いせざるを得ない状況にあります」

関西電力は２７日、関西広域連合の知事たちに「冬の節電」を要請しました。
すでに政府は関西電力管内で、１２月１９日から来年３月２３日までに夏よりも１時間長い午前９時から午後９時で、１０％以上の節電を要請する方針を示しています。
関西電力によりますと、関西電力の管内では来年２月までに定期検査のため全ての原子力発電所が停止しますが、再稼働の見通しは立たず電力不足となる恐れがあります。

【橋下徹大阪府知事】
「いろいろすったもんだあったけど、こうやって検討できたのは隔世の感がある。１０％程度の節電目標を検討すべきでないかと思っている」
【井戸敏三知事】
「１０％程度を節電目標にして国と関電と最終調整して目標を決めましょう」

【市民】
「環境にいいし、子どもも節電が楽しいみたいで、自分で電気を消すので子育てにもいいのかなと」
「節電になっても使う時は使うし、寒くなったら使う」
「いいんじゃないですか。この夏も電気代が２千円節電できましたし。石油ストーブとか電気のいらないものがあればいいよね」

節電要請を受け、鉄道各社も対応を検討しています。
阪急電鉄は電力がひっ迫した場合、夕方の間引き運転も検討しているほか、近鉄は、ラッシュ時は避けて間引き運転を検討する方針です。

政府は、来月初めにも正式な節電内容について発表するとしています。

大阪府警の警察官が、内部情報を漏らして暴力団関係者から現金数百万円を受け取ったなどとして、27日付けで懲戒免職となりました。


懲戒免職処分を受けたのは、大阪府西淀川警察署総務課の黒木晋平巡査部長（40）です。

大阪府警によると、黒木巡査部長は、2007年からことし５月にかけ、暴力団関係者の男ら２人に警察車両の情報を漏えいし、現金数百万円を受け取ったとされます。

また、黒木巡査部長は、同じ暴力団関係者の男（41）が自動車ローンの融資を受ける際に連帯保証人にもなっていました。

調べに対し、黒木巡査部長は、情報を漏らしたことは認めているものの、「現金は一切受け取っていない」と話しているということです。

大阪府警は刑事責任についても捜査を続けています。

梅田の待ち合わせスポットの一つが消えることになりそうです。
エイチツーオーリテイリングは、大阪・梅田の「阪急百貨店イングス館」を現在の場所から撤退する方針を固めました。

多くの人がにぎわう梅田の中心に大きく掲げられた「イングス」の文字。
イングス館は、当時珍しいスポーツ専門店として１９８２年にオープンしピーク時には１２０億円の売上がありました。
２年前には、子供服売り場も加わりましたが、低価格の量販店との競合などで売り上げが落ち込み改善が見込めないことから来年秋に、現在の場所から撤退することになりました。
【阪急阪神百貨店の新田信昭社長】
「日本の衣料の消費は１９９２年を１００とすると今は６０もないイングスの中でもスポーツ人口は減っている」
【若い女性】
「水着をよく買っていたのでさみしい。待ち合わせ場所としても重宝していた」
【母親】
「子どもが遊べる場所が地下にあったので残念」

エイチツーオーリテイリングは、来年秋に全館オープンする阪急梅田本店に、スポーツ専門店や子供服売り場を集約する予定ですが、「イングス」の名前を残すかどうかは決まっていません。

兵庫県明石市と淡路島を結ぶ「たこフェリー」は、小型フェリーを購入して運航を再開する計画を進めていましたが、明石市などの反対で白紙に戻ったことがわかりました。

「たこフェリー」は２０１０年１１月の運航休止以降、民間の船会社「淡路ジェノバライン」が運営を引き継ぎ、再開に向けて明石市など４つの市と協議を進めてきました。
その中で、ジェノバ社は年内の運航再開を目指して新たに小型フェリーを購入する計画を進め、たこフェリーの資金から手付金およそ３００万円を支払っていました。

しかし、明石市などが「車を積めない小型フェリーでは、たこフェリーの再開とは言えない」と猛反発したため、ジェノバ社は２７日に手付金の返金を受け、計画は白紙に戻ったということです。
ジェノバ社や明石市などは３１日に臨時の取締役会を開き、今後の対応を協議する予定です。

大阪市の区役所のあり方を議論している研究会は、予算編成に区民の意見を反映させることなどを盛り込んだ中間報告をまとめました。

中間報告は２７日、平松市長に手渡されました。
平松市長は橋下知事から「住民の意見が区役所に届いていない」などと批判されていて、ことし６月から有識者を交えて検討してきました。
案では、予算編成に区民の意見を反映させることや、児童虐待への対応力の強化を掲げていて、市長選を前に橋下知事への事実上の対抗策となります。

【大阪市・平松市長】
「より一層、住民自治がしっかりしたものになるような区政のありかたを実現していきたい」

改革案は来年度から実行される予定です。

来月２７日の大阪府知事選挙に、池田市の倉田薫市長が出馬表明したことを受け、自民・民主両党は倉田市長を支援する方針を固めました。

【倉田市長】
（Ｑ．出馬表明から一夜明けて、いかがですか？）
「夢かと思ったら夢じゃなかった、という感じですね」

池田市の倉田市長が、府内の市町村長３０人からの支持を得て知事選への出馬を表明したことを受け、自民党大阪府議団は２７日朝に会合を開き、倉田市長の支援を決定しました。

【自民党大阪府議団・花谷充愉幹事長】
「（倉田市長の出馬は）非常に嬉しいですね。政党としてどんな支援がふさわしいか、しっかり相談しながら進めたい」

また、民主党大阪府連も支援の方針を固め、２８日に国会議員と府議らが会合を開いて正式決定する見込みです。

【倉田市長】
（Ｑ．自民・民主両党の支援について）
「応援いただくグループが多ければ多いほど、当然ありがたいが、特にどこの団体と政策協定を結ぶということはありません」

知事選にはこれまでに、大阪維新の会幹事長の松井一郎氏と、共産党推薦の梅田章二氏、羽柴秀吉氏、高橋正明氏、中村勝氏が立候補を表明しています。

台風１２号の大雨で大きな被害を受けた和歌山県に、毛布のまちとして知られる大阪府泉大津市から３００枚の毛布が届けられました。

和歌山県古座川町では、役場に届けられた毛布を町長や職員らが手分けをして被災者の元へと届けに行きました。
この毛布は、大阪府泉大津市に住む古座川町出身の人たちが集めたもので、寒さが厳しくなるのを前に、高齢者の人たちに暖かく過ごしてほしいと泉大津市の特産品の毛布３００枚が贈られました。
古座川町では、台風１２号による大雨で高齢者が暮らす世帯のほとんどが被災し、家財道具を流された人も多くいます。

【住民】
「嬉しいです。これから寒くなるからね」

【武田丈夫・古座川町長】
「暖かい気持ちを伝えられるということは、私どもにとっても嬉しい」

この毛布は、今週中に全ての高齢者の世帯に届けられるということです。

兵庫県西宮市のコンビニエンスストアに２人組の男が押し入り、店員を刃物で脅して現金およそ２８万円を奪って逃げました。

２１日午前４時ごろ、西宮市のＪＲ甲子園口駅前にあるコンビニエンスストアに男が押し入り、店員にナイフのようなものを突きつけ、ポーチを差し出して「金をいれろ」と脅しました。
店員が、レジから現金およそ２８万円を取り出しポーチに入れると男は奪い取り、外にいた見張り役とみられる男とともに、走って逃げました。
店員にケガはありませんでした。

警察によりますと、逃げた２人組の男は１人が身長１７０センチくらいの細身で、もう１人は身長１７５センチくらいで小太り、黒のパーカーを着用し、２人とも黒の野球帽をかぶっていたということです。

住民たちに近所の川への親しみを持ってもらおうと、滋賀県は河川敷にヒツジを放牧しています。

長浜市を流れる長浜新川の河川敷に、５匹のヒツジが放たれました。
ヒツジは早速、ムシャムシャと雑草を食べ始めます。

このヒツジの放牧は、滋賀県が県民に身近な河川への親しみを持ってもらおうと、去年から行っています。

【滋賀県河川環境チーム・山崎彰吾主幹】
「河川を大事にしていくことを考えるきっかけになればいい」

放牧には除草のコストを抑える効果も期待され、雑草を食べつくすと放牧の場所をずらしていきます。
この放牧は、来月８日まで行われます。

東大阪市のホテルで２６日夜、１７歳の少女が倒れているのが見つかり、その後死亡しました。警察は殺人事件として調べています。

２６日午後１０時４０分ごろ、東大阪市のホテルで、「友人の様子がおかしい」と男性から通報がありました。
救急隊が駆けつけると少女が心肺停止の状態で倒れていて、その後死亡が確認されました。
警察の調べによりますと、死亡したのは東大阪市に住む１７歳の少女で、首には圧迫されたような赤い痕があったということです。
現場のホテルでは、少女が見つかる２時間ほど前に「不審な男がドアを叩いている」との１１０番通報もあり、警察は殺人事件として捜査しています。

和歌山県の湯浅町と広川町にまたがる湯浅広港に、大規模な津波防波堤が完成しました。

完成した津波防波堤は、湯浅町側に長さ４５０ｍ、広川町側には４００ｍ、水面からの高さは３.４ｍあります。
和歌山県は、この防波堤により「昭和南海地震」と同じマグニチュード８.０の地震で津波が発生した場合、２つの町で浸水する場所がほぼなくなると見込んでいます。
また東海・東南海・南海地震が同時に発生した場合でも、浸水する場所が３割程度減少するとしています。
【地元の住民】「ないよりはあった方が安心。１００％安心と言うわけにはいかない」
ただ、同じ構造を持つ岩手県釜石港の防波堤は東日本大震災の津波で倒壊していて、県は補強などを検討しています。